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ことのはいけばな’22

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文藻の琳派たれ!7年を経てこの言葉に出会った。花立てるように歌も立てたい。 花と歌を同時に活ける。ローカル72候マラソン。 *歌つくり人の皮脱ぎほう法華虚
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#花の座

花の座 伝芭

花の座 伝芭

 「伝芭」とは、『楚辞』「九歌」のうち“礼魂“の詩にみられる言葉。“礼魂“は、祭りが終って神を送る送神曲。願いが届き、その音信が届いたことを祝い、太鼓に合わせて巫女たちは手から手へと花を手渡し、受け取った花を持ってかわるがわるに舞う。美しい巫女たちは歌いながらゆったりとやわらかく舞う。それを「伝芭」という。巫女が伝芭する花は春には春蘭、秋には菊、それぞれ香り高く、人を清浄に清めてくれる花だった。

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ことのはいけばな’22小満 第23候『紅花栄』

ことのはいけばな’22小満 第23候『紅花栄』


花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

「花の座 伝芭」を主宰している。
sansa座の第二回目は5月29日。主題は「あぢさゐ、芍薬、しもつけ」。
暦や襲の色目、歳時記に記される季語としての紫陽花、芍薬の歌についてゆっくり味わっていく。紫陽花にちなんで「青」について、ジューンブライドにちなんで「緑」の話も伝える。その

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