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【レポート】school for life compath秋のショートコース2020《day5-6》

Compath noteをご覧のみなさん、こんにちは!
こちらの記事に続き、秋のショートコースのレポートを参加者のまゆこが書かせて頂きました!ショートコースも後半に入り、さらに深く濃い内容になっていきます。

【5日目/Cultivate Creativity】

9月23日(水)晴れ
8:00-8:30 朝の会&朝食
〜PLAYFOOL WORKSHOP DAY〜
「遊びながら創造性を耕す」
17:30-19:30 ご飯づくり&夕飯

5日目はPLAYFOOLのsakiとdanによるワークショップです。PLAYFOOLは英国ロイヤルカレッジオブアート出身のクリエイティブユニットで「遊び心」をテーマに創造性を解放するものづくりをしている二人組です。

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体を使って、心を使って、ひらめく

この日は、様々な素材から、物の新しい使い方を見つけていくところからはじまりました。

 特に私の印象に残っているのは、午前中に行った、3人で1チームになって椅子の新しい使い方を見つけるワーク。椅子をひっくり返したり、背負ってみたり、重ねてみたり。まずはどう活用できるか、ポンポンとアイディアを出していきます。

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 さらにその後で、用意されたたくさんの種類の素材を自由に使い、この椅子を活かした面白い使い方を作っていきました。

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 てるとみっちーと私の3人チーム。「家にしよう!」「可愛くて夢のある家が良い!」と2人が意見を出してくれて、せっせと手を動かし作り始めました。「このストローとポンポンをグルーガンでくっつけて、段ボールの屋根に立てたらカラフルで可愛い」「椅子は紐で縛って動かせるようにしてしておけば、中に入ってからこうやって閉められる」

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 数分経ってある程度方向性が見えてきた時、PLAYFOOLのSakiさんとDanさんからみんなに一言。「椅子だからこその魅力を活かせてますかー?椅子じゃなくてもできる物になってませんかー?」
 私たちのグループはその言葉にハッとして、「…これ、椅子じゃなくてもできるね、やめよう。」とまた0から始めることにしました。

そこから苦しい時間が続きます。
 椅子をどうやって使ったら楽しいか。なかなかピンとくる使い方に出会えません。「こうやって動かすと面白いけど、でもここからどう広げよう、これは一体なんだ…?」と、体と心と頭を動かし続けて、粘っているうちに、あっという間に時間が過ぎて残り3分。「やばい…何も形になってない!」

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 違う何か良いものはないかと、なんとなくその部屋から出て廊下へ出ました。細長い廊下、ひっくり返して試行錯誤していた椅子で、雑巾掛けのように走ってみました。「…これ、楽しい!」

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 みっちーとてるに提案し「お掃除マシーンにしよう!」と、そのままトントンと進みました。二脚繋げて、廊下にゴミを撒き散らして、しっかり集められるようにガムテープの粘着面を先端につけて、完成!
 産みの苦しみ、それでも粘ってみる大切さ、環境を変えてみると発見があること、みんなで作ると楽しいことなど、頭よりも感覚で知れた体験でした。

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 その後は、様々な素材の新しい使い方をたくさん見つけていきました。輪ゴムチームのちゃっきーさんと私とこうへいは、一つの輪ゴムに両手首を入れて、グルグル回す「輪ゴムダンス」を開発。

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 さらに段ボールの使い方も探します。私が気に入った使い方は、段ボールに穴をたくさん開けて、それをゆっくり動かしながら照明の光を覗くと、キラキラと星空みたいに見える事。


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 最後は段ボールと輪ゴムだけを使って椅子を作りました。他のグループも、段ボール×ビニール袋・毛糸・爪楊枝・グルーガンという面白い素材での、新しくて不思議な椅子を作成!

 東川に来る前はいかに頭ばかりを使っていたかに気付かされた1日。体や心をたっぷり使って、とっても疲れました!

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毛糸チームの椅子は座るとお尻があったかくて、
ビニール袋チームはデコレーションが可愛い!


【6日目/Create our system】

9月24日(木)曇り
8:00-8:30 朝の会&朝食
〜compath & PLAYFOOL WORKSHOP〜
「小さな問いから未来を作る」
17:30-19:30 ご飯づくり&PARTY NIGHT


ジャーナリングで自分と対話

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 6日目もキトウシの森へ行き、まずはそれぞれ自分の好きなところで、自由な時間を過ごしました。私は東川の町が見渡せる場所にシートを敷いて過ごしました。
 2日目にお話を伺った丹野さんからの素敵なメッセージと、Compathからの問いに応える形でジャーナリング。今の自分の素直な気持ちを、頭で考え過ぎずに手が進むまま書き留めていきます。

《丹野さんからのメッセージ》
『思い描いたときに世界は現れる』
自分に「何ができるか」と考えるのではなく、自分は「何をするのか」を決めてください。
この世界はその人が「こうする」と心から決めたことは、才能があるとかないとか…という問題ではなく、「出来るようになっていく」のだと僕は思っています。
今、手元にある、自分が持っていると思われる知識や才能にとらわれることなく
「これをします」と宣言し、努力するだけで良いのだと思います。
《Compathからの問い》
〈ありたい姿についての問い〉
あなたの「ありたい姿」について自由に想像してみてください
今までで、ありたい姿に近かった時はいつですか?その時の自分の状態・環境・周りの人たち・心の状態・理由について、情景を詳しく思い出してみてください。
今のあなたと、ありたい姿の距離はどのくらい離れていますか?
その理由はどのようなものだとおもいますか?
〈変化の兆しについての問い〉
最近のあなたについて祝福したいな、褒めてあげたいな、と思うことはなんですか?
最近のあなたについて残念だな、もっとこうできたらな、と思うことはなんですか?

