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友達も仕事も関係ない、愛を宿して突き進む | 熱情トレーナー深作大地

<今回インタビューした、コネクトトレーナー>
深作大地(ふかさくだいち)
大学3年時よりパーソナルトレーナーとして活動スタート 大学卒業後にフリーランスパーソナルトレーナーとして活動スタート。特技はタイ古式マッサージ。ダイエットだけでなく、体の不調がある方や病気の予防をしたい方もご相談ください。

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家族は家族、自分に「ありたい」をくれたトレーナーに出会うまで

<木村>大地っていう名前、かっこいいなと思うんだけど、名前の由来とか、愛着ってあったりする?
<深作>
父親が、「広い心をもってほしい」という想いで付けてくれたって事くらいしかわからないですね(笑)
愛着も特にないかなー。このゴリッとしている見た目と大地という名前は見あっている気がしますが(笑)

<木村>結構あっさりしてるな(笑) 家族との関係はどうなの?

<深作>
父と母、兄、妹と僕っていう5人家族なんですけど
小学生の時は妹と仲悪かったですね、顔を合わせれば喧嘩している
みたいな(笑)
でも働き始めてから落ち着いて、今はみんなと仲良いですよ。
月に1回は実家に帰っていて、みんなでご飯食べてます。

<木村>今でこそ、少し心配しながらも暖かく見守ってくれているご家族だとお思うんだけど、中学や高校のころは「こういう進路に進んで欲しい」みたいなものってやっぱりあったんだろうか?


<深作>
親もおじいちゃんもみんな公務員で、妹、弟も中学受験してて。
両親は小学校の先生で、お父さんは英語の先生、お母さんは国語の先生という感じ。
僕が野球で高校に行く、みたいなのはよしよされてなかったですね。

塾に詰め込まれたんですけど、本気になれなかったから、勉強も中途半端でした。
高校に入っても野球やりながらだとオール3以下の成績で、高校野球やりながら勉強もやるのhは無理だな、と親が諦めてくれた感じでした。

<木村>根負けした感じか(笑)
それで、進路選択、トレーナーになるまで、みたいな感じでいくと、どうだったんだろう?

<深作>
高校の時に怪我をしてしまったんですけど、外部から来たトレーナーの方が、的確に僕の怪我を治してくださって、観客の前で活躍するアスリートもかっこいいけれど、こういう風に裏方で選手を支える職業もかっこいい!と思って、理学療法士を目指そうと思いました。

ただ、学費が高すぎることが判明して理学療法士の学校は受けられなかったのと、受験の準備が間に合わなかったりと、浪人することになりました。

浪人時代は駿台の柏校に行っていて、スポーツ系の大学を中心に受けたんですけど、受からなくて。
東洋大学国際地域学部に受かったので、そこに行くことにしました。

<木村>運動とは関係のない、一般の学部だよね。
今振り返って、スポーツ系ではない大学に進学して、逆に良かったことって、何かある?

<深作>
時間があったことですかね。
周りでスポーツ系に通っている友達は、課題にかなり追われていて、もちろんその分学びは濃いと思うんですけど、一旦フラットな状態で自分に必要な学びの選択ができたことは良かったと思います。

<木村>時間があった、というのはすごく本質的で大事なことだったんじゃないかな?

<深作>
夜間コースだったので、夕方までバイトをしたり、トレーナーのスクールに通ってから大学にいけたので、良かったと思います。
朝から夕方まで仕事ができたんで良かったですね。
ABCマートで一番靴売りました。
そこでスキルはついたかな。


背中をぶっ叩かれた「あるべき」を見せてれたトレーナーとの出会い

<木村>簡単なここまでのあゆみについて、自分も知らないことがあって良かった。少し問いの方向性を深めて行きたいんだけど、今、トレーナーとして活躍している大ちゃんの価値観に影響を与えているのは、なんなんだろう?その根っこにあるものは。

<深作>
学生の時から、トレーナーとして活動はしていたんですけど
スキルを高めたいと思って
トレーナーの養成スクールに見学に行ったんです。

そこで、そのスクールの講師のトレーナーから
「一度デビューしたら特にスキルアップもせずルーティーンでお客さんの前に立つトレーナーもたくさんいるけど、ありえない。トレーナーなのに勉強しないというのは本当にありえないこと。なぜそれでお客さんの前に立てるのか」と言われて、背中を引っ叩かれたように、ハッとしました。

トレーナーは、常にお客さんと向き合い続ける必要がある。
だからこそ、向き合う資格がある自分になるために、常に勉強をして
トレーナーとしての自分をアップデートしていく必要がある。

これが僕の価値観の源泉ですかね。
そのトレーナーさんには、今でも僕の師匠のような存在で、目標としている人でもあります。

カウンセ

尊敬している人のコピーにはならない。自分の大切にしたいことを抱きしめながら

<木村>なるほどね。ある人との出会い、その人の魂から出てきた言葉で揺さぶられて、意識や行動が変わっていくってのはすごくよくわかる。
そうなった時に、一段深めて聞きたいんだけど
尊敬している人であっても
「自分が自分であり続けるために、この人のここは参考にしない」 という部分がきっとあるのかと思ったりするんだけど、そこはどう?

