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ことのはいけばな’22 晴明 第15侯『虹始見』

花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

赤坂氷川神社さんの花手水。暖かくなって花もちが悪くなったけど、この速さはかなさこそ春の爆発、spring的だ。その飛沫ははるか先まで飛んでいき、虹となる。とか言っているうちに夏がそこまできている。

*虹空にはじめて見ゆる花万朶

*いくつもの虹おもいだす春土用

*行く春や千変万花の虹架かる

*はなぶさの英気転じて虹見える

*行く春を百花繚乱虹の雲

*晴明の英気あがりて虹見える

*白鳥の声する空に虹二重

花手水

*龍神のはなびらを召す卯月かな

*七色の花びら揺らす春宵のすべてを呑みて地球はまわる

*しっているめぐりてめぐりあうもののかたち変われど声なつかしき

赤坂氷川神社 花手水・海棠、三葉躑躅、小手毬、山吹
山吹の実らぬ恋ははらはらと恋することの気高さのまま


春宵に降り続く雨 
 → 青山霊園の桜並木を想う

*雨垂れに木の芽蠢く夜更けかな
*水銀に光るみどりは妖しかろ
*雨を吸い艶めき深き椎の森
*揺れ動く葉叢は照りて夜の虹

*余桜の葉むらの奥の声のする
*霊園に花の蕊ふるひと眠る
*もう幾度君と往来さくら道

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