マガジンのカバー画像

現在公開中の詩。

21
詩→夭折、明の明星を見ながら、秋の夕暮れ(長歌)、地上の星、薄青い空に、痛みを越えて、流れ、る、一度くらい、不機嫌な子ども、エンドレス、空飛ぶ艇に乗って、a forth wave…
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

痛みを越えて

痛みを越えて

お隣の貸し駐車場がなくなって、右端に家を残したまま、むき出しの地に、巨木が一本だけ生えている夢を見た。
傍らには、猫がいて、私は静かに眠っているはずだった。

何度、糸を引いて壊しただろう?
お隣も、お向かいのご実家も。

子ども達が、傍若無人に駐車場を走り回る。
死にかけの老人が、
「静かにして下さい」
と頼んでも、子ども達はエスカレートしていく。
お願いする声が、どんどん大きくなって、だんだん

もっとみる
薄青い空に

薄青い空に


 四時過ぎに、外に出たら、空が曇っていた。
 今日も、星は見えないかも……と思っていたら、月と金星が出て来た。金星は、時々雲に隠れたけど。
 私はやっぱり、金星が好きだなと思った。
 月の光は黄色過ぎて……

気づけば、火星とカペラも出ていたが、雲に隠れて見えなくなった。
カペラは、また出て来て、隠れたりしていた。
アルデバランは、ほとんど鈍くて、少ししか出ていなかったけど。
しばらくして、ペ

もっとみる
地上の星

地上の星

雲の中の月は、崩れた卵みたい。
私には、月が、雲の中を動いているように見えた。
雲に覆われてしまって、完全にダメになってしまったけど。

お隣のポーチには、子どもの虫取り網、ホウキ、ちり取り、植物に水をやるホース、三輪車が二台。

何で、うちの方にばかり、植物植えてんだろう?

玄関前の花壇には、水色、黄色、青色のボールも、3個くらい転がってたし。

月は雲に隠れたまま、ぐちゃぐちゃになった黄身み

もっとみる