人材会社社長が語る、変化する働き方とキャリアの選択について
半澤洋(はんざわひろし)です。
社会を取り巻く働き方の変化については、働き方改革の推進や社会の変化などもあり、年々変化を感じている人も多いかと思います。
では、個人の働き方についてはどうでしょうか。
フレックス勤務やリモートワークなどの制度を活用することで、ワークスタイルを変化させている方もいるかもしれません。
しかし、今回はそういったワークスタイルの変化ではなく、転職や転身、独立といったキャリアの変化を中心に書いていきます。
私自身も最初のキャリアは食品メーカーに営業職として入社し、社会人1年目からパラレルワークに取り組み、スキル・経験を磨くことで独立にいたりました。
独立するまでに考えていていたことについては、こちらの記事でも書いているので、興味のある方はご覧ください。
1. キャリア選択の変化
日本人にとって職業とは、選択するものではなく、与えられるものでした。
武士の子どもは武士に、商人の子どもは商人というように、生まれながらにして将来の職業がほぼ決まっていたため、かつては働き方やキャリアについては考える前提すらなかったでしょう。
職業の選択肢がなく、仕事について幅広く考えることに制限があったため、当時の日本人はキャリアについて考えるのではなく、「武士道」や「美学」という言葉で表されるように、「生き方」について深く考えていました。
また、戦後、昭和の社会では終身雇用や年功序列が主流となり、「モーレツ社員」や「24時間働けますか?」などのフレーズが流行します。
この頃には、職業の選択は一般的だったものの、就職した会社で「どのように活躍するか」を考えることが主流で、社内で活躍するためのスキルや資格を磨く一方、職業を変更することや働き方を考えることは一般的ではなかったでしょう。
2. 現代のビジネスマンが考えるキャリア
このような社会の変化を踏まえ、現代の日本人が置かれている状況を考えてみましょう。
職業の選択は極めて自由度が高く、働き方の幅は年々広がり、キャリア形成の自由度が高まっています。
この状況をポジティブにとらえると、「努力によって理想のキャリアを築ける」と言えますが、反対の言い方をすれば、「努力を怠ると周囲と差がつきやすい」とも言えます。
「自由」という言葉に魅力を感じる人も多いかと思いますが、自由には責任が伴います。
理想のキャリアに向かって努力を続け、ステップアップを目指す人は自由の恩恵を受けるでしょうし、理想を描くことなくその場に留まり続けてしまうと、怠けた分の責任を負う必要があります。
野村克也監督の名言に
「若い時に流さなかった汗は 老いてから涙になる」
という言葉があるように、周囲の人たちが理想のキャリアに向かってステップアップしているのを横目に見ながら、自分だけがその場に留まることにはリスクが伴います。
社会が働き方の推進に力を入れ、企業が働き方に多様性をもたらすことで、社員は何をせずとも、働き方改革の恩恵を受けることができるかもしれません。
しかし、キャリア形成については、自らが責任をもって、理想のキャリアを描き、そのために必要なアクションを取る必要があるでしょう。
3. 人材紹介ビジネス「Career StandUP(キャリア スタンドアップ)」
自分の力で理想を描き、アクションに移すことが得意な方もいれば、1人で頑張るのではなく仲間やプロの支援を得ながら二人三脚で歩むのが得意な方もいます。
そのような方は、当社が取り組む事業の1つに、みなさまのキャリア支援を行う「Career StandUP(キャリアスタンドアップ)」がありますので、こちらのHPから我々が取り組んでいる事業内容をご確認ください。
4. まとめ
私の祖父母世代の方たちは戦争を経験された方も多く、未来の平和を願い戦い抜かれました。
私の親世代の方たちは平和な社会のもと、世界第二位の経済大国となるほど多くの産業が活性化するなか、男女が平等に働ける社会の実現を訴えました。
そうして今、私たちは先人たちが叶えた夢の恩恵を受け、この平和で豊かな社会を享受しています。
では、私たちの世代は自分の子どもや孫の世代に何を残すのか?
それが、「自らの努力で自分が望んだキャリアを築き上げる働き方」だと思っています。
株式会社インターンはこれからも「100年先の子ども達に誇れる社会」の実現に向けて取り組んでいきます。