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「メンバーnote」 一個人として向き合うということ

オンラインで仲間と学び合うCo-musubi。

次男はまだ小学1年生ということもあってか、その日の気分でやる気に波があります。

この日は、今ひとつ気持ちが乗らない状態でした。

顔を出さず、親である私の声がけにも上の空でソファに寝転がったまま本を読み、参加するみんなを待たせていました。

画面を通じ他のみんなの気持ちにも影響します。

すると主宰の井上さんが息子に
「お話があるから顔を出して。」と呼びかけました。

「今、みんなが待ってくれています。それから、井上さんも今日のために丁寧に準備をしてきています。ひとの時間を大切に考えない今の態度はみんなにも井上さんにも失礼なことだと思う。Co-musubiはしなくてはいけないものではないのだから、参加するのか、参加しないのかを自分で決めてきちんと理由を添えてみんなに自分で伝えましょう。」と、こども扱いをせず一個人として本人に話してくださいました。

この時は流石に真剣な表情で聞いて「今日はやりません。」と自分で決めみんなに説明し退室をしました。

この後、親子でよく話し合いましたが、内心は「次にCo-musubiに参加するのに躊躇してしまうのではないか。」とドキドキしていました。
が、そんな心配をよそに、本人は今までと変わらず日々の学びに加わって行きました。

そして以前に比べ、仲間に対する姿勢が変わったように見えます。

それまでは自分だけがそこで学んでいるような態度だったのが、気持ちのいい挨拶をし、活発に対話をし、仲間の存在が意識にきちんとあり参加しているような、微妙な変化が出てきたように思うのです。

一段とCo-musubiの場が彼にとっての『ホーム』になったように感じます。

井上さんの厳しい言葉を素直に受け止めていたんだな、と感慨深く思います。

素直に受け止め自らの成長に繋げられた裏には、これまでずっと1年以上育んできたCo-musubiとの信頼関係があったからこそだと感じます。

オンラインであっても、その子その子の個性を見抜き、こどもの発想を大切にし、お互いを尊重しながら学び合い、こどもの意思を汲み取り、家庭の環境や大人の関わり方も試行錯誤しながら徐々につくり上げてきた信頼関係です。

1年生であっても『自分をしっかり見ていてくれるからこその言葉なんだ。』と感じ理解できたのです。

このエピソードは、Co-musubiがオンラインを活用したコミュニティでありながら、3年という年月の間、質高く継続できている大きな秘訣であり、神髄のように私個人は思います。

こどもであっても大人と同じく一個人である。
そう認め合っている場だからこそ、奥底に秘めた想いや発想も自由に飛び出すのでしょう。
教育の現場だけでなく、多くのコミュニティが個をフラットに認め合う創造的な場であったら、より一層クリエイティブな社会になるのではないかと思います。

メンバーからの寄稿


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