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消費税導入時の思い出

1989年4月1日に導入が始まった消費税。当時の税率は3%でした。
初めての税制導入に伴い、当時の国税庁は事前にPRポスターを500万枚も作成しましたが、導入当初は全国各地で混乱が見られました。

中小企業や個人事業者はギリギリまで導入に反対していたものの、スタートに向けて準備を進めなくてはならず、経理担当者は大きな負担でした。
特にレジは、消費税の計算が出来るレジの発注が集中してしまい、4月1日までの導入が出来ないというケースも多発し、従業員が電卓で計算して価格を提示するといった対応も多くあったのを記憶に残っています。
また、当時は携帯電話も今ほど普及しておらず郵便の需要も高かったため、郵便局では当日届いた郵便物の料金不足の通知書を貼る作業が夜遅くまで続いたというエピソードもあったようです。

今では当たり前になった消費税も、スタート時は決してスムーズではありませんでした。


今後も、税率の変化やキャッシュレス決済によるポイント還元など、色々な変化が予想されます。
現場で混乱が起きないよう、しっかり準備をするのはもちろんですが、常に最新の税率や制度に対応出来るクラウド会計ソフトの導入もおすすめです。