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No.2 真のエフィカシー〜無限に湧き出る承認欲求から解放される方法〜

エフィカシーとは一般的に言うと"自己評価""自己肯定感"といった言葉で表されます。ゴールとセットで定義した場合は、「ゴール達成能力に対する自己評価」と定義されることもあります。


人は、自己肯定感を高めようと思った時、また、自己肯定感の低さに悩まされている時、「自分の実績を他人から評価されたい」「もっと自分を認めて欲しい」といった承認欲求が湧き出てきます。


承認欲求そのものは別に良い悪いといったものではありません。人間は他者評価による軸を持っているから、ここまで高度な社会性のある集団を作り上げることができています。食欲や睡眠欲と同様に、承認欲求は人間にとって必要な欲求です。


ただし、自己肯定感を他者評価にだけ依存していた場合、承認欲求が良くない形で働く場合があります。


例えば、「自分が認められないのは周囲の人間が間違っているからだ」といった感じで、他者評価そのものを否定してしまうことがあります。評価そのものを否定するのであればまだ良いですが、「アイツらはバカだから私の価値がわからないんだ」といった感じで人格攻撃を行う場合は最悪です。


他者評価に依存すると、「他者によって簡単に自己肯定感を下げられる」ようになりますし、逆に、「自己肯定感を下げられるのを防ぐために他者評価そのものを否定する」ようにもなります。


他者の言葉の信憑性を疑うことは良いですが、他者評価は事実として受け入れる必要があります。他者が言っていること自体は間違いかもしれませんが、「他人がそう評価している」という事実は変えようがないからです。なので、他者評価で自己肯定感が下がらないようにしなければいけません。


コーチングでは、エフィカシーの説明をする時、「他人の評価とエフィカシーはなんの関係もない」という説明を行います。


これは「自己肯定感は他者評価に依存させる必要がない」ということを意味します。


多くの人が他者評価によって自己肯定感を揺らがせますが、実際は、他者評価と自己肯定感を結びつける必要はないのです。


では、自己肯定感は何によって影響を受けるべきかというと、"自己評価"によって影響を受けるべきです。


己を肯定するのは己自身だということです。「自分で自分を認めること」といってもいいかもしれません。


これはエフィカシーという概念の基礎として、理解しておいて下さい。ここから本題に入ります。



他者評価と自己肯定感を切り離せたとしても、承認欲求が消えることはありません。もちろんあっても良いのですが、承認欲求というのは無限に湧き出てくるものですので、ある程度のコントロールが必要になります。食欲であれば、ある程度食べれば満たされますが、承認欲求は無限に膨らませ続けられる欲求です。自分でコントロールしない限り、承認欲求が満たされることはありません。


先に答えを言いますと、承認欲求から解放される方法は「自己を消す」ことです。


「自己を消す」とは何かというと、「自己の範囲を広げて宇宙と一体になる」ということです。"私"という自己を忘れて、"宇宙全体"を自己として捉えることで、承認欲求は別のものへと昇華します。昇華された承認欲求のことを"愛"と呼んでも良いかもしれません。


自己の範囲が宇宙全体へと広がった時に生じる承認欲求とは、単なる承認欲求とは一線を画します。


自己の範囲が宇宙全体へ広がると、"私"という一個人に対する評価を求めるのではなく、宇宙全体に対する評価を求めることになります。例えば、今までは「あなたは素敵な人だね」と言われたいがために評価を求めていたのが、「この世界は素敵になったね」と皆んなが評価しているのならそれで良いという状態になります。


この状態にある時、「より良い世界にしたい」という気持ちが生まれることはあっても、"私"という一個人の承認欲求に悩まされることはありません。


「どうやったら私は評価されるか?」といった悩みから「より良い世界にするにはどうしたら良いか?」という悩みに変わった時、新たなゴールが生み出されます。そのゴールは"私"という枠組みを超えた壮大なゴールです。


私は「"私"という枠組みを超えた時に生まれた壮大なゴールに対する達成能力の自己評価」のことを"真のエフィカシー"と呼んでいます。


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