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航海士を目指すきっかけ

実生活こそ、いかなる想像力の産物にもまして思いきった、何がおこるか底知れぬ不思議なものである。 by Sherlock Holmes

5月は温泉と鰻で乗り切った航海士コナンドイルです。
簡単なプロフィールは以前のnoteを参照ください。

今回は、
・小・中学校、高校の学生
・一般の方
・就職活動を迎える大学生
・親御さん
以上の方向けにお送りします。

”航海士”を目指すきっかけとは!

⓪船が好き
①知人・親戚関係が海に関連する仕事で興味を持った
②高専・大学等の海洋系の学校に進学してみたら面白そうだった
③飛行機等の乗り物系よりなりやすいから
④海外に行くことが出来るから
⑤給料がいいから
上記のどれか一つあるいは複数に当てはまる航海士が大多数ではないでしょうか。

では、順にご説明いたしましょう。⓪はそのままなので割愛します。

①知人・親戚関係が海に関連する仕事で興味を持った

私は、某海洋大学出身者ですが、先輩方、同級生、後輩の方にお話を伺っていると、「親・親戚・知人が航海士・機関士」という方は一定の割合を占めている気がします。元々、航海士という職業の利点を知ったうえで海洋系の学校に進学されている方々です。とはいえ、世襲制といった意味合いではなく、会社も親・親戚・知人とは異なる会社を選ぶ方が多いです。

②高専・大学等の海洋系の学校に進学してみたら面白そうだった

これまた、意外と一定数を占めるのが入学してから航海士になった組ですね。というのも、高専、海洋大学は私立ではなく国公立な為、国公立で探して面白そうだったから、近くにあったからという理由で進学する人もいるんです。また、機関士というエンジニアになるコースも選べるため幅広く選択可能です。先生方もユニークな方々が多いため、航海士もありかな~と思ってしまう学生も多いようです。(タイタニックの映画を授業で流して事故原因を解説する先生もいると聞いたことがあります)

③飛行機等の乗り物系よりなりやすいから

学年に一人、二人はいるイメージの乗り物系好きの方々ですね。飛行機は以前は視力の問題でなくなくあきらた、なんて方もいらっしゃいます。なので、船も面白そうで…という理由でこちらの世界へ足を踏み入れられたんでしょうね。実際に、飛行機の用語等は船舶用語から輸入されているものも多いです。(ETA, Port, Starboard...)

④海外に行くことが出来るから

年配の航海士・船長の方でこの理由を挙げられる方は多い印象です。飛行機運賃も高く、海外に行くハードルが高かった時代、船は貴重かつ有力な海外チャレンジの選択肢の一つでした。とはいえ、現在でもその恩恵は残っていて、数少ない機会を見つけてただで上陸できて遊ぶことが出来るのは航海士の特権といえるでしょう。(楽しかった学生時代の乗船実習、寝る間を惜しんで行った欧州やアジアの国々・・・)

⑤給料がいいから

給料がいいから、これは全ての航海士に当てはまるのではないでしょうか。給料が普通で、責任(何十、何百億もする船を預かる)、危険(海に落ちたらほぼ助かりません)に見合っているとは誰も思いません。責任、危険度が通常の仕事よりも大きいからこそそれに見合った努力、忍耐に対する報酬としてのそこそこの給料は当然のものといえるでしょう。


最後にまとめておくと、
航海士を目指す理由は、海・船に興味があって、海外渡航、給料、海の男・女のタフネスさといったプラスの点が危険、責任の重大さを上回ると考える方々が多いようです。

説明が長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただいて案外大変そうだなと感じられた方は多いと思いますが、全く知らなかった、漠然と聞いたことはある方けれど興味が出てきた方はどんどん深堀して質問をコメント欄にお願いします。改めて回答できればと考えております。

皆さんのご活躍を期待しております。Bon Voyage!

航海士コナンドイル

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