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『台北・歴史建築探訪 日本が遺した建築遺産を歩く 1895~1945/片倉佳史 文・写真(ウェッジ)』を読んだ感想。

こういった建築があることは知っていたけど。
台湾の大理石を使ったりしているとはいえ、他国で、巨額の金と労働力をかけて勿体ない…と思ってしまった。
台湾で使用されている名称、旧字にルビを振って欲しかった。
中華系?の人の名前にも。
戦後、眼科医院になっていた「聯合國眼科診療所」が元は何だったのか知りたかった。(Cafe85度C萬華廣州店)
昔の建物は、趣があっていいなあ…。茶芸館や、カフェ、資料館、アート空間になっているところが多いようだけど。
学校なら学校と、そのままの機能が引き継がれたり、戦前の計画が受け継がれたりした場合もあるようだけど、建物達が辿った歴史にホロリと来てしまった。
古写真や絵葉書があると、当時の様子がよく分かって嬉しい。
高砂ビールは、技術移転したのか、それとも手放さざるを得なかったのか気になった。
行政院など、「(略)上から眺めると、「日」の字型をしているのがわかる。」と書いてある建物もあるので、航空写真も見たかったな。
台湾の組織名?
例えば、内政部警政署の、内政部警と警務處がよく分からなかった。
?公学校。
台湾の歴史を少し知っていた方が読みやすいかも知れない。
?本省人と独立建国派・本土派の人々は同じ?(台湾基督長老教会中山教会)
台湾鉄路管理舊舎、正八角形のトイレも載せて欲しかった。
?引き込み線。
?ペディメント。
?包種茶。
陳天来故居(錦記茶行)、全体写真が見たかったな。私邸らしいので、館内の様子は見れないとしても。
森高砂珈琲館(②外観なのに、店内と書いてある)など、写真とキャプションが一致しない、分かりにくところがあるのが残念。
たまに読んでて分からないところがある。
台北市義勇消防大隊延平中隊第一分隊、現在は消防スタッフの詰め所となっているらしいが、今は人影を見ることはないらしい。
台北市警察局延平派出所の外観も、元は何色だったのか不明?戦後は長らくクリーム色の壁面となっていたらしいが、表面には赤煉瓦を模したタイルが貼られてしまい、雰囲気は大きく変わっているとあるので。
?鉄骨トラス。
『古写真が語る台湾 日本統治時代の50年』を見てみたい。
北投文物館┃旧佳山旅館・陸軍士官倶楽部、『コレクター福富太郎の眼』展で見たような、浴室が見れて嬉しかった。
ちょっとした旅行気分が味わえる。
これを片手に、台北を回ってみるのも楽しそう。
巻末に、紹介されたエリアごとに簡単なマップがついており、現在も残る台北の日本統治時代の建築物一覧も、現代の名称・住所、竣工当時の名称・住所、竣工年(月日)、史蹟指定(指定年月日)、見学の目安(10段階)までついており、非常に細かい。
欲を言えば、マップは、建築物の紹介を読みながら眺めたかったかな。



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