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シードラゴンの時代

年が明けて1週間経ちますが、年頭から災難続きで参ってしまいます。明日何が起こるかわからない、ということを実感します。

今年の干支は辰ですね。辰年にはいつもシードラゴンの写真を年賀状に使ってきたのですが、今年は、この先の災いを封じてくれるよう祈りを込めて、冒頭に示すような力強い龍の絵(建仁寺の天井画)にしました。

シードラゴンとは?

さて、シードラゴンとはどんな生き物かご存知でしょうか。sea dragonですから直訳すると海龍で、海で暴れる怪物のようなイメージですが、体長20-40cmと可愛いんです。タツノオトシゴをさらにヘンテコにした感じの生き物で、どちらもトゲウオ目ヨウジウオ科だそうで、似ているわけですね。

とても華やかなリーフィーシードラゴンと、

シュッと細身でかっこいいウィーディーシードラゴンがいます。こちらの方がやや大きいそうです。

私はこのウィーディーシードラゴンのファンで、水族館で見かけると激写してしまいます。なぜ好きかといわれてもわかりませんが、かっこ可愛く見えるんです。

リーフィーleafyは葉っぱのような、ウィーディーweedyは海藻のようなという意味で使っていると思いますが、どちらも海藻ふうに見えます。海藻がただ漂っているように見せて敵を欺くという、一種の擬態ですね。私は擬態に興味があるので好きなのかも知れません。

受動的に見せてじつは能動的

葉っぱや海藻のように水の流れに身をまかせて、ただ漂っているだけのように見える彼らですが、実は自分の意志でちゃんと泳ぎたいように泳いでいます。

次の動画を見て下さい。

透明で気づかれにくいヒレを使って、一生懸命向きをコントロールしているんですね。激しい動きで相手を威嚇したりはしませんが、ちゃんと考えて能動的に行動しているわけです。このしたたかに生きる感じが素敵で、見習いたいものだと思います。

発想の転換を

シードラゴンはタツノオトシゴと同様にオスが子供を産みます。メスが産んだ卵を腹部にある育児嚢の中で育てて孵すわけです。その間お腹が膨れて妊娠したようになります。

少ないでしょうが、このような動物は他にも自然界にいますよね。人間だと、どうしたって子供を生むのは女性なんだから、という話になりますが、そうとも限らないわけです。

このように、あらゆることに対して常識を疑ってみることもときには必要でしょう。そうして発想を転換することによって、突破できないと思われた壁を突破できるかもしれません。

シードラゴンに思いを馳せるうち、あらぬことを考えてしまう年頭でした。

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