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会社にすると節税できるって税率の話?

よく聞かれるんですよ。
モノの本にも書いてあります。

「会社にするのって、利益が900万円超えてから考えればいいんですよね」
とか
「だからしばらく個人事業でいいって思っているんですよー」
とか

たしかに、所得税の累進課税の税率は、900万円を境に33%へ。

(引用 国税庁HP タックスアンサーNo.2260 所得税の税率 2022.7.6現在)

単純に、900万円への税率のちがいだけで節税できると思っていませんか?

実はそう簡単でもないのが税金や節税の世界。
① 利益900万円より少ない人は節税できないのか。
  ⇒もっと少ない利益でも、会社でビジネスをした方が、節税
   できる人は、多い。中には合法的に納税がゼロになる人もいる。

② 税率が33%になる900万円とは?
  ⇒そもそも所得税の仕組みのどの位置の話か知っていますか?
   個人で900万円の利益でも、税率区分は23%のケースも多い。
   段階的にいろいろある、所得税の仕組みを知りましょう。
   33%!?とびっくりしても、実は負担税率16%だったりも。

③ 何の税金が今の自分にかかっているか知っていますか?
  ⇒利益900万円の個人事業主には、所得税・住民税のほか、
   事業税や消費税もかかっていることでしょう。
   税率は33%どころか、50%くらいになっているかもよ。
   逆に、何の利益かによっては、20%の人もいて、会社に
   しないほうがよかったり、他との相殺不可も大きいですよ。
   金額だけでなく、その内容も踏まえて前提の事実確認必須です。

④ いまの稼ぎが一定な仮説、利益が900万円固定で比較してない?
  ⇒ほかの所得はありますか?それにもよります。 
   比較する「利益」は、個人であれ、法人であれ、同じビジネス内容
   であっても、容易に変化させることができます。
   利益固定で比較するより、そっちのほうが実りあるのになー。と
   思うこと、多いです。変化のバリエーションが法人は多いです。

⑤ まあ一定を前提でいいでしょう。忘れているかも!?
  ⇒個人のビジネスを会社に移す時に、無駄に税金がでるケース
   あります。事業内容と、モノによりますね。

と、
「節税」って、ひとつ答えがあるようにみえても、工夫のしどころが
あるひとないひと、多いひと少ないひと、いろいろあるものです。

利益がXXX円になったから、会社で節税できる!ような、単調なものでは
ないのが真実。

ただ、やっぱり、利益がしっかりあがっているビジネスでは、会社にした
ほうが、手元に残るお金を増やすための選択肢が多いのは事実。
以外に900万円より早いうちからやってきていたり、フレームを変えたり、
ひとを介してみたり、節税になる貯金をしてみたり、あとでもらうことでうんと手残りを増やしたり、おもしろいのが節税の世界。

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