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子ども時間で過ごす10日間

石島家夏合宿が今夜終了した。この10日間で得たものは“余白”だった気がする。

「ママ、沖縄ではちゃんと私たちに夢中になってね!!」

9歳の娘に散々、言われていたので笑、なるべく子どものペースで、この10日間生きてみることにした。(あくまで“なるべく”、なのだけど!) そんな日々の中で、気付いたことは、毎日どれだけたくさん「早く!」、「急いで!」、「なんでそんなことするの?やめてー!!」と、子どもたちに対して言っていたのだろうか…ということだった。そして、そんなに急ぐ必要が本当にあったのだろうか?と自分に問いかける時間にもなった。なんかさ、そんなにこどもたちを急かさなくても、物事は回っていくようなのだ。(たぶん。)

もちろん、日々の生活で仕事という社会との関わりや、家事という名の暮らしを豊かにするための様々な動きや、飲み会やランチやお茶という名の個人的な楽しみとしての他者との約束(これも私の人生には大事なんだ!不要不急じゃないけど、長期的にみたら、なかったら死んじゃうものなんだよ、たぶん!!)もあって、子どもたちだけに集中はできないこともあるし、必要に迫られて急いでいることも、たくさん、たくさん、たくさん…、ある。

休暇中であっても、飛行機や宿のチェックアウト、予約済のアクティビティなど、社会と約束していて時間を守らないといけないものも、やっぱり、チョコチョコ、、、ある。うんうん、“ある”、のだけれど、、、でも…! 旅先ではテトリスのように予定をテキパキとこまめに埋める必要もないし、いつもより家事を手放せる分、少し気持ちに余裕も生まれる。

だから、この10日間の旅では、予定の間に余白を設ける事で、「早く!急いで!」と“なるべく”こどもたちを、急かさないように、心掛けてみたのだ。(あくまで、“なるべく”、なのだけど!)基本1時間前行動、というか、絶対に遅れられない予定の前には1時間程の余白を入れて、動いてみることにした。

「早く!急いで!」は大人の都合で、子どもたちの物の見方では色んな物が目に入って、様々な場所で立ち止まりたくなるし、こまめに休みをとりたくなったりもするし、きっと、たぶん、子どもたちの中では筋が通った行動をしていたり、する(はず!)なのである。その子どもたちの内側に蠢く心の動きが、まだまだ言葉としてハッキリと口には出せないから、うっかりしていると、気づかなかったりするんだけど。。。だからと言って、子どもたちの意思を無視していいわけじゃないと思うのだよね。

9歳の娘が3歳の息子に対して、「ちゃんとしてー!なんで、そんなことするの?もうやめてー!!早く、早く!!」って言ってるの見てるとさ、「いやいや!いやいや!3歳児にそれはハードル高いやろ。少しくらい待ってあげたらいいのに。」とか、「また、無茶、言ってんなー…、3歳児にできることと、できないことがあるやん!!もっと相手の力量を考えてあげてよー!!」って、日々、日々、感じたりしているわけなのだけど…! それって、冷静に考えてみたら、39歳の私も夫も9歳の娘(や時に3歳の息子)に対して、やってしまっていること。カエルの子はカエルなんですよねー、ちーん…笑

そんなこんなで、必殺!!“人の振り見て我が振り直せ♪大作戦”の決行である。そのためにも、子連れ旅は事前準備が9割…!!目を離すと消える3歳児と、人混みに迷い込んでしまった途端に、叫んで荒れ狂う9歳児との
旅を楽しむために笑、旅の前に子どもたちと一緒にあれこれ下調べしてやりたい事を考えて、宿や移動経路などは事前に余裕を持ったプランを割と緻密に立てている。…のだけど、、、そんなものは、こどもたちの機嫌や外の天気で一瞬で変わるのである。だから、予定はあまり詰め込み過ぎずに、のんびりした行程で、予想外のことを楽しむ!姿勢で望んでみた。

これね、ちょっと前まではさ、恥ずかしながら…「折角、子どもたちのために考えたプランなんだから!!ちゃんと実行したい!!」みたいな目先の行動に囚われがちだったのですよ、私。。。。でもね、一番大切なのは“こども達が楽しむこと”なのである。特に予定を入れなくても、ホテルの部屋でのんびりテレビ見たり(我が家にはテレビがないので子どもたちは地上波見れるだけで喜ぶ!笑)、ホテルのプールやゲストハウスの目の前の海ででひたすら泳いだり、その時間を充分楽しんでるなら、特別なことをしなくても、それでいいんですよね。

だから、予約が必要な体験系のイベントは一番やりたいことだけに絞って、あとは臨機応変に、当日予約したり、予約取れなかったら諦めてぼーっとしたり笑、流れに身を任せてみることにした。すると、10分の移動距離が1時間以上のウインドゥショッピングになったり、ホテルの売店でファッションショーが始まったり、子どもたちは各々、その時にやりたいことをやっていて、気付いたら1時間、2時間と時間が過ぎていく。お金をかけて観光施設に行かずとも、その場で子どもたちは自ら楽しみをどんどんと発見して、新しい遊びに夢中になっていくのである。

(ウィンドウショッピングでもファッションショーでもその場でお付き合いくださった店員の皆様への敬意と共に、一応、お金も払っておりますよー笑)

で…!放っておいたら、9歳の娘は「ホテルのプールで泳ぎたい!」と次の予定を自分の中で決めて、目の前の予定を切り上げたり、「こ行ってみたかったけど、今日は疲れたから宿でのんびりしようかな」とか、色々と自分なりに工夫しているようであった。

途中、些細な事で爆発して、楽しみにしていた乗馬体験(1日コース)を「もう行かない!!」と、案の定、投げ出したので、30分くらい向き合ってみて、それでも機嫌が治らないから諦めて娘抜きで参加したりもしたけど笑。まぁ、それも経験である。旅行の中日で本人は疲れが溜まっていて、一人時間を欲していたようで、部屋でのんびりできたらしいので、これもまた流れに身を任せて良かったのかも知れない。(たぶんね!)

私自身としては、メインイベントに疲れを残さないように、もう少し旅の疲れに気を配って、早めに寝させてあげたら、良かったなぁ…と思ったので、これに関しては日常生活でももっと練習しよっと!!と、反省していたのだけど、それ以降、翌朝早くに自分がやりたい予定がある日は早く寝るようになったので、やっぱり自分で学んだのが、良かったのかも知れない。(たぶんね!)

そんなこんなで、いろんな予定に前後1時間くらいずつ余白を設けてみたら、子どもたちに対して、そんなに「早く!!急いで!!」って言わなくて済んだ気がする。(あくまで、“いつもより”、なのだけど!)これ、日常生活でも少しくらいは、応用できたら、いいな◎



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3-5年後に家族で世界に飛び出します、たぶん◎