猫ちゃん大好きブログその4「書けませんでした」

今週は、なんか書いてる時間がけっこうなかったので、昔やったコントの台本を出します。
長いです。来週はちゃんと書きます!!!!!!!!

【居酒屋】

登場人物
1……男(女でも)
2……1の恋人
3……店員

 
1「ここ結構有名な居酒屋らしいよ」
2「えまじで」
1「通が好む店なんだって、入ろうよ」
2「いいよ、すみませーん」
3「はいはいいらっしゃいませ」
1「あのすみません予約とかしてなくて、2名なんですけど」
3「あー、はいどぞ、お座敷どぞ」
1「あ、テーブル席って空いてないですか」
3「あーすみません」
1「あ大丈夫です」
3「じゃ注文どぞ」
1「えーっとじゃあ生一つと」
2「えっとじゃあモスコミュールで」
3「はいかしこまりました、どぞー」
 二人、乾杯
1「あ食べ物注文いいですか」
3「どうぞ」
1「えだま・・・あ、いや揚げ出し豆腐と、軟骨から揚げ、串焼き盛り合わせ、子持ちししゃも、あ、、、海鮮サラダ、とりあえず以上で」
3「枝豆はよろしいですか」
1「あ大丈夫です」
3「枝豆、お勧めですけど」
1「いやうーん、大丈夫ですね」
3「結構お安くできますけど今なら、枝豆」
1「いやなんかそういう風に言われちゃうと逆に」
3「(お盆とか落とす)いや枝豆でしょ最初は」
1「えちょっと・・・何ですか」
3「いやいっとけって枝豆、最初は、どーんと枝豆。何ビビっとんねん」
1「え、、、え?」
3「いやもうこの際だから言わしてもらうけど」
1「いやまだ会って十分も経ってない」
3「最初にこちらお座敷どうぞっつったら素直に従え!な?羊飼いに操られる羊のように!」
1「あんたなあ」
3「そんなにお座敷いやか?そんな靴脱ぎたくないんか?そんなアレかお前、野原ひろしか?」
1「は?」
3「失われた記憶が蘇るくらい足が臭いのかって聞いてんねん、なあ、そんなあれか?思い出したくない幼少期のトラウマでもあんのか?」
1「ちょっともう出ようここ」
2「(首を振り)聞こう」
1「えなんで、え?」
3「つーか予約もしねーでふらっと来てはいれるとか思いやがって、あー、けたくっそ、けたくっそ胸糞悪い」
2「予約すればよかったですか?」
3「忙しくないときにな?忙しい時にそんな今から10分後に2名行けますかとか言われても俺の知ったことではないからな」
2「はい、すみません、じゃあ営業時間外とか」
3「営業時間外っつっても、営業時間外過ぎても俺いないから、だからさ、俺が出勤するでしょ、タイムカード押す、キッチンの人にあいさつして軽く雑談して仕込みの手伝いありますかを聞こうとする、このタイミング!このタイミング以外ないから!つーかここ以外電話しちゃダメ俺電話嫌いだから、分かった?」
2「はい」
3「あとお前さ、モスコミュールって何?」
2「え?」
3「モスコミュールって何って聞いてんだけど」
2「えっと、、、なんかあの、ライムとかなんかあって、えっと、炭酸系で」
3「お前・・・死ぬ気か?」
2「はい?」
3「自分でも何で出来てるか分かんない飲み物頼むってお主、さては死ぬ気か?」
2「いやそんなつもりはなくて」
3「お主にそんなつもりがなくても死ぬぞー?お主、いいかお主、死は平等だぞー?みんな死ぬぞー?いいか、お主がやったことはな、メニューに、(猛毒の水)って書いてあったらお主それ頼むってことだからなお主、例え猛毒の水でもメニューに書いてあったら頼む女ってことだぞお主は?なあ・・・死ぬぞ!お主!死ぬぞ!」
2「すみません」
3「となると何だお主、お主の死を食い止めた拙者は何だ」
2「命の恩人です」
3「その通り、その通りですそしてお前」
1「あ戻った」
3「今何時だ」
1「えっと、十時二十分」
3「そう、それどういう時間?」
1「え、今がですか」
3「そう今、えお前答えられないの?食べ物ラストオーダー10分前だよ?そのタイミングでお前、くし揚げもり合わせと子持ちししゃもaka揚げ物と焼き物、お前どういう思考プロセスを経たらそんな注文できんの?何お前?鬼か?」
1「もうホント帰ろう」
3「はい出たパー来てパー帰るやつ出たお前そういうのこの業界でなんつーか知ってっか?」
1「帰ろう」
2「人の話はちゃんと聞こう、なんていうんですか?」
