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まわる世界

月が雲間からも存在を感じるほど光を放っていて思わず目が奪われました。
夏の終わりも実感できないまま、いきなり秋が現れた感覚でした。
それでふと周りを見渡せば、世の中の空気もなんとなく秋らしく落ち着いてきているように感じました。
皆さんはどんな形で秋を感じていますか。

朝一歩外に出た瞬間から、なんとなく今日は穏やかな空気だなとか、凛と張りつめた空気だなとか感じることはありませんか。
自分の心を映している部分もあるのかもしれないけれど、それだけではないような、、というのは皆さんもあるのではないでしょうか。
今回はそんな「社会のテンポ感をキャッチするとストレスが緩和される」というお話をしていきたいと思います。


優しい人は損をする?

日々さまざまな業務を頑張ってこなしても仕事は次から次へやってきます。
様々な依頼やら課題やら相談事があらゆるところから自分の元へ届きます。
それは考えたら仕事に限らず、とも言えるかもしれません。
家族のことだって、交友関係のことだって、いろんな場面で相談事や悩み事、もやもやさせられたりストレスを感じることが起こります。

こちらだって依頼したいこともあれば相談したいこともあるのに、相手の状況を気遣って遠慮しているつもりが、気づけば自分ばかりが様々な仕事を引き受けてしまっているなんてことは、割と少なくないはずです。
「お人好しは損をする」「優しさに人はつけこんでくる」と言われる状況です。
なぜ人に配慮しているはずの行為が悪循環を生んでいるのでしょう。

期待に応える働き方

周りから求められる仕事をこなす働き方というのが、かつては当たり前でした。
組織の中では周りの期待に応えていくことが求められていた風潮さえあった気がします。
ただ、今の仕事のあり方としてはそれは適応しなくなってきていると思いませんか。
周りの声に応えようとしても今の多様なニーズには対応しきれません。
正しささえも今は答えがない今の世の中では、周りに合わせようとするほど疲弊するばかりで、答えを求めても見つからないです。
周りの期待に応えたい気持ちは大事なものですが、期待に応えたい自分は何を求めるのか考える必要がありそうです。

自分のテンポ

周りの人のテンポに合わせようとするのは社会性の表れで自然なことです。けれど本当は合わせようとする必要はなくて、他人のテンポを知ろうとする気持ちが大事なこと。
みんなそれぞれのペース、テンポがあって当たり前なんだからそれを認めていこうよというのが今の世界です。
でも案外、みんな自分のテンポがわからないという人が多い気がします。
これまで周りのテンポに合わせることばかりに意識を向けていたから。
まず自分の心地よいテンポを知るところから始めてみるのが良いと思います。

社会のテンポ

一人ひとりのリズムは当然違うので、そんな個人のテンポを一つずつ掴もうとしたらリズムがみんな違うので、誰のテンポに合わせるべきかわからないし、合わせようとする人自身を疲れさせてしまうだけ。
それが空気を読んで疲れてしまう、お人好しや優しい人なのではないかと思います。

社会のテンポはそれとは別の場所にあります。
例えば、誰かが自分に対して仕事を急かしてくる場面があったとします。
その時に「相手が急かしてくるからやらなきゃいけない」と単純にこちらまで焦ってしまうのは相手のテンポに合わせようとする行為。
その前に、なぜ急かしてきたのかその背景まで確認してみましょう。
なぜその状況になっているのか、様々な角度で情報を集めると自分の元にやってきた問題の背景が見えてきて、どんな流れの中で今の状況が生まれているのかが見えてきます。
そこには色んな繋がりがあって流れがあってそこに社会のテンポがあるのです。

自分を楽にするストレス緩和

人をコントロールすることはできません。
自分の望む通りに人は動いてくれません。
「人を変えることは難しいので自分が変わるしかない」とよく言いますが、自分だってそう変われるものではないです。
あくまで人にはそれぞれのペースがあって、自分には自分の心地よいペースがあります。
自分を変える必要はなくて、まずは自分のテンポでいることを大事にする。
その次に周りの人のテンポを理解する。
そうして世界を見渡すと、色んな人のテンポが大きな波紋となって大きな社会のテンポが見えてくる気がします。
そうすると世界は全て繋がっていて回っていることを感じます。

そうすると様々な起こる出来事が自分のペースに合ってくるように感じて、社会のテンポは自分のテンポとイコールだと信じられるようになる。
そうするとストレスが緩和されてとても生きやすくなってきます。
この世界は自分が作り出したものでしかないと言いますが、それって否定はできないと思いませんか。

自分のペースで心地よい毎日をみんなが過ごせますように。
みんなが願っているそんな世界を今目指しているんだと思っています。



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