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映画で観たんだけれども

百人以上にインタビューしたっていう徹底ぶり。まるで山崎豊子さんっぷり!と思い、映画でも鑑賞ずみだが、本を手にした。

本まで手にしようと思ったのは他にも理由はある。「現実を見よう」と思ったからだ。どうしても映画だと時間の関係で視聴者の想像に委ねられるところがある。

映画は有名な映画祭で賞をいくつかとっている。それとは関係なく、純粋に優しく、しかし、淡々と現実の厳しさを映し出した映画だったと思った。

とはいえ、他の映画鑑賞同様、視聴者としてはその想像の時間が映画鑑賞の醍醐味としているところもあり、「それで終わらせてはいけない」、「現実を知らねば」という社会人としての責任感から読んだ。

3年もかけて取材をしているということは、今もっと状況は変わっている可能性はあるが、実際に起こっていることであることは本を読むにつれ、信じがたい状況。

日本も超高齢化社会

参考:内閣府

顔を背けてはいられない。

これを取材した原作者ジェシカ・ブルーダーさんも素晴らしいが、映像にしたクロエ・ジャオ監督、映像で生きた俳優フランシス・マクドーマンドさんも素敵だ。そこで生きる人々(約数百万人いると言われているらしいが)に敬意を表すという意味でもこういう風に記せることは良かったと思う。

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