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【体験レポート】HSP交流会に行ってきたけど、わかりみジェットコースターだったから未経験HSPにめっちゃススメたい。

 前から行ってみたかったHSP交流会に参加してきました!

 気になってるけど未経験なHSPさんの参考にと体験レポ書きました。

 また、「最近よく聞くけどHSPって何?」って方向けに簡単な説明もつけたので、ぜひ読んでみてください。

そもそも、HSPってなに?

 あまり知らない方向けにHSPについてザクっと説明します。
 知ってるよ! って方は飛ばしてね。

《HSP》とは、「人より感覚が鋭敏」な気質の人

 HSPとは Highly Sensitive Person (ハイリー・センシティブ・パーソン)の略称で、単純に言うと「めっっっっっっっっっっちゃくちゃ感じやすい気質を持った人」のことです。日本では”繊細さん”と呼ばれたりもしていますね。

 この気質を持っている人は、光や音、温度など、五感を通して情報をすごく受け取りやすいために、人の気持ちや態度に敏感で、疲れやすかったりします。

 これは先天的な気質で、割合として5人に1人はHSPだと言われています。

 より詳しくは、下記のページで紹介されているので気になる方はチェックしてみてください。セルフテストもあります。

HSPにもいろいろタイプがある

 一口にHSPと言っても、いろんなタイプがいます。

 ひとりがすきでなるべく刺激を避けたいタイプもいれば、積極的に人と関わっていろんな経験に触れていきたいという人も。

 この記事ではざっくりと、「HSPにも傾向によっていろんなタイプがある」くらいに押さえておいてもらえたら大丈夫です。(この辺りは、交流会参加後の体験談で後述します)

具体的にどんな感じなの?(筆者の場合)

 筆者(世津路)の場合、おおまかに以下の感じです。

  • イルセ・サン式診断テスト:110点以上

  • 五感が鋭い

  • 外向的(飽き性でいろいろ手を出す)

  • 人といるのはすきだが、ひとりの時間が必要

  • 隣の部屋のテレビが音が聞こえなくても点いているかどうかわかる

  • イメージ的にJPGで済む資料が毎回なぜかPSD(レイヤー激重)になって添付されてくる感じ

「ひょっとして自分、HSPでは?」と気づいたのは数年前のことでした。

 というのも、もー、何をするのも疲れる! 友達と一緒に遊ぶ・イベントに参加する、という楽しいことでも、夕方にはくたくたになってしまうんです。

 そのたびに、「しんどそうにしてたら心配かけるからなんでもないふうにしなきゃ!」とか変に気を張って、悪循環の日々でした。

 そんな中、ネットでたまたたま記事を見つけ、こういう気質の人が世の中に当たり前に存在すると知りました。

 最近になってHSPという言葉が一般的にも知られ始め、交流会も行われているとニュースで見て、今回思い切って参加することにしたんです。

HSP交流会に行ってみた! 当日の様子をお届け

参加した交流会はこちら!

 お芝居もされている吉田光さんが主催の『HSP Diary』に参加させて頂きました。こちらの会は2018年から開催されており、Abema Primeにも取材された(!)とのことです。

 私が知ったきっかけはたまたまでした。事前のご案内や禁止事項(交流会中のビジネス勧誘等はアウト)がきちんとされていたので安心感があり、参加申込をしました。

緊張の参加当日。道往く佐川にすらビビる……けど?

 とはいえ、初めての場所に行き、初めての人と話す、というのはHSP的に超ハードルが高いのです。

 しかも場所は休日の新宿。人が……人が、多い……! 「雑踏で道往く人の感情をうっかりもらう⇒消耗⇒メンタルゲージ赤点滅」はHSPあるある。

 遅れないようにしなきゃ……あんま人ごみに持ってかれないようにしなきゃ……と歩いているうちに、「ドンっ!」と音がしてビクぅっと見てみると、単に佐川のドライバーさんが荷物を降ろしているだけでした。さすがにビビりすぎや!(笑)

 こんなんで大丈夫かしらん、としょんぼりしつつ辿り着いた会場の雑居ビル。これもドキドキしながら階段を登ると、なんだか和やかな空気が……

到着してすぐ「あ、大丈夫そう」とガード解除

「やっとお会いできましたね!」と、受付で主催の吉田さんが笑顔で迎えてくれました。

 そうなのです、私前回体調不良でキャンセルしてしまって、二度目の正直で参加したのです。なのでこのお出迎えに心底ホッとしました。

 こちらの会では参加費は当日会場払い、キャンセルは無料(連絡だけは入れてね!)なのです。

 その他にも、参加資格は「HSP気質を持っている、あるいはそういう人が身近にいて興味がある」ことだけ。性別年齢関係なし。この辺りが非常に参加のハードルを下げてくれていました。

 参加者は16人ほど、男女比は半々。もっとも、これはその都度異なってくるそうで、4名ほどのときもあれば、キャンセル待ちになるときもあるそうです。

 全体的にやや緊張した雰囲気はあったものの、どことなく期待感や昂揚感が漂っていて、私も席に着いた頃にはだいぶ落ち着いていました。

 席には、交流会のしおりと名札+自分の特徴を書くためのカードがあり、各参加者がそれぞれ記入していきます。

 記入しているうちに定刻となり、主催の吉田さんから改めて注意事項の案内が。そして、いよいよHSP交流会が開始されました。

開始=即わかりみジェットコースター

「よ、よろしくおねがいします」

 おずおずとしたのは最初の挨拶だけでした。

 記入したカードをお互い見合って、興味のある事柄を話し合っていく……それだけなのに、すんごい勢いで盛り上がるんです!

