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その不安をむやみにこねくり回さないことだ

漠然とした不安は、「積極的に感じに行く」くらいが得策だ。


なんとなく言葉にならない不安に苛まれるときがある。

いつもにも増して神経が繊細になり、

見るものすべてに怯えるような感覚だ。

これといった理由がないだけに、

心の中での切り替えがしにくく、

ぼんやりとしたまま

長続きする。

こういった感覚に時折支配されるのは、

人間の感性が巧妙に出来ているが故だろう。

イメージする力が備わっているからこそ

現実に起こっていないことを想像して

わざわざ好んで不安を掴みに行く。

心が不安なときは

たいてい心のスクリーンに望ましくない映像が映し出される。

さらに頭の中で繰り返される言葉も

呪縛のように鳴り響き、

冷静さを奪っていく。


はっきり言ってそんな時は

判断力がポンコツになっている。

望んでもいない映像や言葉が頭の中に

次々と浮かんできたとしても、

もはやそれは

自分の責任ではない。

脳みそが今までに見聞きしたことを

ストックして、

”モヤモヤモード”になったのを見計らっては

あとからあとからイメージの中に織り交ぜてくるだけだ。

不謹慎な考えや恨みつらみ、

恐れなど、

不快で混乱した考えを呼び起こす

不安なバイブレーションは、

結局のところ、

放っておくしかない。

「心の中に不安がある」ということは、

それ以上でもそれ以下でもなく、

「ただ不安がある」というだけだ。

それを追い払おうとしても

余計に長引く。

「あるものはある」と認めて、

なんなら味わうくらいの心持ちで

観察すれば、

案外トンネルは早く抜けられる。

大事なのは、

むやみやたらにその不安を

こねくり回さないことだ。

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