猛暑でも毛布に身を隠すビビリ猫三兄さんが劇的に変化した理由
我が家のねこさんは2匹。
1匹は、先住猫のはちこさん。
2匹目は、去年家族に迎えた三兄さん。
三兄さんは推定年齢11歳。
三兄さんは、もともと叔母が保護施設より引き取り
自分では飼えなくなったので兄で動物好きの父に
世話を押し付けた猫。
娘が幼稚園の頃はじめて実家で出会いました。
その時は、私たちの姿をみるなり逃げ回り隅に潜り込んでしまったので正直お顔もまともにみれてない間柄。
その時チラッと見えた体型では、まだ生後1年くらいだったこともあり
の推定11歳。
実家の猫達は出入り自由、好きな時に帰宅しご飯にありつける暮らし。
父が亡くなり、母ひとりで住むには広すぎる実家を売却、賃貸マンションに引っ越したことで彼の半野良生活に終止符が打たれました。
引っ越し後、狭くなったテリトリーに不満が爆発したのか、よく鳴いていたそうです。ようやく落ち着いてきたと思ったら、今度は母がノミ駆除剤をしてなくてノミが大量発生し、皮膚疾患になった三兄さん。
いついっても、隠れて姿を見せなかった三兄さんでしたが、この時ばかりは家中捜索し確保。病院に連れていきました。この時、はじめてちゃんとお顔が見れたように思います。
三の妹猫、実はボス猫だった。
三兄さんには妹分の猫がおり、小さい頃から一緒に過ごしてました。
けれど、成猫になった妹猫の方が気が強くいつの間にか大人しい三兄さんはいじめられるように。
その内、実母(父と再婚しました)の認知症の症状が現れ、ねこ達の世話が怪しくなってきます。妹猫のちーちゃんには甘い母も、三兄さんには風当たりが強く。「さん、おいで、こっちおいで。」と言いながら、寄ってきた三の頭をぽんぽん叩く。
その叩き具合が強い。ひょっとしたら力加減が上手くできなくなっていたのかもしれないのですが、もっと優しくなでてやればいいのにと思ったものです。でも、そんな時も三はわたしを警戒してたので触らせてもくれない。きっとこの子はずっとこんな風にビビリなんだろうなと思ってました。
三兄さんは、猫エイズキャリア。
その後母は、大人しくいつも隅に隠れている三の存在を忘れるように
なってきていました。ご飯ももらえてないのではと心配になった頃
兄が猫達を飼ってもらえる人を探そうと言い出しました。
三兄さんやったら、年上好きのはちことの相性もよさそう。
三兄さんは、猫エイズキャリア(未発症)なので、きっと譲渡先を探す上でも難しいだろうし、うちで工夫すればはちこと一緒に飼えるからと判断しわたしが引き取ることに。
家族に迎えた三兄さんは、先住猫はちことの距離をとるためケージの中でしばらくは様子をみることに。実家でも狭いと感じていた三兄さんにはケージは窮屈で仕方なかったようです。ですが、うちにきた当初はケージに一緒に居れてたトイレの中でうずくまり出てきません。
身体にトイレの臭いがつくのに・・・。
自分の臭いが付いている場所が安心するのか、トイレを個室の様にしじっと寝ていました。でも、夜中になったり、側にだれもいなくなると途端に暴れだしケージの中を飛び回り全力でガツンガツンと体当たりするものだからケージもたまったもんじゃありません。
二つのケージを結束バンドで固定し、広いスペースを確保してましたが
その連結部分に頭を突っ込みいつしか脱走するように。
ケージを補強しては、脱走。
補強しては、また脱走。
そんなことを繰り返している内に、三兄さんの粘り強さに根負けしたわたし。今度は、1Fと2Fの階段部分に格子扉をつけて、2Fははちこ、1Fはさんの部屋としふたりを階ごとに分けて離して育てることに。そして、私達家族が居る時は、はちこと一緒の空間にしてケンカしないように見守ってました。
三兄さんは、心優しい草食系男子。
やっぱり三兄さんは、優しい。
はちこに手を挙げたり噛みついたりなんて一切しません。