3「通り魔だよ通り魔。お前、鬼で通り魔ってどういうことだよお前、この世ならざるものかお前は」
1「ちょっと店長さんとか呼んでもらえます?」
3「いや俺が店長だから」
1「は?」
3「いや俺が店長だから」
1「、、、いやだってさっきタイムカード押すって」
3「ここではな。ここでは確かに、バイトかもしれない、でも俺は、俺自身の人生における店長だから。そこは曲げらんねえ、俺の店長は俺しかいねえ」
1「ちょっと何言ってるかわからな」
3「いやお前もそうだぞ?お前も、お前自身の店長、お前も(4に)店長。つまり今、3人もここに店長がいんだよ、すげくね!!!???」
1「いや全然」
2「わかります」
1「ええええ?」
2「つまりこれは、3人の店長による、頂上会談」
3「そう、EUで例えるなら、フランスドイツイギリス、今抜けたけどイギリス、分かるかお前、今イギリスになりかけてんだぞ?今めっちゃ後悔してんじゃんイギリス、EU抜けて、お前そんな一時の気の迷いでさ、抜けてさ、国民を苦しめるのはお前なんだよ?」
 長い間
3「まあ、ちょっと今感情高ぶってわーってなって何言ってるかわかんなくなっちゃったけど、とりあえず枝豆だし巻きキムチ海鮮サラダね」
1「いや全然ちげえ」
2「いいの!」
1「えなんで?おかしいよえなんで?」
3「お前さ」
2「いいんです店員さん私が言います!ねえ、今店員さんは大事なこと教えてくれた、それに気づけない?ねえ、ここは居酒屋だよね」
1「違う、ここは定義できないおかしな場所だよ」
2「(感情が高ぶり聞こえてない)居酒屋のメインってさ!お酒なわけじゃん、あくまで食べ物はサブなわけじゃん?ねえ、ねえそうだよね」
1「あーもう、はいはいわかったよ」
2「うん、じゃあさ、ちゃんとつまみ、つまもう?この何か、雑炊とか鍋とか主食っぽいやつの誘惑乗り越えて、ちゃんと、つまみつまみしたつまみ、つまもう?」
1「いや俺が言いたいのはもっと根本」
2「ねえつまみ枝豆がどうとかあたし今そんな話してないでしょ」
1「そんなこと俺も一言も言ってねえよ!思ってすらいない」
3「まあ落ち着けよ、お前、今彼女凄い熱い感じに頑張ってんじゃん、これ、愛じゃん、愛じゃんこの瞬間」
1「・・・まあ、確かに・・・」
3「でもまあ完ぺきではないけどな、海鮮サラダ」
2「海鮮サラダ、ダメなんですか」
3「うん、ペタペタしてるからな、海鮮サラダは、主に海鮮の部分が。それお前、作るキッチンの人の気持ちになったら、つらいべ?ペタペタすんの」
1「じゃあベストは何なんですか」
3「シーザーサラダに決まってんだろ、パン屑みたいのと白いのドバーでできんだから、サラダっつったらシーザー以外ありえねーから」
2「すみません」
3「まあ今日は可愛い彼女さんに免じて許してやるけど、まーキッチンの人にもね、そこは、言っとくから、分かってくれると思うよ、海鮮サラダの海鮮のペタペタの部分もやぶさかでないくらいにねそれはね、分かってくれるよ、ちゃんとペタペタしてくれるよ」
1「そんなペタペタすんの、やだ」
3「じゃキッチンの人がペタペタしたちょっとしょっぱめのサラダ、でよろしいか」
1「もっとやだ!何ちょっとしょっぱめって!まじいやだ」
2「もー、文句ばっか言ってないで楽しくのものも」
3「いぇいいぇい」
 字幕「一時間後」
1「いやー、けっこう飲んじゃったわ」
2「ねー、楽しかったねえ」
3「失礼いたします」
1「はいはい」
3「こちらおさげしてよろしいでしょうか」
1「あー、すみません、まだ食べます」
3「かしこまりました(去りかける)」
1「あ、あとお水下さい、ふたつ」
3「はい、かしこまりました・・・・」
2、 動かない
1「あれ、動かない」
3「(溜息)」
1「えなんかまた違いましたか」
3「んー、残念だなー、結構お客さんのこと好きになりかけてたんだけどなー」
1「何で水頼んだくらいで」
2「1ちゃん、聞こう・・・」
1「・・・」
3「まずお前そこじゃねえからな、水じゃねえから、その前に俺おさげしてよろしいでしょうかって言ったよな?なあ?それはな、お前、居酒屋の店員がそういった時は、もう食うな、乞食、って言ってるのと同じだからな?」
1「いやだってまだ残ってるしもったいな」
