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煮物・漬物・炒め物やサラダにも!かわいく美味しい小かぶの栽培

かぶと言えばお漬物や煮物など日本人に馴染み深い野菜ですね。直径5〜6㎝の白くて丸い実をイメージする方も多いと思いますが、実は種類がとっても豊富です。日本で栽培されるかぶは大きくヨーロッパ型とアジア型に分類出来て、大きさや形、色も様々。地方ごとに古くから栽培される在来種もたくさんあり、京都の「聖護院かぶ」は有名ですね。今回は家庭菜園やプランター栽培でも気軽に育てられ、食べ方も色々な小かぶをご紹介します。種まきから40〜50日で収穫出来る点もおすすめです!種まきからサラダでカリカリとした食感を楽しんだり、蒸し野菜にしてバーニャカウダソースと一緒に食べたり、炒め物ではホクホク柔らかい食感を、煮物にすればとろーりととろける舌触りを楽しめます。和食のイメージが強いかぶですが、和洋中何でも合うお野菜です。


かぶの栄養価

かぶは実だけでなく葉にも豊富な栄養素が含まれています。ビタミンA、B2、C、カルシウム、鉄分、食物繊維が豊富で、実にはジアスターゼというデンプン分解酵素が多く含まれています。このジアスターゼは消化を助けてくれる酵素なので、胃腸が弱っている時にかぶはとってもおすすめです!葉は捨てずにおひたしや漬物、炒め物にして一緒に頂きましょう!

かぶの栽培適期(種まき〜収穫まで)

春まきと秋まきの年2回栽培出来ます。それぞれの種まき期の中で少しずつ時期をずらす事で長期間の収穫を楽しめます。品種や季節にもよりますが、種まきから収穫時期まではおおよそ40日〜60日程度。生育適温は20〜25℃前後です。

◉種まき
春まき:2月上旬〜4月中旬
秋まき:9月上旬〜11月下旬

◉収穫
春まき:4月上旬〜6月下旬
秋まき:11月上旬〜2下旬


かぶの栽培方法

◉種まき
かぶは植え替え(育苗→定植)が出来ないため、直播きにします。土にまき溝(幅・深さともに1㎝)を作り、おおよそ1〜2㎝間隔で筋まきしていきます。そして、その上から5㎜ほど土をかけ優しく押さえ、水をたっぷり与えます。種まきから発芽までは5日ほど。発芽までは特に土の乾燥に気をつけて水やりしましょう。

※プランター栽培の場合は一条播きがおすすめです。露地栽培をする場合は条間を15㎝ほど取って、二条播きがおすすめ。50〜60㎝幅の畝を作れば余裕を持って二条播き出来ます。水捌けを良くする為、高畝にしましょう。

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今回は有機種子の「金カブ」と交配種の「あやめ雪」という小かぶ品種を選びました。


◉発芽〜間引き
種まきから5日ほどで発芽します。本葉が2枚くらい出てきたら1回目の間引きをし、2回目は本葉3〜4枚のタイミングで、3回目は本葉5〜6枚目のタイミングで行い、この時には株間が10〜15㎝間隔になるようにします。


◉発芽後の栽培管理
【水やり】
プランター栽培の場合は土が乾燥しないように水やりをします。地植えの場合はそこまで神経質になる必要はありませんが、乾燥と湿気の両方に注意しながら適宜水やりをしてくでさい。
【追肥】
栽培期間が短いので小かぶの場合は基本的に追肥は必要ありませんが、生育が遅いと感じた場合は2回目の間引きをした頃に追肥すると良いでしょう。肥料を株元から10㎝ほど離れたところにパラパラとまき、土と軽く混ぜ合わせて株元に土寄せしていきます。
【土寄せ】
生育に伴い根が土の上に出てきますので、随時株元に土を寄せていきます。【害虫対策】
アブラムシ、カブラハバチ、ハモグリバエなどの害虫被害があります。アブラムシは見つけたら随時補殺するか農薬の使用を考えましょう。農薬に抵抗がある様であれば、アブラムシには牛乳で作った手作り農薬も効果的です。ハモグリバエは白い幼虫が葉肉の中に入り込み葉を食べて行くので、葉の表面に白い筋状の痕が残ります。この様な葉っぱを見つけたら葉を切り取り、畑から離れた場所で処分します。治らない様であれば農薬の使用を考えましょう。いずれも種播き後に防虫ネットを張ったり、銀色に反射する防虫テープや黄色の防虫粘着板などを利用するとある程度未然に防ぐ事が出来ます。


◉収穫
種まきから約40〜60日経ち、地面にかぶの白い肩が出てきたら収穫のタイミングです。収穫サイズはおおよそ直径4〜5㎝が目安。サイズが大きそうなものから選んで、株元をつかんでスッと引き抜きます。収穫のタイミングが遅れると玉割れをしたり、スが入りおいしく無くなってしまうので気をつけましょう。


以上が小かぶの種まきから収穫までのポイントです。初心者の方でも簡単に栽培〜収穫まで楽しめる野菜です。色々なお料理に使えるので是非家庭菜園でチャレンジしてみて下さい!

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