はちこが遊んで欲しくて追いかけても、するっと逃げてかわし距離を置きます。はちこもちょっかいかけるくせに、体の大きい三兄さんが向かってきたら途端に怖くなって悲鳴をあげるので、三兄さんもはちこを怖がらせないようにそれ以上は進まず、ぷいっとどこかへ。
そんな彼の優しいところを観察しながら、この子達は大丈夫上手くやっていける。そう感じたので、今では1F2F関係なく行き来してます。
エイズ感染のこともあるので、ご飯は別々にしていますが・・・
三兄さん食い意地だけはすごく、はちこもまた三兄さんの食べてる
ものが気になってしかたなく 残してたら食べようとするので
いつもすぐ食べきる少量で小まめにあげるようにしてますがたまに
お互いのものを盗み食べてます・・・
三兄さんとずっと一緒に育ってた妹猫はエイズは陰性。
食事からは100%感染するとは限らないようなのですが、はちこの健康に関することなので人間が気をつけて、定期健診を怠らないようにします。
三兄さんの劇的変化の理由
我が家に着た当初は、低姿勢でいつも何かに怯えるような逃げ腰でしたが
我が家では、みな三兄さんに優しく語りかけます。わたしが一番一緒にいる時間が長いので、気分は母猫。三兄さんの育った環境(三兄妹以外にも古株の猫が昔はいました)多頭飼いで半野良生活だった環境を考えると、一匹で十分にかまってもらえたことなかったんではなかろうかと・・・。
少しずつ三兄さんとの距離を縮める内に、お膝の上にのってくるように。
顔を近づけ、優しいキスをいっぱいして両手で包みこんであげる。「三、今までよくがんばってきたね。」そう語り掛けている内に三兄さんの表情はみるみる内に柔らかくなり、家族の前でも、我が家にはじめて訪問されたお客様の前でも、堂々とそしてのびのびと寝るようになりました。
この変化には、一同びっくり。
実家でずっと逃げまくり隠れ、猛暑の夏にも関わらず押し入れにダイブ、羽毛布団の中に突っ込み姿を消していた三兄さんをみていた兄も「えっ、あの三が???」とびっくりする程の変わりようです。
ですが、今でも半野良生活が恋しいのか「開けてくれー外に行きたいー」っとよく玄関ドアや勝手口で叫んでます。一度うっかり脱走させた経験があるので(その日の夜中にお腹空かせて自力で戻ってきたけれど)鉄壁のガードで脱走防御しています。
三兄さんはもう11歳、おじさんだし気が優しいし、近所の半野良さんや外猫さん達と対等に渡り合えるとは思えない。万が一、噛みつかれたりしたらその子がエイズキャリアになるリスクも高い。お外の自由な世界を知っている三兄さんには申し訳ないけれど、うちではNO MORE お外生活。完全室内飼いとして、育てていくつもりです。
三兄さんがお外に出たいー!と言った時で、わたしに時間の余裕がある時はハーネスつけてお外歩き練習。これは、我が家にきたら必須の防災トレーニングです。三兄さんははちこより嫌がらずハーネスつけてくれるので緊急時も装着する自信がつきました。
ハーネスが嫌じゃなくなると、避難時の猫達の保管環境下でのストレスも激減できます。災害が起こってからでは、間に合いません。日々の暮らしの中で少しずつが一番楽にできますので、まだ練習してないねこ主さんおられましたら是非ご検討下さいね。
本日は、我が家のねこさん、三兄さんについて紹介させていただきました。
まだ家族になって8か月程のわたしたちですが、どっぷり家族です。こんな私たちで今後もねこねこ防災や、ねこの安心安全で楽しい暮らしづくりについてお話して参ります。
長文になりましたが最後までお読みいただきありがとうございます。
読んでいただいた後に何かしら、共感や気づき、あなたの行動に変化があると嬉しいです。
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