会社員がはじめるSEOライティングの方法
ライター経験がないがはじめたいと考えている方、仕事上でライティングやSEOライティングが必要な方もいるでしょう。企業のオウンドメディアでSEO記事を執筆するこんちゃが、一番最初に何から始めればよいかまとめました。
先日、後輩から「こんちゃさんはどのようにSEOの勉強しましたか?」と聞かれて回答に困ってしまいました。なぜなら勉強した・習ったという経験はなく、ブログ運用や仕事を通して必然的に覚えなければならなかったからです。
私は現在企業のコンテンツマーケティング担当として、SEOライティングやインタビュー記事制作、導入事例制作を行っています。ライター歴は3年位。私は出版社やメディアなどでの勤務経験はないので、ライティングスキルはすべて実践の中で覚えていきました。
企業に勤めている人の中には、ある日オウンドメディアを任されて記事を書かなければならなくなったという方もいるでしょう。その時のKPIや指標がPV数やセッション数だったり、もしくは検索順位を上げる(SEO)ことが目的になっていることもありますよね。
私もすぐにSEO記事を書けるようになったわけではありません。私がトライ&エラーを繰り返す中で学んできた経験から、SEOライティングの学び方やポイントなど基本的なことをご紹介します。
SEOに正解はない
SEO対策とは、インターネット検索結果で自身のWebサイトを上位表示させたり、より多く露出させるための対策のことです。
検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)とも呼ばれます。
引用元:SEO対策とは?SEO対策で上位表示するための方法について
まずはじめにSEOに正解はないという前提を忘れてはいけません。誤解されることが多いのですが、SEOライティングとは検索エンジンで上位表示を狙うライティングのことではありますが、正解はだれにもわかりません。
一般的な検索エンジン(Google)を前提にお話しますが、だれもそのアルゴリズムを把握することはできないからです。もちろん、小手先のテクニックはあります。よく言われているのがキーワードの含有率やタイトルのつけ方などですね。でもそれらをしなくても上位表示されることもあります。大事なのは、"考え方"なのです。
SEOの考え方について書かれているサイトがあるのでご覧下さい。
では、これからSEOライティングをしていきたいと考えている人は何からはじめればいいのか?について説明します。
未経験者がはじめにすること
書いて経験値を積むことが一番の近道です。とはいえ、いきなり「SEOの記事を書こう!」と思っても何をどう書けばいいかわかりませんよね。まずは、SEO記事を書くための準備をしましょう。
① ベンチマークする
② 情報収集
③ 書きたい記事に似た記事を探し2~3本読み込む
④ 記者ハンドブックを購入する
⑤ レギュレーションの確認(設定)
① ベンチマークする
あなたが書こうとしているオウンドメディアや記事と似ているものを探しましょう。競合企業のサイトやメディア、その他書こうとしているテーマで探します。検索1ページ目に表示されている記事はすべて目を通しましょう。
媒体によって傾向、文体などが違うので、参考になりそうなページを2~3程決め、定期的に情報収集しましょう。気が付いたこと、特徴などをメモしておくとよいですね。
② 情報収集
Googleのアルゴリズムは頻繁にアップデートされるので、毎日SEO情報はチェックするようにしましょう。情報はSEO情報を発信しているブログ・メディアもありますが、Twitterが手軽で早くておススメです。私は、Googleのアカウントの他、アフィリエイターやブロガーのアカウントをフォローしています。リスト機能があるので、自分用の情報収集リストを作ると確認しやすいですね。
また、Google アナリティクスとサーチコンソールは見れるようになりましょう。
>おススメする情報サイト<
・SEOHACK
・SEOラボ
・SEO対策とは?誰でもできるSEOの基礎と基本を学ぼう!
