身近な人がおばちゃんからおばあちゃんになったことへの戸惑い
街で見かけるおばあさんも、段階を経て今の姿になった。
お年寄りらしい話し方、立ち振る舞い、背格好。
おばあさんも、もともとは若くて美しい女性だったが、
おばさんの時期を経て、やがておばあさんになった。
誰でも、そうなる。
そして死んでいく。
自分の母の言動が急におかしくなり、
今までぼんやりとしか捉えていなかった「老い」を
よりリアルに、感じられるようになった。
老いが進むことによる本人の日常生活への影響。
そして自分の生活への影響。
今まで与えてもらう立場だったのが、
今度はお世話を見ていく番。
正直、心が付いていかない。
現実を見たくないし、
全部なかったことにしたい。
母はいつでも元気で、実家は帰る場所で、
そこは安全で安らげて。
そんな場所は永続してくれると、
半ば本気で思っていた。
時の流れを受け止めきれない。
淡々と、着々と作業を進められない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?