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世界で起きていること TOP3 (5月20日)




1位:台湾、新総統就任

  • 20日、台湾の新総統に頼清徳(Lai Ching-te)氏が就任。

  • 就任演説、対中政策についてメディアが注目。

  • 8年の任期を終えた蔡英文(Tsai Ing-wen)氏は、統一でも独立でもない「現状維持」路線を堅持した。そのため「一つの中国」原則を掲げる中国との対話が実現することはなかった。

  • 演説では、蔡政権の対中政策を維持することを表明。他の民主主義国と連携して「民主共同体の形成」に取り組むと語った。

  • 中国政府は頼氏に対し台湾独立の立場を堅持していると批判した。

【参考】
台湾の頼新総統、民主主義の「輝かしい時代」 中国には威嚇停止要請(AFPBB)
台湾新総統のハッシュタグ、微博で使用不可に(AFPBB)
頼新総統、民主主義国と連携へ 「中国は世界の脅威」―民進党、初の3期連続政権・台湾(時事)
中国、「台湾独立堅持」と新総統を批判(47NEWS)
頼清徳氏、台湾総統に就任対中「現状維持」表明(47NEWS)
新総統演説で「緊迫の4年」へ 台湾有事どう回避?中国総局長が解説(朝日)
「戦争の恐怖から解放を」 台湾の頼清徳新総統、就任演説で中国警戒(朝日)
米国が台湾新総統に自制求めた背景は トランプ氏再選リスクに懸念も(朝日)
台湾、頼清徳新総統が就任 中国と続く緊張、問われるかじ取り(毎日)
台湾の頼清徳総統就任式と関連イベントに海外から日米など51団体、500人超が出席(産経)
「台湾独立の立場を頑迷に堅持」中国政府が頼新総統の就任演説を批判 硬軟で揺さぶり(産経)
台湾総統に頼清徳氏就任、直接選挙で選ばれた5人目の総統に…副総統に米国の信頼厚い蕭美琴氏(読売)
台湾・頼総統 20日就任…蔡路線継承 中国、威圧強化か(読売)



2位:イランのライシ大統領、事故で死亡

  • 19日、ライシ大統領とアブドラヒアン外相が乗っていたヘリがトラブルで墜落。ヘリは3機で編成、他2機は安全に着陸。

  • 搭乗していた全員が死亡。

  • 憲法の規定でモフベル第一副大統領が大統領代理を務める。

  • イランはイスラム教シーア派の指導者が国を統治する。国政の最終決定権は最大指導者であるハメネイ師で、ライシ大統領は行政の長という位置づけ。

  • ハメネイ師は「国民は心配や不安を抱くべきではない。国の機能が支障をきたすことはない」と強調。

  • ライシ師は2021年に大統領に就任し、対米強硬路線などを基軸とする保守派。84歳のハメネイ師の最有力後継者候補とされていた。

  • イスラエルとハマスが戦闘中の中、イスラエルと対立しているイランの指導者が突然死亡し、中東情勢が混乱する恐れ。

【参考】
イラン大統領と外相が死亡、ヘリ墜落で 周辺諸国が弔意(ロイター)
イラン大統領、ヘリ墜落で死亡 同国メディア(AFPBB)
イラン大統領、ヘリ墜落で死亡 同国メディア(AFPBB)
イラン大統領、ヘリ墜落で死亡63歳、外相も死亡(47NEWS)
ヘリ墜落でイラン大統領が死亡国営メディア報じる(47NEWS)
イラン大統領、ヘリ墜落で死亡確認 同乗の外相も(日経)
イランのライシ大統領や外相ら全乗員死亡 ヘリ墜落で 現地報道(朝日)
イラン大統領、ヘリ墜落で死亡を確認 同乗の外相も ロイター報道(毎日)
イラン大統領ヘリ墜落、救助隊「生存者がいる様子はない」…第1副大統領は死者悼むコーラン投稿(読売)



3位:中国、外国産プラスチックに反ダンピング調査

  • 中国商務省は19日、日本、米国、EU、台湾から輸入しているプラスチック製品に対し、反ダンピング調査に着手したと発表。

  • 反ダンピングとは、輸出国が自国内の価格より低い価格で輸出(ダンピング輸出)することによって、輸入国側の国内産業に被害を与えている場合に、輸入国側がその価格差を相殺する関税をかけることができる措置のこと。

  • 調査の対象は、自動車部品や家電、電子機器などに使われるポリアセタール樹脂というプラスチック製品。調査期間は1年。

  • ちなみに、EUは昨年から中国産EVの反ダンピング調査を開始。今月17日には中国製スズメッキ鋼板の反ダンピング調査も開始した。

【参考】
日米欧産に反ダンピング調査 化学製品、台湾も対象―中国(時事)
中国、日米欧や台湾産化学樹脂の調査開始 不当廉売疑い(日経)
EU、中国製ブリキ鋼板の反ダンピング調査開始(ロイター)




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