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【レポート】school for life compath秋のショートコース2020《day7》

こんにちは、Compath秋のショートコース参加者のまゆこと申します。5・6日目の記事に続き、いよいよこれが最後の記事。私が7日間で感じたことと今の想いをたっぷり込めて書かせて頂きました。

【7日目/Reflection】

9月25日(金)晴れ
8:00-8:30 朝の会&朝食
〜7日間の学びの収穫〜

私のチェックアウト

 最終日、7日目。みんなで最後の時間の使い方を相談し、まずは一人ひとりの時間を過ごしました。
 その後大きなひとつの輪になって、ゆっくりとチェックアウト。今の気持ちを、自分のタイミングで、自分の言葉で、伝え合いました。

 私は1人の時間を使い、ジャーナリングという名のCompathの2人へのお手紙を書きました。
 ひっそり渡そうと思っていたけれど、何人かのチェックアウトを聞いているうちに「これはみんなにも聞いてもらいたい」と思い、その場で読むことにしました。書いた内容は、この記事とほとんど同じです。この記事は、2人と参加したみんなへの、ラブレター。

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 私が世界を旅することを決めて準備していたのがもう3年近く前。その時気がついた、私が旅を通してやりたいことは「人はみんな違うって、肌で感じてお腹の底から納得する事」でした。
 頭ではわかっていても腹落ちしていないから、つい期待しすぎて「なんでわかってくれないの」とストレスが溜まったり、ズカズカと境界線を超えて踏み込みすぎてしまったり。
 だから、いろんな国のいろんな人のいろんな人生に触れて「人はみんな違う」ってじっくりと理解したかったんです。

 1年間の旅でたくさんの人と出会い、様々な経験をして、一番感じたのは「人はみんな同じ」という事でした。
 地球の裏側だって、大都会や観光地だって、絶海の孤島だって、誰も住んでいないような辺鄙な土地にだって。私の生活と同じように、人が住んでいて生活がある。どんな人にでも受け入れられて歓迎されると、すごく嬉しい。言葉は通じなくても、笑顔で通じ合える。性別も年齢も国籍も宗教も、違う事ばかりでも、心が通う友達になれる。

 そして今回のショートコースで感じたのは「人はみんな違っていて、だから素晴らしい」という事でした。
 みんなで同じことに取り組んで、同じ場を共有して、同じ話題について考えても、一人ひとり感じることや出てくる言葉や印象に残ることは違う。だから美しくて楽しいし、もっともっと知りたくなる。
 それぞれの違った魅力・違った考え・小さなたくさんのチャレンジ、そうゆうカラフルなピースみたいなものが、とてもキラキラと輝いていてすごくすごく愛おしかったです。

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最後に撮ったこの写真も、私のお気に入り。みんなそれぞれ。


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7日間ずっと貼られていた「7日間大切にして欲しいこと」


生きるってそんなに苦しいのか。大丈夫だよって言いたい。

 この7日間、それぞれの経験や心の奥の奥で感じている事をグッと深く話してくれる事が多々ありました。その深さと、出会ってからの時間の短さとのギャップに何度も驚きました。それが、この最後のチェックアウトでさらにもうひとつ深くなったように感じて、とても印象に残っています。

 7日間の感想だけではなく、これまでの人生も振り返る時間になっていました。この時間も私にとって大きなハイライト。

 「みんな、こんなに辛さを抱えているんだ。生きるってそんなに苦しいのか。」
 能天気でポジティブバカの私は、”生きづらさ”を感じながら生きている人がいるとわかってはいたし、そこに寄り添いたいと思っていたけれど、それでもまだまだ他人事だったのかもしれません。
 もしかするとそれを常日頃感じている人にとっては、できれば心の奥の方に鍵をかけて閉まっておきたい、見えないことにしてしまいたいものなのかもしれません。
 「それなのに、こんなにも出せるんだ。」
 その勇気と、それを受け入れるこの空気感に、心を動かされました。

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 私は、ただ「大丈夫だよ」って、何度でも言いたい。
 不器用さも、繊細さも、周りのみんなと違う事も、過去の辛い経験も、自分を好きになれない気持ちも、何かに感じる違和感も、コンプレックスも、、、
 それも全て含めての「あなた」だし、いろんな面を持っていて他の人とは違う「あなた」だから素晴らしいと私は思っています。
 この1週間、何度も何度も、みんな一人ひとり違う魅力を持っていて、それぞれが輝いていて、眩しいくらい素敵だと感じました。それは本人からすると「無い事にしたいもの」も含まれているのかもしれません。でも、私はそれも全部ひっくるめて愛おしく、素晴らしいと感じています。

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手の届く範囲から、社会を変える

 「私の小さな問いから、社会が変わる」
 Compathが信じて大切にしている、理念。

 7日間で重ねてきた数え切れないほど多くの問いは、人生について・地球全体について・自分自身についてなど、とても大きな世界へと視点を広げてくれました。
 同時に教えてもらったのは、「大きな社会を変えるには大きなアクションが必要で、それは小さなアクションが集まってできている」という事。
 自分1人にできることなんて、ちっぽけです。でも、だから、「自分の手の届く範囲から変えていけば良い」「無理なく、楽しく、続けられる形で始めれば良い」とわかりました。

