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コミュニティマネージャーのすすめ

こんにちは。コミュニティフリーランスの長田(@SsfRn)です。

コミュニティマネージャーを始めてから、気がつけば3年の月日が経とうとしています(コミュニティに関わり始めてからは7年ほど)。

これだけの経験を積んでから思うのは、「誰でも一度はコミュニティマネージャーを経験した方がいいのではないか?」ということ。

語弊がないように先にお伝えしておくと、これは「コミュニティマネージャーで食った方かいい」というキャリアの話でなく、“人生においての経験”という観点からのお話です。


コミュニティマネージャーは大事な視点を与えてくれる

コミュニティマネージャーとしてコミュニティ運営に関わると、嫌でも他者の視点に立って考えなくてはいけません。

コミュニティは“関係性の集合体”である以上、関係性について考え尽くしていかないといけないからです。

「今相手はどう考えているのか?」
「今の言動の裏にある気持ちはなんだろか?」
「どうすればこの人が喜んでくれるだろうか?」
「自分は相手に押し付けていないだろうか?」
「自然と喜んでやってもらうためには何が必要か?」

そんなことを考え、必要になることをすべて実践する日々です。コミュニティでの施策の出発点は、すべてここにあると思っています。

そのためにも、目の前の人をちゃんと“ひとりの人”として認識し、適切なコミュニケーションを取っていく必要があります。

そういった”他者視点”を常に持ち合わせていると、仕事だけではなくプライベートにおいても良好な人間関係が築かれていくと思います。

僕は昨年、テレビニュースに3回出演しました。どれも僕が愛用しているサービスや場に関することで、あくまでユーザー代表的な立ち位置だったのですが、この事実が生まれた背景にはコミュニティマネージャーで培った”他者視点”があったからこそだなと思うのです。

自分がしたいことをするだけではなく、そこに「サービス提供者側はこう振る舞うと喜んでくれそうだな」と考えて、それぞれのサービスや場で楽しんでいました。

それは些細な部分で気をつけていたことですが、その結果サービス提供者との関係性をちゃんと築くことができていたんです。

その出発点を振り返った時、コミュニティマネージャーでの経験が活きている実感を強く持ちました。


優しい世界観を生み出すために

きっと、「この世界がもっと優しい世界になったらいいなぁ」と願っているひとは多くいらっしゃると思います。ぼくもそのうちの1人。

ふらっと入った飲食店やカフェ
毎日触るSNS
会社でのチャットやメール

僕らはコミュニケーションに囲まれて生きているから、そこでいちいちストレスを感じていたらしんどい。だからこそ、お互いが思いやれる優しい世界を望むんだろうなと。

他者を思いやり、些細なコミュニケーションで相手を尊重することができる人が増えれば、そんなストレスが減った優しい世界ができると思っています。

他者の視点に立つこと。

このシンプルで、誰もが一度は考えたことがあるスキルを、当たり前のレベルでできるようになるために、コミュニティマネージャーという経験は大事な役割を果たしていくと思っています。

(最近読んでいるDAYSという漫画で、それを表しているシーンを読んで感動したので置いておきます)

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(コミックス「DAYS」6巻より引用)


自分自身の幸福度が向上する

こうやって「相手を思いやれ!」という主張をすると、“自己犠牲”という概念を持ってしまう方がいらっしゃいます。

「自分を犠牲にして相手に貢献すること」が美とされる文化が、日本にあることは重々承知のうえで僕の考えを置いておくと、この文化には絶対的な反対派です。

「え?ここまでの話と矛盾しない?」と思われそうですが、ここまで話してきた“他者視点”の話の一番のメリットは、自分自身の幸福度が向上することなんですよね。

アドラー心理学でいう「貢献感」というところに近いと思います。他者への貢献感を持てることが、自分自身の幸福度に直結する考え方です。

実際に僕はどんな些細なことでも、「大事にしたい人に対して貢献できた」という感覚を持てると、とても嬉しい気持ちになります。

うまく利用されてるとか、時間とエネルギーの無駄だとか、そんなことが頭をよぎったことなんて一瞬もありません。

僕の場合、見てる視点が半径5mほどなので“大事にしたい人”という枕詞が付きますが、このように他者への貢献と自身の幸福度が直結すると、生きていくのがとても楽しくなると思うんです。

もちろん、簡単なことではないことはわかってますし、そのための訓練も必要でしょう。その意味としても、コミュニティマネージャーはいい経験だなと感じています。


最後に

コミュニティマネージャーという役割は、きっとどんどん社会的に必要とされると思います。活躍するフィールドもどんどん増えていくことは、ほとんど間違いない。

そういう可能性があるから!ということではなく、利害関係なく一度はコミュニティマネージャーという経験をしてみてほしいなとずっと思っていました。

それは僕自身の経験だけが理由なのではなく、繋がるコミュニティマネージャーの多くが素敵な皆さんというのも大きいと思います。

職能的な話でなく、ひとりの存在として魅力的なんです。

そう感じる理由は、今日書いたことに繋がっているのかもしれませんね。

それでは!

ps.コミュニティマネージャーをしていない人を否定する気はないですし、僕の知り合いは皆んな素敵な方々です。その上での提案と捉えていただけると幸いです


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