「やっぱいいですよね、自然!」
「そうそう、大人数は苦手で……」
「メールの送信、めちゃくちゃ時間かかります(笑)」
「あの、こういう問題のときってどうしてます?」

 家族や友人にはポカンとされそうな話題でも、ここにいる人たちなら通じる……共感できる……!

 そんな連帯感が開始1分で醸成されていました。いや誇張じゃなく、めっちゃ「わかります!」「わっかるぅー……」「あー、ほんまそれ!」を連発。

 敏感で、人の感情や気持ちが伝わりやすいからこそ、HSPどうしだと自然に通じ合える。スタンド使いもこうして惹かれ合うのかもしれない。あっちは出逢ったら死闘だけど。

 席は定期的に入れ替えがあって、いろんな方とお話しできました。最初の緊張もすっかりどこへやら、とても楽しかったです。

 また、各テーブルの様子は主催の吉田さんが見守ってくださっているので、安心感もありました。

解散はあっさりと。それもまたHSP。

 あっという間に時間は過ぎ去り、終わりの時間。

 もっとお話ししたい気持ちもあったのですが、余韻に浸りたくて、挨拶したあとゆっくり駅まで歩いてきました。「ひとりの時間も大切」なHSPらしいな、と思ってちょっとおもしろかったです。

実際にHSP交流会に行って何が変わった?

 以上が当日の体験レポートです。
 実際、行ってみてどんな変化があったのかを書いていきます。

「みんな違ってみんないい」を実感できた!

 ネットや本を通して「一言にHSPといっても様々なタイプがいる」というのは知っていたのですが、現実に目の当たりにできたのは非常に大きかったです。

 物静かで穏やかな雰囲気の方。
 和やかで話し上手な方。
 アクティブで発信力が強い方。
 他にもまさに多種多様!
 こんなにもバリエーションがあるのだと感嘆しました。

 ある参加者の方が仰っていた、「HSPと言っても、グラデーションがあるから」という言葉が印象的で胸に残っています。

 そうなんですよね、おおまかにHSPというくくりがあって、でもその中には無限に近い多様性がある。

 そして本来、HSPに限らず人間そのものがそうなんですよね。

 当たり前だけど忘れがちなことを思い出し、だからこそ自分もその中にいていいんだ、と理屈じゃない安心感を得られたのはとても大きな体験でした。

「解決を目指さない」が、逆に解決の近道かも?

 また、この交流会では「HSPの抱える生きづらさの解消は目指さない」と明確に銘打たれています。これも重要なポイントでした。

 実は私、自分がHSPかもしれないと知ったとき、けっこうなショックを受けたんです。

「……えっ!? これ、治んないの??!」「薬とか対処療法とか、そういうのでチャチャっとどーにかなんねぇの?!」「バッチクソ生きづれぇんですけど!!!!!! どうにかしてーんですけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 ……みたいに不貞腐れ、しばらくHSPにノータッチで生きてきました。

 なんかもうホントねー……ホントしんどかったんですよ!!! 毎秒PSDファイル送られてくるような人生ですから、毎秒いっぱいいっぱいなんですよ!!!(PSDファイルが分からなかったら30分超の動画だとでも思ってほしい)

 でも最近ちょっと立ち直って、もう少し自分を前向きに捉えてもいいのかもしれない……と考え始めました。そしてもっとHSPについても知りたいと思って参加した今回の交流会。

 いや、もっと早く行っとけばよかったなってガチで。

 自分と同じような、それでいて違うような、それぞれの問題に向き合ったり悩んだり、乗り越えたりして生きている人がこんなにいる。その事実が何より励みになったんですね。

 そっか、もっと軽い気持ちで生きていいのかもしれない……と、肩の力が抜けた感じです。

 具体的にはなんにも解決してないんだけど(絶賛無職中)、別に何とでもなるか、って思えました。

 解決しない、と手放したら、解決に近づいた。そんな禅問答みたいな体験でした(あくまで私個人の感想ですが!)。

実家以上の安心感。既にまた行きたい。

 開催中のレポにも書いたとおり、初対面の方々とあんなにも打ち解けて話せたというのはHSPには貴重な時間でした。

 ……基本的に初対面だとガッチガチになってますからね! 「うまく話せなかったらどうしよう」「気分を害したらどうしよう」って感じで、始まる前から敗戦処理みたいなとこがあります。

 だけど、似たような感覚や経験を共有しているからこそ(そしてそれを普段周囲と共有できないからこそ)、話したいことマウンテンほどありすぎてガードも秒解除できました。実家でもあんな安心したことない。

 他にはどんなHSPさんがいるんだろう?
 どんなことを感じて、考えて、生きているんだろう?

 純粋な興味がどんどん湧いてきて、また次も絶対参加したいです。

気になっているけど未経験のHSPさん、ぜひ交流会に参加してみて!

「この光景が見たくてやっているんですよね!」――交流会終了間際、主催の吉田さんがそう仰いました。

 というのもみなさん全然喋り足りなくて、「そろそろ終わりですよ~!」って言われてもまだまだ話す話す(笑)。

 本当に満ち足りた、いい空間でした。

 自分みたいにHSPどうしの交流があまりない人、また交流会が気になっているけどなかなか一歩が踏み出せない人のために、参考になればと今回レポートを書きました。

 あくまで一参加者の感想に過ぎませんが、お役に立てたなら嬉しいです!

「どこで参加できるの?」⇒まとめときました!

 世津路が参加した『HSP Diary』のイベント予定はこちら!


 『こくちーずプロ』でも、探すと結構あります。
※※会のルール・雰囲気はそれぞれ異なるので、
  参加前に必ず案内を熟読することをオススメします!※※


 生きづらいHSPのみんなー!
 思った以上にホッと一息つけるから、ぜひ行ってみてくれよなー!

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世津路 章
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