>おススメTwitterアカウント<
③ 書きたい記事に似た記事を探し2~3本読み込む
これから書こうとするテーマと同じ記事を探します。チェックするポイントは3つ。構成・キーワード・切り口です。
④ 記者ハンドブックを購入する
右も左もわからないならば、購入して損はない1冊。新聞記者の方なら誰しも持っていると言われているハンドブックです。表記についてまとめられているので、実際に執筆するときに参考にすることがあります。ご紹介したこの本が一番有名ですが、似たような書籍はいくつかあるので、中身を見て選ぶとよいかもしれませんね。(無くても執筆できます)
⑤ レギュレーションの確認(設定)
会社によってWebのレギュレーションやフォーマットが決まっていることが多いと思います。例えば、社名の表記を英語orカタカナで統一する とか、英数字は半角を使うなどなど。なぜレギュレーションが必要なのかというと、サイト内で表記のムラがあると読みにくい、見にくいといった点があげられます。
もし決まっていなければ、レギュレーションを設定すると良いでしょう。
▼ SEOライティングの手順
実際にどのように記事を書いているのか手順を紹介します。基本的な書き方なので、ぜひ参考にしてくださいね。
① 対象KW、サジェストKW、文字量・見出し数を確認
② 対象KWで検索し上位10サイト前後を分析(検索ニーズを知る)
③ サジェストKWの上位10サイト前後を分析(検索ニーズを知る)
④ ③をもとに、記事タイトル・リード文・大見出し・中見出し・小見出しを作成
⑤ 見出しをもとに記事執筆
⑥ コーディングする
⑦ キャッチ画像、大見出しに1つ画像を選定、設置
⑧ 誤字脱字を確認する
① 対象KW、サジェストKW、文字量・見出し数を確認
キーワードの設定をしましょう。キーワードとは、Web検索をするときに入力する単語(キーワード)のことを指します。サジェストキーワードとは、キーワードを入力したときに表示される関連キーワードのことです。
この場合、対象KWは「SEO」 サジェストは、「とは」「対策」ですね。あなたが書こうとしている対象キーワードとサジェストキーワードは何ですか?
② 対象KWで検索し上位10サイト前後を分析
検索している人が、何を探しているのか?どんなことをしたいのか?をまとめます。
※検索結果はパーソナライズ化されるため、ブラウザのシークレットモードを使用することをお勧めします。
③ サジェストKWの上位10サイト前後を分析
「ユーザーが知りたい・やりたいことはなにか」「どんな情報を提供すればよいのか」をまとめます。
※あなたが提供したい情報と全く違う検索ニーズは除外する
④ ③をもとに、記事タイトル・リード文・大見出し・中見出し・小見出しを作成
タイトルの目安は、25文字~32文字。これは検索時に表示されるタイトルの文字数に準じています。もし、ディスクリプションも考慮するのであれば、16文字~18文字に伝えたいキーワードを盛り込みましょう。
リード文の目安は、140文字程度。タイトルと同様の理由です。ここには、この記事を読むと読者にどんなメリットが得られるのか?ということを伝える内容を記載します。
見出しは、35文字以内。対象キーワードを前半に入れるようにし構成します。ただし、日本語としておかしくなるようであれば無理する必要はありません。
⑤ 見出しをもとに記事執筆
1つの見出しに対して250文字前後、中見出し小見出しは300文字前後にします。
⑥ コーディングする
⑦ キャッチ画像、大見出しに1つ画像を選定、設置
⑧ 誤字脱字を確認する
▼ ライティングの注意点
・記事の執筆は、Word・Excel・Googleドキュメントなど、テキストエディタなどを利用します。WordPressに直接執筆するのはやめましょう。
・コーディングはWordPressなどCMS上で直接作業します。
・他サイトからのコピペはNGです。
・1センテンス1意、1文は短く、改行はスマートフォン表示で3行が目安
・結論は先に、内容は具体的に。
・引用や出典は必ず引用元を記載する
▼ コーディングの注意点
文字の装飾をするときに気を付けるポイントです。
>見出しについて<
・大見出しは、H2
・中見出しは、H3
・小見出しは、H4
>箇条書きについて<
・リストタグを利用する(ol、ul、dl)
※文字の・は使わない
>強調について<
見出しと太字を読めば内容が分かるようにする。
・大見出しに1箇所程度、要点を太字(strong)にする
・中見出しに1カ所程度、要点を太字に(b)にする
文章量はケースバイケース
文字数をどのくらい書けばいいのか?という質問をよく受けますが、それはケースバイケースです。
検索ニーズを満たしていれば、1,000文字でも上位に表示されますし、専門的な内容になれば解説も多くなってくるので6,000文字を超えることもあるでしょう。
競合するページや、テーマに応じて文字数を設定しましょう。
SEOライティングも経験値が必要
SEOライティングをしてすぐに効果がでるとは限りません。初めての記事で1位を取りました!なんて方もいるのは事実ですが、どのようなスキルを持った人でも、上位表示までに2~3カ月かかるケースもありますし、競合サイトと競り合うこともあります。
設定したキーワードやジャンルによっても効果のスピードはかわります。SEOは長期スパンで見ていくものなので焦らずに執筆していきましょう。
もちろん、数週間~1カ月で区切って様子をみて記事をリライトするのもアリです。そういったトライ&エラーを繰り返して、SEOライティングのスキルが身に付きます。
最期までお読みいただきありがとうございました!