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立夏;第19候・蛙始鳴(かわずはじめてなく)

(写真は鹿島神宮の御手洗池横の菖蒲園。匂い菖蒲が植えられている。そこでザリガニ釣りに興ずる家族がいた。)

立夏。思い立って銚子まで車を走らせ、twitterを見て敬愛する能楽師の住まいだったところをなぜか見に行く。そこから鹿島神宮を廻って帰宅するというショートトリップ。コロナで高速道路も街もスカスカ。海を見たかった、、、のかも知れない。

着いたのは海鹿島と呼ばれる 南に犬吠埼灯台を臨む場所。かつてはこの小高い場所から海を泳ぐ海驢を狙い撃ちしたのだとか。。。生け簀の跡も残っている。能楽師はこの小高い丘から朝陽を眺め、小さい頃は朝陽の昇る音が聞こえていたという。それは一体どんな音だったのか。そして下の草原あたりに 能楽師が育った家があったらしい。海まで三歩とよくお話しされているが、それは本当だった。

風の強い日で波が高く、ここで過ごした幼少期というのは荒まじいと僕には思えた。どれほどのものだっただろう。嵐の夜や、月の夜、なにやら恐ろしい感じもする。夜の海は満天の星空くらい底知れず恐ろしいと思った記憶が根深い。波の音も揺れも、呑み込まれてしまいそうなのだ。ただ、この岩山が小さな魂を守っていたようにも感じられた。

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この大岩、僕には大亀のように見え、物語が生まれた。

蛙の声はまだ聞かない。


この後鹿島神宮へ。言わずと知れた武甕槌神はを祀る神社。武甕槌神のは神武天皇に布都御魂の剣を与えたとされるから、端午の節供に相応しい。

↑こちらは端午の節供の物語ゑ本




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