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自分よりわたしを知っているあなた

自分が認識している自分なんて、

たかが知れている。

あたかも全部把握しているかのように思えるが、

それは

ほんの一部を

平面的に、

偏って見ているだけだ。


偏見と傲慢さに満ちた

この自分。


頭の中で繰り広げられることはいつも、

どこかパターン化されている。


なにが起こっても

お得意の思考パターンで、

似たような出来事に

仕立て上げてしまう。


そんな自分が

「分かっていると思っている自分」は

それはもう

偏ってゆがんだ姿として自分に映っている。


きっと実際には、

自分が思っているよりも

たいしたことなくて、

自分が思った以上に

魅力的なのだと思う。



自分のことは

正面から、

しかも鏡を使って

見ることしかできない。


私の事を

後ろから、

横から、

遠く離れたところから、


別の視点と思考を通して見ている人のほうが、

よっぽど自分のことを

立体的に捉えている。


自分自身が認識できる自分は、

とても平べったく、

二次元の間違った

認識である。


その証拠に、

「あなたってこんな人ね」

まったく自覚していないことを

指摘された経験が少なからずあるはずだ。


自分というのは不可解で

自分では決して見えないものなのだ。


自分のことを私より

良く知るあなたの存在のおかげで、

私は

自分を知る拠りどころというか、

水脈を持つことができる。






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