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<料理>ピザ大好き国の発想

とにかく、この国はどこのどんな街にも、ピザ屋がある(わたし調べ)。

スーパーに行けば少なくとも、2mほどの高さがある冷凍庫3台くらいにいろんなピザが入っているし、さまざまな施設のフードコートには必ずと言っていいくらいピザ屋が入っている。

焼き窯を店の中にしつらえて焼きたてを売るスーパーだってあるし、車内に焼き窯を備えた移動フードトラックだってある。

小学校の食育の時間にされる
「最もバランスの取れているメニューは何?」
という質問に、子どもが
「ピザ!!!」
答えると先生が褒める…という都市伝説的な話も聞いたことがある。

そのくらい、この国はピザが大好きだ。
非常に大変に思いっきり、夢中だ。

だから、こんな料理を考えつくのかもしれない、と思った。

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これは何かというと、輪切りにしたズッキーニをクラストに見立てた「ピザ」だ。

この記事のタイトルの上にある写真のような、丸いズッキーニ(Eight Ball Zucchini、もしくは単純にBall Zucchiniという)を使うと、直径10センチ超えの食べごたえのあるものができる。

畑で大きくなりすぎたズッキーニを使ってもいい。

この料理と初めて出会ったのは、お気に入りのファームが「ズッキーニ、あるわよぉ〜」という告知とともにSNSへ投稿したレシピだった。

この「ズッキーニ・ピザ」、日本語で検索をかけてみると作ってらっしゃる方がたくさんいるが、わたしはそのとき初めて知った。

アメリカではこの料理を「Zucchini Pizza Bites」と呼ぶ。
このキーワードで検索をかけると、レシピも写真もいっぱい出てくる。

作り方は非常に簡単。

必要なのはボール・ズッキーニ、トマトソース、お好みのナチュラルチーズ(シュレッドしてあるピザ用のものが便利)、オレガノ(ドライ)、オリーブオイル。

このほか、トッピングしたければ、肉類(ベーコンやサラミなど)、バジル、オリーブの輪切りなど、好きなものを用意する。

まず、オーブンは450F(230℃)に温めておく。

ボール・ズッキーニ、またはできるだけ直径が大きいズッキーニを7〜8ミリの輪切りにして、軽く塩を振って20分ほど置く。

輪切りは多少、厚くても薄くても大丈夫(スライスまで薄くなるのはおすすめしない)。

その間に具材を準備。

要はシンプルなチーズピザのように、チーズとソースさえあればOKで、ほかは別に何をのせてもいい。
わたしはソプラサーダやベーコンを刻んだものをちょっとだけのせる。

スライスしたマッシュルームや玉ねぎなどにすれば、ベジタリアン料理にもなる(ヴィーガンにしたければ、ヴィーガン・チーズを使えば可能)。

ズッキーニが汗をかいたら、ペーパータオルなどで軽く押さえて水気を取り、ボウルに移してオリーブオイルを全体に薄く塗りつける。

ベイクトレイにオーブンシートをひき、ズッキーニを並べる。
少し間隔をあけておいたほうが、あとでトレイから取り出しやすい。

スプーンなどでトマトソースをズッキーニに丸くひろげ、上からオレガノをパラパラする。
少しだけチーズをのせ、肉類やハーブをその上にのせる。

さらにチーズをのせたら、温まったオーブンで5分〜7分ほど焼く。
オーブントースターでもできると思う。

見た目、チーズがふつふつして、美味しそうなにおいがしてきたらOK。
チーズに焼き色がつくまでやると、焼きすぎ。

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チーズの焼き上がり加減はこんな感じ。
このときは、焼き上がりにバジルをちぎってのせた。

クラッシュド・チリをかけて食べてみると、お味は確かに「ピザ」。

ちょっと具材が滑り落ちやすいが、ナイフとフォークで適当な大きさに切って口へ運べば問題ない。

グルテンフリーどころかカーボフリーなので、炭水化物をあまり取りたくない友人にも好評だった。

このくらいの加熱だとズッキーニは半生状態だが、もともと生で食べられる野菜なので、それで十分。
サクッとした歯ごたえが残っていて、それがいい。

数あるレシピのひとつには「子どもも、大好き!」というキャッチがついていたが、クラストの感じはともかく全体の味はピザなので、子どもが好む味かもしれない。

太いズッキーニを手にする機会があったら、ぜひお試しを。

冬を迎えた今、ファーマーズ・マーケットではもうズッキーニが手に入らなくなってしまったけど、また来年、ボール・ズッキーニを見かけたらすぐに食べよう。

夏の楽しみが増えた。

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