努力はタイムラグがあって報われる
一生懸命努力すれば、必ず報われる。
正しそれは、
10年後だったり、
全く別の分野でだったりする。
何かに目掛けて努力しても、
すぐには結果として現れないときがある。
そのとき人は、
本気であればあったほど
惨めさを味わう。
しかしそんな出来事があったことも忘れたころに、
ふとしたところで思いがけずその努力が役に立つことがある。
例えば
美容師をしている私は、
10年前にコールセンターで派遣社員として働いていた。
健康食品を売る仕事だったのだが、
そのとき身に付けた正しい敬語の使い方や、
クレーム対応の仕方は、
美容師として働いている今も
大いに役立っている。
さらに、
子どものころ
ワープロ(ワードプロセッサーの略。文章を作成するためだけの機械。マイクロソフトのWordの機能がそのままデバイスになったようなもの。)
のタイピング練習機能でくりかえし遊んでいたことが
30年以上も経ってライターになった今、
すらすらと文字を打ち込む助けになっている。
そのほかにも、
「一輪車に乗れるようになるまで意地でも帰らない」と
汗だくになってもくもくと日が暮れるまで練習したことが、
「自分は最後までやり通す」という
強いセルフイメージを作ってくれた。
美容師のコンテストで
徹夜して準備をしたのに入賞しなかったことも、
「自分がいいと思うことと
相手が望むことは違う」という、
今となっては当たり前に思えることに
気づかせてくれるきっかけになった。
そのときそのときの努力は
短期的に、または一分野においては
報われないこともある。
でも忘れたころに
角度を変えて、
ふとした瞬間に
ご褒美として帰ってきてくれる。
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