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【読書メモ】優秀なコンサルが実践する15年、20年と普遍的に役立つスキル・知識とは?【コンサル1年目が学ぶこと】

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)出身の大石哲之氏が、15年、20年と普遍的に役立つスキルを纏めた一冊。

各界で活躍する元コンサルタントへの取材から、業界、職種を問わず、経営者になっても通用している30個のスキルを紹介しています。

【おススメの読者】

  • コンサルが実践しているスキルを知りたい方

  • 若手社員の成長に危機感を感じている方

  • 部下を持つようになり、ビジネススキルを教えたり、指導する立場になったリーダー層

【本書の概要】

2014年に出版された280ページ程度の書籍です。2021年には18版が重版されている「ビジネススキルの基本を学ぶ名著」です。

戦略コンサル出身の大石哲之氏が、コンサル会社出身の30~40代に 、新人時代に学んだことで15年後も役立っているスキルをインタビューしています。

【本書の「なるほど!」ポイント】

自分への備忘録として、本書を要約しています(原文ママではありません。興味がある方は購入をお勧めします)

<話す技術>

  • 話すときも、相手の質問に答えるときも、PREPで「結論」から話す。物事がシンプルに明確になり、短い時間で相手に必要なことを伝えることができる

  • 会議は結論から逆算して運営する。アジェンダとは「どういう結論を出すべきかというゴールイメージを列挙したもの」

  • イエス・ノーがはっきりすると「なぜ?」へと進める。「なぜ?」へと進めれば、問題の所在がわかる

  • 動かしようのない「ファクト」の筆頭である「数字」で語る。感覚的に把握している問題を、実際に「数字」に落とし込み「証拠」にすることで、人を納得させる

  • 世界共通言語は、英語ではなく「論理(ロジック)」と「数字」。論理があれば議論はできる

  • 自分では常識と思っていることでも、相手は何も知らないという前提でゼロから話す。相手の理解度を推し量りながら話す。無言は「理解」ではなく、「無理解」のサイン

  • 「相手の期待値を超え続ける」ことがビジネスの基本。そのためには、相手の期待の中身を把握する必要がある。求められていないことに時間を使っても、誰からも評価されない

  • 上司から仕事を受けるときは、①その仕事の背景や目的、②具体的な仕事の成果イメージ、③クオリティ、④優先順位・緊急度を確認する。相手が求めるクオリティ(期待値)を質問によって推し量る

<考える技術・マインド>

  • ロジックツリーが役立つ理由は、①全体が俯瞰できるようになる、②捨てる能力が身につく、③意思決定のスピードが上がる

  • ロジックツリーによる問題解決の基本は、①論点を整理・分解する、②各論点について数値分析をする、③項目の重みづけをする、④アクションに落とし込む

  • 「空(事実)→雨(解釈)→傘(アクション)」は提案の基本。事実だけでは報告とは言えない。「だから何なのか」という解釈もセットで持っていく

  • はじめに仮説ありき。予想できる範囲で、ストーリーラインを描いてからリサーチをする。リサーチは仮説とセットで行う

  • ビジネス能力を向上させるのは、情報量ではなく、考えること。考えるとは、自分の意見を持つこと。自分の意見をもって情報に触れてはじめて学びの機会が生まれる

  • 議事録で書くべきは、①決まったこと、②決まらなかったこと(次に持ち越したこと)、③確認が必要なこと、④次回に向けてのTODO(誰がいつまでに)の4点

  • パワーポイントは「ワンスライド・ワンメッセージ」。1枚の基本構成は「根拠となる数字や事実+自分の解釈や主張」のワンセット

  • 仕事を始める時点で、最終アウトプットの骨組みを作ってしまい、そのアウトプットから逆算して作業する

  • クライアントが「価値(バリュー)がある」と思わなければ、どんなに時間を費やしても、自己満足に過ぎない。あなたのやりたいことはどうでもいい。クライアントにとって価値ある提案ができているか?

  • 沈黙は無。黙っていては何も生み出せない。社内の会議であっても、人件費は発生している。出席したからには、自分の時間単価に見合った仕事をしているか?

  • 時間をかけて完璧なものを目指すよりも、多少汚くてもかまわないので、とにかく早く作る。3日の100点より、3時間の60点

  • クライアントとの約束を果たすことが第一。方法は第二。約束を果たすことが大事なのであって、1人でやり遂げることが大事なのではない。他人にヘルプを求めてでも最後までやり遂げる

  • 上司には上司の、新人には新人の役割がある。自分の担当分野で、プロとして責任をもって仕事に取り組む。チームに同じ役割を果たす人が2人いたら、どちらかは不要になる。人とは違う役割を果たす

【終わりに 】

仕事で成果を出し続けるには「相手の期待値を理解し、それを少しだけ超え続けること」が大事です。

私も意識して実践してきましたが、本書でも同じことが書かれており、非常に共感を持てました。

加えて、「初めに仮説をもとに、ストーリーを描ききる」ことは、意図的に取り組まないとできないことです。

現実には「やらないとわからないので、最初にストーリーなんて描けない」という方が多いと思いますが、この差が仕事の成果に影響するのも改めて実感しました。

今後、以下を意識して実践しようと思います。

・いきなり作業に入るのではなく、一瞬立ち止まって、相手の期待値を理解することから始める
・最初に仮説を作り、最後までのストーリーを描き切ってから、検証作業や細かいタスクを処理する
・空(事実)→雨(解釈)→傘(アクション)を意識することで、周りと違う価値を発揮し続ける

 本記事では、大石哲之人氏の【コンサル一年目が学ぶこと】を取り上げました。

また、読書のための専用端末「Kindle Paperwhite」もご紹介。

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このnoteでは、若手ビジネスマンのスキルアップに関する情報を定期的に発信していきます。

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