3「居酒屋の店員はな!居酒屋の店員は、お前らとは見てる世界が違うんだよ、俺らはな、いっぱい見てきた、残されて捨てられるメシ、いっぱい、この程度のもったいなさじゃ、悲しいかな、もう俺らのもったいなさは反応しなくなっちまってんだよ、どんどん、どんどん俺の中のもったいなさがすり減ってく、なあ、もうもったいなさなんて遠い過去だよ!だからさ、だからせめて、さげさせろよ、さげさせて、せめて早く、帰らせろよ・・・」
2「店員さん」
3「水とかさ!水とかもそうじゃん!水って頼まれた瞬間に、水とか一銭にもならないどうでもいいもん頼むんじゃねえよって、思うのさ!思うのさ!俺は!」
1「もう俺も我慢できねえ!何だこの店員!なんなんだマジで」
2「ちょ落ち着いて」
1「思えばいいじゃねえかよ、一人で思って、黙って運んで来ればいいじゃねえかよ」
3「お前さ・・・人間って何で出来てるか知ってる?」
1「急に何」
3「水だよ、人間の60パーセントは、水でできてんだよ、だからさ、水がどうでもいいわけないんだよ、凄く大切なものなんだよ水って!その水をさ、どうでもいいって思うって凄いさ、悲しいじゃん、悲しいことじゃん!?・・・エコマークついてるノートしか使ってなかった、小学生が今や!水とかどうでもいいもん頼むんじゃねえよって思ってるんだよ!?」
1「いやエコマーク関係ないだろ」
3「ねえ!これ以上俺に水をどうでもいいものって思わせないで!水をどうでもいいものって俺に思わせるお前の、水を頼むっていう行為、二度としないで!?」
1「じゃ喉乾いたら」
3「そんなに何?お前は水のなんかあの、偉い、水のなんか偉いなんかなの、なに?水の王様?」
1「ちげーよ、なんだよそれ」
3「じゃ妖精?水の妖精なの?あんた水の妖精クラムボンなのか?」
1「意味わかんねえ、なんだクラムボンって」
3「プカプカ笑ってんのか?なあ、クラムボンはプカプカ笑ってんのか?殺されたのか?クラムボン?バイ宮沢賢治か?」
1「マジで何言ってるかわかんねえ」
3「じゃああれか、歌うほうか、なんかあの、歌う方のクラムボンか、オーガニックっぽい感じの」
1「オーガニックではないだろ」
3「いっつもいっつもF1みたいに歌いやがってよ」
1「だから俺は原田郁子じゃねえし、なんだF1って」
3「歌ってんじゃねえかいっつもF1みたいに(F1みたいに歌う)こんな、何台F1飛ばしてんだお前、(F1みたいに歌う)って、何台走らせりゃ気が済むんだ、クラムボンよ、そんなな、そんなにお前がF1を走らせたいなら、俺は、森君を呼ぶぞ、森君をこのへんにあれして、森君の森を作る、もう、あれだ、10ダラーとか歌わせちゃう、大量の森君に。もう、この辺鬱蒼とした森だ、クラムボンは、水だ、森と水の対決でなんか、ナウシカっぽい感じであれしようぞ」
 間
1「お前いよいよ自分で何言ってるか分かんなくなってきてるな」
3「うるさいな!それくらい分かってるよ!」
2「店員さん!」
3「はい、何でしょう」
2「あたしも、もうついていけないです、店員さんが何を言ってるのか、分からない・・・」
3「お嬢さん・・・・」
1「さっきからずっと思ってたけど、この関係性何」
2「お会計、お願いします」
3「それはできない!」
2「店員さん!」
1「えなんで」
3「まだラストオーダーを伺ってない、飲み物のラストオーダーを」
2「店員さん・・・ねえ、この店員さん、凄く苦しんでる、苦しんでるよ1ちゃん」
1「勝手に苦しませとけよ」
2「ねえ、でもさ、でも最後くらいさ、お客さんとして、この店員さんのために、正解を、言ってみない?あたしたち、ずっと間違ってた、だから一度くらい、正解を叩き出したい、少なくとも、あたしは」
1「2ちゃん・・・」
2「言ってみよう、正解」
1「うん・・・」
3「飲み物の、ラストオーダーとなります」
1、 4「(顔を見合わせて)大丈夫です」
3「(大泣きして泣き崩れる)うわああああああああああああ!ありがとう!ありがとう!」
2「店員さん!店員さん!」
1「おめでとう!おめでとう」
 「残酷な天使のテーゼ(ピアノ)」流れ始める
 どこからともなく、おめでとう、とかありがとう、とか


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