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【メンバー紹介】はじめまして、安井早紀です。

はじめまして。ここまでたどりついてくださってありがとうございます。
このnoteでは、Compath創業者・安井早紀についてご紹介します。

これまでどんなことをしてきましたか?Compathにたどりつくまでの経緯を教えてください。

1990年神奈川県生まれ。幼少期のイギリス生活にはじまる転勤生活から人生は始まります。中高とキリスト教系の女子校でのびのび過ごし、朝の礼拝は睡眠常習犯でしたが、校句の「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉は大人になってから深い味わいが増してきています。

大学時代にNPO法人Teach For Japanで働いたことがきっかけで、教育の面白さと奥深さに没頭します。学習支援の一環で「いま頑張ったら未来は楽しいよ」と勉強中の子供に安直に声をかける自分に「それってほんとに?社会ってそんなに単純だっけ」と疑問が湧いてきました。
教育の先の「働く/会社/雇用」の社会構造の清濁まで知りたいと思いリクルートに入社しました。配属はずっと6年間人事総務。これがまた天職で、「人の可能性とは」「組織とは」を哲学のように考え語ったりする仲間に恵まれました。

リクルートで、出会った仕事仲間と学生さん(当時)たちと

人事としてたくさんの大学生の話を聴くうちに、みんな一生懸命生きていることに、それぞれの人生の物語に、心で拍手する日々を過ごすなか、
一方で、就活システムの窮屈さへの違和感も募っていました。

2017年にデンマークの教育と社会の姿に刺激を受けて、
「いつか教育を仕事にするっていつなの?」「いまでしょ」と思い立ち、
島根の一般財団法人 地域教育魅力化プラットフォームに転職。辺境から始まる地方創生と高校魅力化モデルを広げるために、高校生の国内留学事業「地域みらい留学」を立ち上げる仕事に2年間従事しました。

日本の辺境の地域に、懐かしくて新しい学びと、学びに本気の人たちがたくさんいます。

並行して、デンマーク帰国以降の2年間、遠又と小さなイベントを実験しつつ、Compath構想を深めていました。そんななかで東川町に出会い、
「もうこれ以上机上の空論で練ってもわからないから、作りながら考えよう!」となって起業しました。

読み漁った、フォルケホイスコーレ・デンマーク・民主主義の本

※もっと詳しいライフストーリーはこちらで綴っています。

Compathの素敵なところはどこですか?


「わたしが欲しいからつくろう」が連鎖していること。
元々は創業者二人がデンマークでフォルケホイスコーレを見て「日本にも欲しいよね」という素朴な問いから始まっているCompath。
運営メンバーも、参加してくれる人も、応援してくれる人も「心から必要!」という気持ちで仲間が集まっていることが面白いなと思っているし、カルチャーにもなってきていると感じています。

たまに「私は必要だと思ってるけど、社会にとって本当に必要なんだろうか」とゆらぐ気持ちになる時も、いろんな人たちの姿や言葉をよりどころにして対話しながら、経営も授業も作っています。
「正解は私たちが編み出せるわけでもないし、いろんな人たちのなかにある」という基本スタンスが、「問いの学校」「余白」としてのCompathたらしめているように感じます。 
(まあ、創業者がどちらもゆるいっていうのもあると思うのですが。笑)

撮影:和田北斗

「夢中になれること」はなんですか?


よく時間を忘れて没頭してしまうことは、「本を読むこと」「人の話を聴くこと」「アイドルオタク活動」の3つですかね。
「本を読む」
毎週1冊は最低でも読みたい派。小説を読む心の余裕があるかが豊かさの指標です。自分が知ってることの範囲で世界の認識が変わっていくと思ってるから本が好きです。世界が広がることでわくわくする。フリーズドライされてる感情や言葉に水をあげる習慣でもあります。東川の図書館が大好きなのですが、練り歩いては「こんなに世界に本があったら人生一回じゃ足りなーい!」って心で叫んでいます。
「人の話を聴く」
聴くこと、話すことで、心の根っこの方でスーッと繋がる感覚が好き。人の話は結構いつまでも聴いていられます。これも本に夢中なのと同じ気持ちで、知らない世界を知れて楽しいからかな。
「アイドルオタク活動」
ハロプロを研修生時代から成長を見守るのが日課です。武道館や全国ツアーを目指して頑張ってるあの子達と比べたら自分の努力なんて・・・!って鼓舞しています。つんくさんの組織人事観点での慧眼に痺れる日々です。
(こんなんで大丈夫ですか?笑)

撮影:畠田大詩

どんな願いがありますか?


「あなたはあなたのままで、いるだけで価値がある」
「欲しい未来はわたしたちの手で作っていける」

いつも、この2つの願いを込めながら、Compathのプログラムと組織を作っています。

 世の中の仕組みに合わせて我慢したり諦めたりすることに慣れることによって、見失ってしまうその人らしさがあることが悔しいです。社会に変わって欲しいと働きかけることを諦めることによって、世の中が誰にとっても欲しくない形になりつつあることも、そろそろ歯止めをかけなければならないと思っています。
素晴らしい仕組みや開発をしてくれる人は他にいると思うので、私は個人の側面から、ひとりから始まるやわらかい変革を見つめていきたいです。 そのためにも、まずはここ東川町で素敵な学び舎を持続的に運営していくこと、そして、Compathのような大人の学びの選択肢が取りやすい社会になるように働きかけることに力を込めたいです。

撮影:清水エリ

最後にCompathに関心がある方にメッセージをお願いします。


2017年に、初めてデンマークのフォルケホイスコーレを訪問した時に、「やっぱりこれって大事にしていいんだ」とホッとしたことを覚えています。
 人生のペースは人それぞれであること、いつだってやり直しは効くこと、長い人生の中で寄り道したっていいこと、そして、何歳になっても自らが人生の旅路の主人公であること。 そして、私個人としても、いつか自分が路頭に迷って困った時は、孤独に悩むのではなくて、楽しく誰かと語りながらゆっくり生き方を編み直す場所がほしい。そんな思いでCompathを創業しています。
この選択肢が当たり前になる社会はまだもう少し先のことだと思うけど、一人ずつの小さな選択の積み重ねで社会は変わっていくと信じています。 なので、立ち止まってお休みを取ることは決して自分勝手でわがままなことではなくって、寛容な社会になるための社会貢献!の気持ちで、ぜひCompathに遊びに来てみてください。 たっぷりの余白と自然のなかで、待ってます。

すかっと気持ちいい空と大地を見て、「これが余白だー」って叫びたくなります(撮影:和田北斗

(編集:宮﨑梢)

経歴プロフィール

安井早紀(Saki Yasui)
1990年生まれ神奈川県出身。幼少期はイギリスで過ごす。慶應義塾大学在学中は“教室から世界を変える“NPO法人Teach For Japan勤務。大学卒業後はリクルートに入社して6年間人事として、地方と海外での大学生向けのインターンプログラムづくりなどに従事。2018年に島根に移住して地域・教育魅力化プラットフォームに参画。“地域みらい留学“事業の立ち上げ。2020年4月に株式会社Compathを設立。2020年7月より北海道東川町に移住し、デンマークのフォルケホイスコーレをモデルとしたSchool for Life Compathという大人の人生の学校を運営している。

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