<深作>
自分の師匠的な存在の方も含めて、尊敬しているトレーナーの人で、本当に仕事が一番で、友達関係はあまり大事にしていない、という人が多くて。
僕は、友達も大切にしたいから、そこは自分とは違う
かなって思いました。

自分の志も立てながら、友達とも時間を大切に生きていきたいです。

<木村>とは言え、友達との時間を犠牲にしているからこそ、その高みへ行ける、みたいなこともあるのかなと思うんだけど、どうやったら両立するって可能になるんだろう?


<深作>
自分の仕事で培った経験やスキル、想いを、友達にも換言することかな、と思います。

前に、子供がいる友達が、子供がアトピーになったと悩んでいて、その時にいてもたってもいられなくなって、「その子にこういう食べ物あげてない?」みたいな、アトピーの原因となる食べ物について聞いていったら
見事に全部的中して、とても感謝されたんですよね。


<木村>
無視する人もいるのに、そこでメッセージを送りに行くのはどういう感情に突き動かされているの?

<深作>
自分は解剖学や栄養学を通して、その人が根本から、生活を良いものにしていくお手伝いがしたいと思っています。そういう風にみんながなれたら本当に幸せだと思います。
だからこそ、お金をもらっているか、友達かお客さんかとかではなく、反射的に、自分がそうしないといけない、って気持ちになるんです。

せじゅ

挫折から生まれてきた愛を根底に持ちながら、進んでいく


<木村>自分の成し遂げたいこと、志が、生き方レベルで染み付いているから、業務か友達か、みたいな境がなく、だからこそ友達との時間も自分の仕事で得た物を換言することで溶け合い、共存しているんだね。
別の観点で聞きたいんだけど、以前から
「トレーナー=ダイエットのイメージ変えたい」って言っていたけど
とは言え、そういうお店が数多くあるという現実があるのは、なぜなんだろう?

<深作>
お客さんには、すぐに結果を出したいって心理があると思いますし
誰に対しても大体似たような施術を行えば、仕組み化できて楽だからじゃないですかね?
その人にコミットするんじゃなくて、流れ作業的に行うとか。

<木村>そうすると、提供する側の愛の問題なのかなと思う。僕自身が尊敬している哲学者で、愛について科学した、エーリッヒ・フロムって人がいるんだけど、その人がいう愛の構成要素って「配慮、責任、尊重、知」なんだよね。

つまり、その人自身に寄り添う「配慮」、絶対によくするぞっていう「責任」、コミット、提供者の視点でなくその人を理解しようとする「知」この辺りが欠けてしまうと、カウンセリングもなく、解剖学的視点もなく
結局治らずにお客さんは通ってくれなくなる、そういう状態になってしまっているのかな、と思った。


そうなると、なんで大ちゃんはなぜ、愛を持ちながらできているんだろうか?

<深作>
股関節のつまりを訴えた方がいて、その時の自分の思う通りにやったんですけど、治せなかったことがあって。何度か試したんですが

結局ダメで、自分の手札のなさを感じてしまいました。
そのあと、結局その方からの連絡も来なくなってしまって。
それが、本当に申し訳なくて、悔しかったです。

やっぱり、勉強をして知識をアップデートし続けないと、いつか寄り添えない時がきてしまうし
それはお客さんのためにならない、そして自分の想いを届けることもできなくなってしまう
、そう思いました。
そこはもう、泥をすすりながらやるしかないですね。

<木村>
かつてのお客さんとの施術の苦悩みたいなものが根底にあるんだね。
コネクトとしても、そこに寄り添いつつ、その経験とそこから生まれる内的世界に寄り添いながらでありたいと思います。


<インタビュアーのひとりごと>
大ちゃんはパッションが半端なく、哲学がマグマのように熱い。
だからこそ、僕なんかと時には激しくぶつかる時もあって、社内チャットツールのslackで激しいやりとりがあったりすることもある。

だけれども、それだからこそ一緒に仕事をしているという観点もある。
そのゴツゴツさ、熱さに丸みを出して熱を冷ましていくのか
あるいはもっと幾何学的な個性的な形にしていくのか、内側に燃える物を宿したまま、歩んでいくのか、その過程に寄り添ったり引き釣り回されたりしながら、一緒にやっていきたいなと思っています。

木村






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