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その運動は、筋トレかエクササイズか!?

運動と言っても、世の中には様々な方法があります。

筋トレ、トレーニング、エクササイズ(軽い体操)、ストレッチ、など

よく耳にする名称ではありますが、
具体的な違いを説明してほしいと言われたら、
意外と言葉につまってしまうのではないでしょうか。

全ての違いを説明するとかなりの長文になってしまうので、
一部だけ、とくに大事なポイントのみをお伝えします。

では、筋トレとエクササイズ、その違いから私の考える運動の基礎をお伝えします。
※あくまでも個人的な考えによるものです


筋トレとは・・・
力を入れた状態をキープしながら繰り返し筋肉を動かすこと

エクササイズとは・・・
力を入れる⇆抜く、を繰り返しながら筋肉を動かすこと

例えば、
手の平をギュッと握り、力を入れたまま肘を曲げ伸ばすのは筋トレ。

手の力を抜いたまま軽い力で肘を曲げ伸ばすのはエクササイズ、

となります。

見た目ではさほど変わらないように見えますが、
筋肉の内部は、異なる反応が起きています。


一般的には筋肉を動かすときの表現として、

収縮と伸張といいます。

いわゆる伸び縮み、です。

筋トレでは筋肉を収縮させ、力が入ったまま伸張させると筋繊維は細くなって伸びます(元の長さに戻る)。
ゴムをイメージしていただけるとわかりやすいと思います。

ところがエクササイズの場合には異なります。
収縮自体はするのですが、問題は伸張=のびる、が適切ではないのです。

辞書で収縮の対義語を調べると伸張ではなく、膨張なのです。

つまり「ふくらむ」ということです。

筋肉が縮み、力を抜きながら元の長さに戻したとき、筋肉はふくらむのです。まるでスポンジをくしゃっと縮めて、パッと離したときのようなイメージです。

筋トレの場合はゴムのような性質で筋肉が動くのに対して、

エクササイズ(軽い体操)の場合は筋肉がスポンジのような性質で動くのです。


このスポンジのような性質になるからこそ、

筋肉が縮んだ時、
筋肉またはその周辺組織にたまった老廃物を吐き出され、

筋肉がふくらむ時、
新鮮な酸素や栄養が筋肉またはその周辺組織に供給され、
本来の状態(調子)に戻るのです。


これが俗に言う「筋ポンプ運動」の本質ではないかと考えています。

普段動いていない場所は、循環が悪く、老廃物が溜まりやすいエリアです。

その老廃物が筋肉にたまったときコリやハリとなり、

神経周辺に老廃物がたまればシビレなどを引き起こす要因になります。


コンディショニングにとってエクササイズは必要不可欠。

ただ、何も重い物を持たず、闇雲に動かせばエクササイズになるわけではありません。

機能解剖学に沿って、適切な運動範囲で、適度な動かし方で行わないと目的に合った運動を実施することはできません。

私のコンディショニングでは、運動の基礎を学び体感しながら、お客様にもそのコツを身につけていただけるようにご指導にあたっております。

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