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塩煮なのに何故か甘い、不思議な金柑煮

氣まぐれで訪れたオーガニック・ストアで、ようやく出会えた「オーガニックの金柑(英語ですとKumquat)」。

皮ごと食べるものなので、コンベンショナルなものはどうしても嫌だったから、スーパーで見かけても買えなかった。
オーガニックとはいえ、農薬は使っているだろうけれど、しっかり下準備してやればずっとマシになる。

無農薬ならもっと嬉しかったけど、なかなかマイナーな柑橘なので自家栽培でもしないと難しいかもしれない。

さて、金柑というと甘露煮や果実酒、もしくは薄切りにして生で…などの食べ方があるが、日持ちを考えて、煮ることに。
が、わたしは甘いものが好きではないので、どうにかして砂糖を使わずに済む方法を探した。

最初は友人がやってハマったという「ポタポタ煮」で探していたのだが、こちらは上手くヒットせず。

すると、「ポタポタ煮」で出た検索結果の中に、1件だけ塩煮をしているレシピが見つかった。

土鍋を必ず使う、というところも良かったし、動画が短くてサクサクとやり方がわかるのもありがたい。

重曹水を使ってしばらく浸してアク抜きし、ひとつひとつ、よく洗う。
しっかり手当した金柑を使って、早速、作ってみた。

金柑250gに海塩小さじ1、土鍋と土鍋の蓋の穴をふさげるもの(わたしは太めの菜箸を穴にさして使ったが、アルミホイルを穴に合わせて丸めたものも使える)、木べら、熱湯とざる。

使うものはこのくらい。
あとはキッチンタイマーかタイマー。

洗った金柑をざるにあけ、熱湯を全体にざーっとかける。
軽く水切りしたら土鍋に入れ、塩をパラパラ。蓋をして、蓋の穴をふさぐ。
弱火で25分加熱(タイマーがあると便利)。

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途中で焦げ付かないよう、木べらで混ぜ返す(わたしは適当に5分くらいずつ様子を見た。

最初、まったく水分が出てこないのでちょっと心配になり、呼び水になるだろうと水を大さじ1くらい足した。
レシピを作成した方の動画では水を足していなかったが、これは金柑自身の水分にも関係するかもしれない。

あとで煮詰めるので、様子を見て判断したらいいと思う。

すると、25分後にはこんな感じに。

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たっぷり水分が出た!
こうなったら、あとは蓋を開け、焦がさないように火加減しながら、ときどき返しつつ、そのまま煮詰めていく。

水分がトロっと煮詰まって、ほぼなくなったらそこで終了。
5分くらいだっただろうか。

仕上がりはこんな感じ。

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食べてみると、確かに甘い。
塩気はさほど感じず、金柑の風味と甘さを引き立てている。

種取りをしていないため、種にあたったら口から出さなくてはならないけど、実際はそんなに氣にならないから、種ごと食べてしまうことも多かったりする。

そしてこの金柑、赤ワインに合うのだ。
おつまみにちょっとソフトチーズを盛って、この金柑煮をいただきながら飲んだときには、ちょっとした組み合わせの妙に、唸ってしまった。

消毒した瓶に入れたものを冷蔵保存して一週間ほどが経っているが、まだ大丈夫。
とはいえ、美味しいのですぐに食べてしまって、一週間以上は残ったことがないから、どこまでもつのかは知らない。

リンク先の動画に、詳しい分量や作り方があるので、ご興味のある方はぜひ。


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