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 これらの問いに対してひとつずつペンを走らせた後、私のなかに出てきたのは「余計な物を手放す」という事。
 ”余計なもの”というと、要らないものや良くないものといったネガティブな印象を受けますが、もっと広い意味で自分にとって「そこまで重要ではないもの」は、手放した方が身軽になれる気がする。
 本当に大切な、人生のエッセンスになる物を、じっくりと味わってじっくりと向き合って深めたら、もっと見えてくるものがありそう。
 生活・人間関係・ルーティン・持ち物・情報…
 身を置く場所を変えることは、これらを一番簡単に自然に変える方法なのかも知れないなぁ。
 私はあれもこれも興味があるし、やってみたいけど、そんなに人生長くない。だから自分の心に正直でいないと。見誤る。
 ピンときたもの・本当に大切な事に、自分の時間・力・気持ちを使えるように、心の感度を常に上げていきたい。
 思い切って一度手放してみる。必要なら、きっとまた自然に手に入れようとする。どんどんアップデートして、変化していけば良い。


自分の今の気持ちを知るためには?人と対話して、お互いに鏡になる。

 個人の時間の後は、グループになって対話する時間。
 まずは今自分の心の中にある問いをそれぞれが書き出し、共有して、そこから自分が話したいテーマをひとつ選びます。私が選んだのは「”今”の自分の気持ちを自分自身が理解するためにできることは?」という問い。がっくん・まっきーさん・あやかと4人で話しました。

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 この対話を通して私の中に残ったのは「対話が鏡になる」ということ。
 ”今”の自分の気持ちを理解するのは、容易ではないと日頃から感じています。言葉にならなかったり、まとまらなかったり。でも、話してみようと思える相手に、飾らず素直に伝えて、対話してみる。するとだんだんと頭の中が整理されたり、相手の価値観や経験に基づいた想いを聞けたり、新しい気付きと出会います。そうやって対話を通してお互いに鏡になれる。
 とてもシンプルで、今まさに私たちがやっていること。これまでの自分の人生でも実感したし、ショートコースから帰ってきてから今日までの2週間ほどでも改めて実感しています。
 だから私は、やっぱり人と話すのが好き。
 人の話を聞くことは、自分の心の声を聞くことでもあるし、自分の想いを伝えることは、相手の心の声を聞くことでもあるのかもしれません。


encourageし合う事

 6日目はさらに濃い時間が続きます。
 まずは先ほど対話したグループで「今、自分に見えている社会」を作っていきました。

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 「違う色なのに、ひとつにまとめられて縛られている人たち」「まっすぐ前に進むしかない道」「モヤモヤから飛び出そうとすると攻撃してくる誰か」「高いところから監視している人、それに気づいていない人」

 次はそこに「自分」という存在を置いて、さらに「自分ができる範囲でこの社会をより良くするために、何ができるか」を見つけていきます。
 私が作った「自分」は動き回るメガネ。どこかに属せず、好きに動き回って、いろんな人がいることを見ています。そして毛糸を持たせて、お互いを知らない人に「こんな人もいるよ」と、人と人を繋げられるようにしました。

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 各グループの社会が完成し、1人ずつ作った「自分」を全員に共有。発表を聞いた他の人たちは、付箋に「その人を励ます、encourageする言葉」を書いてプレゼント。私は最初に発表して、最初にみんなからencourageを貰いました。

 一人ひとりから手渡される小さな紙が嬉しくて嬉しくて。みんなからこんなにたくさん素直な言葉を貰えた瞬間は、本当に心に響いて、この7日間の中でも大きなハイライトのひとつになりました。
 時間が経った今改めて読み返しても、堪えた涙が喉に詰まって苦しくなるような、大切な宝物です。迷いや照れや恥じらいもなく、スラスラとその時出てくる言葉を贈り合う経験は、ストレートに心に響きました。
 出会ってたった1週間の関係なのに、こうやって受け入れあって励まし合って、心が震える経験ができるなんて思っていませんでした。夢のような経験だけど夢ではなく現実で、「こんなに素敵で愛おしい社会は、実際に作り出せる」という証明になったと感じています。

(Day7に続きます)


【NEWS】
11月に新しいプログラムを実施します!
東川町でリモートワークをしながらフォルケを体感する内容です。
説明会が来週10月14日にあるので、気になる方は是非ご参加ください!
https://peraichi.com/landing_pages/view/compathwinter2020
↓企画の背景と詳細はコチラ↓
https://note.com/compath/n/nde1e9f68de70






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