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コンシーラの私(第六章)

クラブチーム

私は、高校時代の部活にフットボールを選んだ。ちょうど、なでしこジャパンが、
世界一を獲った頃だったから、勢いで入部してしまった。チームメイトから瑠璃は
最高の天才ドリブラーになれるとか言われて、ポジションは、攻撃的ミッドフィルダーとして活躍した。チームも結構強くなって、全国大会まで出たから、大学では、もうフットボールはいいかなと思っていた。

だけど、インスタで見つけた、アジア系イギリス人のフットボーラー、MONKIに出会ってしまった。彼女の本業は、DJなんだけど、時間があるときにフットボールに打ち込んでいるストーリーズを何回も観ているうちに、女性の強さを感じて、かっこよく思えて、また、フットボールを始めたくなってきたので、インターネットでチームを見つけることにした。

私の住む東京では、フットサルがメジャーだから、10人のフットボールができなくてもよかった。ちょうどインターネットで、私と10歳ほど離れた30代の女性限定のチームを見つけた。

すぐにSMSをして、入会した。チームリーダは、真里さんという人で、とても気さくに受け入れてくれて、「今度の週末に代々木で練習をするからおいで!」と言われ、とても嬉しかった。今までサッカー関係で出会う人は、堅苦しい人が多かったから、真里さんの気さくな心にとても惹かれた。週末は、代々木まで行って、早朝にフットボールをする生活が始まった。

朝、汗を流して、シャワーを浴びると、体が入れ替わったみたいにすっきりする!フットボールをしたあとに、ショッピングをしたりすると、頭もクリアーだから、
良い物をすぐに見つける確率も上がった。お決まりの喫茶店での紅茶とケーキも、汗を流したあとか、すごく美味しく感じる。

だけど、その前提には、フットボールをしている仲間たちが、前向きで明るい性格で、人を落ち込ませるようなネガティブな人がいなかったからだろう。

そんなことで、私は、フットサルでも、5人抜きとかやってしまうドリブラーへと、また戻されてしまった。

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