見出し画像

[インタビュー] ヘーネス名誉会長、ばいやん3冠を語る

ばいやん名誉会長ウリ・ヘーネス氏が、ばいやんトレブルを達成した後、当時の思いや今後の展望、フリック監督、去就が取り沙汰されるアラバなどについて語った。
【記事リリース日: 2020/9/13】

—— 以下、翻訳 (インタビュー全文)

tz: ばいやんは2度目のトレブルを達成しましたね。気分はいかがですか。

ヘーネス: もちろん大変嬉しいね。こうした前代未聞のシーズンに、目覚ましい戦績で優勝を果たしたのだから。我々は単にチャンピオンズリーグのタイトルを獲得したというだけでなく、それは勝つべくして勝ったものだった。この点は極めて重要だ。運良くPKやオフサイド、審判の判定のおかげで勝てば、恥ずかしいレッテルを貼られることだってある。だが、日曜日は決してそういう試合ではなかった。そのため、試合後の晩の雰囲気は素晴らしかった。美しい形でシーズンを締めくくれたね。

tz: 試合終了のホイッスルの後、ダヴィド・アラバの耳に、あなたは何と囁いたのですか。バルセロナやレアルでは、この先数年間、欧州の舞台であまり多くを手に入れられないとでも?

ヘーネス: ダヴィドはこのテーマに関して私がどう考えているかは知っており、日曜日にわざわざそれをを繰り返し伝える必要はない。私が言ったのはこうだ。チャンピオンズリーグを常に狙えるクラブを望んでいるのだろう。今、ここにあるよ。だからよく考えてくれないか、とね。

tz: 直感でどうなると思いますか。

ヘーネス: 彼は残留してくれると思う。思うというか、むしろ、残留してほしいと願っているよ。

tz: ハンジ・フリック監督の功績をどうお考えですか。

ヘーネス: 秀逸だ!考えてもみてほしい。アシスタントコーチからスタートし、今ではチャンピオンズリーグ優勝だ。そしてブンデスリーガやポカールと、あらゆる大会で負け無しだ。まさにジャック・ニコルソンの映画だね。これ以上はない最善(邦題:「恋愛小説家」)とでも言える。ハンジ・フリックのことだね。

tz: フリック監督について、彼との付き合いは含めず、純粋に監督としてどうお考えですか。

ヘーネス: 人として優れているだけでなく、専門分野にも長けている。ドイツ代表では、ヨギ・レーヴ監督のアシスタントという以上の働きを見せていた。多くのことをやっていたね。彼が代表時代での経験をこのチームに伝えてくれると、私は信じているよ。彼は思いやりや親しみがあるだけでなく、専門性も持ち合わせている。彼はチームへ、ひとつのプレースタイルを植え込んだ。誰もが他の仲間のために、というスタイルだ!もはやエゴイズムなどない。全ての選手が他の仲間をサポートするのだ。それは、比類ない力となる。

tz: チャンピオンズリーグ制覇は、ばいやんの新たな時代の幕開けですか。

ヘーネス: 今は明言できないね。だがここ(リスボン)で、有名なクラブ役員らと多く会話を交わし、サッカー界の展望を認識したよ。我々ばいやんが確信したことは、現在のこの大変な時期に、我々は素晴らしい存在感を示したということだ。チームだけでなくクラブ首脳陣もうまく機能していた。ほんの1~2年前にはあった経済的なチャンスがもはや失われたが、我々に経営面の不安は無い。むしろチームは大きな可能性を秘めている!多くのビッグクラブがチームの一時代に終わりを迎えようとしている一方、我々は、フランク・リベリやアリエン・ロッベンが去った後の世代交代がほぼうまく終わったと言えるはずだ。なので、シーズン再始動まで、少なくとも14日間はくつろいでいられると思うよ。

▼元記事
https://www.tz.de/sport/fc-bayern/uli-hoeness-fc-bayern-muenchen-geheimnis-david-alaba-champions-league-triple-interview-vertrag-transfer-90030703.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?