 2日目に新田さんを囲んで、全員で「被害者でもあり加害者でもある私たちは、どう生きるべきか?」というテーマで対話しました。その時印象に残っていたのは、「自分が加害者になっているかもしれないと考え出すと、身動きが取れなくなってしまう。どう判断したらいいのか?」という問いに対する、新田さんの気持ち良いくらいサッパリした答え。
 「その時自分が楽しいと思うものを選んだら良い」
そして、「やってみたらええやん」という軽やかで背中を強く押される言葉。

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 考え過ぎて身動きが取れなくなってしまう時は、自分が楽しいかどうか心の声に耳を澄ませれば良い。
 心の声が聞こえにくければ、誰かと対話してお互い鏡になれば良い。
 頭ばかり使ってしまいがちだけれど、日常的に心と体も使って、自然の中に身を置いて、感性を耕し続ける。
 「私の小さな問いから、社会が変わる」と信じて、まずは小さく一歩行動してみる。

 これからどう生きていくかのヒントをたくさん貰いました。

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「人生の学校」の意味

 Compathの作る「人生の学校」が持つ意味は、人それぞれ。明確な答えはないし、みんな違って良いのだと思います。
 ただひとつ自信を持って言えるのは、このショートコースでの経験が私の人生のハイライトになるということ。確信しています。この7日間によって、またこの世界と自分の人生が豊かで愛おしくなりました。

 「人生の学校」は東川町じゃなくてもできるだろうし、Compath以外の人にも作れるのかもしれません。むしろ私は、ゆくゆくそうなって広がって欲しいと願っています。
 だからこそまずは、多くの人が「余白の時間」を作ってどっぷりと浸る経験をする、そのための場なのかもしれません。

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 そしてわかるのは、この「人生の学校」を作っていくのはCompathの2人だけではなく、そこに関わる一人ひとりだということ。
 私も、あなたも。

 ただ自分がそこにいるだけで、ほんの少しかもしれないけれど、きっと誰かに何か影響を与えています。同じように自分も周りのたくさんのヒトやモノやコトから影響を受けています。そのお互いの波をより深く敏感に感じ取る機会として、この「人生の学校」があるのかもしれないな、というのが今の私の答えです。


[oplysning] 
ひとりひとりが 心に灯を灯し、
その光で 互いに照らし合うこと


 Compathがやろうとしている事を簡単に説明するとしたら「日本版フォルケホイスコーレ」。でも私は、この説明ちょっと違うのかもしれないと思い始めています。ただフォルケを日本に輸入するのではなく、日本で根を張っている人に合わせた形で、フォルケの魅力を最大限に取り入れようとしているのかなと、なんとなく感じています。
 だから私は、Compathは「Compath」、本家フォルケは「本家フォルケ」なのかなぁという認識。少し違っていて、それぞれの魅力がある気がします。

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毎日書きためた「問いカード」。
気になったこと、印象に残ったこと、素直な気持ち、なんでもありです。


こんな感じに生きていきたい

 ショートコースでの7日間は「夢だったのかもしれない」と思うくらいに、豊かで愛おしい幸せな時間でした。「ああ、こんな感じにこれからも生きていけたら良いなあ〜」とじんわり思っています。

 この豊かな時間と温かい関係は、どこでもそう簡単に作れるものではないでしょう。奇跡のようだけれど、でも不可能ではないと私たちは肌で感じました。
 Compathの2人の決意を土台に、それを応援する東川の人たち、豊かな自然、そしてそれに共感し今の自分に必要だと感じて集められた私たち。なんて有難い空間だったんだろうと思います。こんなに愛のある場になるなんて思っていませんでした。


 「良い思い出になったね」と、ここで完結させてはいけないと感じています。こんなにも素敵な経験をさせてもらったから、今度はそれを私が誰かにお裾分けしたい。この記事もそんな気持ちで書いています。心地の良い使命感と、純粋なワクワク。またひとつ新しい自分の人生の使い方を教えてもらいました。
 まずは自分の手の届く範囲から。好きだと思う事、やりたいと思う事に正直に、一歩ずつアクションしていきます。

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結びに

 東川という場所とそこに集まる人の魅力や、用意してもらったワクワクするプログラムは、期待以上で本当に素晴らしいものでした。
 それ以上に一番私が感動したのが、集まった人たちです。みんなきっと素敵な人だろうなと期待してはいましたが、一人ひとりの魅力的な人柄・ここでできた繋がり・伝わってくる気持ちの変化など、予想以上でした。
 この世界にはこんなに素敵な人たちが、こんなにたくさんいるんだ。それを実感できただけで大きな収穫です。

 この章の見出しを「終わりに」や「最後に」としようとしたんですが、なんだかしっくりこず、「結びに」としました。

 ぎゅっと強く結んでもらったこの繋がりに、とびっきりの感謝をする共に、これからのCompathの広がりとみんなの幸せを願いながら、小さな一歩を続けていこうと思います。

 出会えて良かったと心から言えるみんな、本当に本当にありがとう。


【NEWS】
11月に新しいプログラムを実施します!
東川町でリモートワークをしながらフォルケを体感する内容です。
説明会が来週10月14日にあるので、気になる方は是非ご参加ください!
https://peraichi.com/landing_pages/view/compathwinter2020
↓企画の背景と詳細はコチラ↓
https://note.com/compath/n/nde1e9f68de70


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