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「日立、自動航行ドローンのルート生成 安全に離着陸」に注目!

日立、自動航行ドローンのルート生成 安全に離着陸 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

日立製作所18日、自動航行するドローン向けの管制システムを開発したと発表しました。障害物や天候、ほかのドローンが発する電波の状況などをデジタル空間上で再現し、ドローンが安全に航行や離着陸できるルートを作ります。山間部など交通インフラが弱い地域の物流需要などを開拓します。

ドローンは離着陸の自動化が難しいといい、作業員が目視しながら操作することが多いです。空中で停止するホバリングをする際に突風などの影響を受けやすくなるためです。

新システム「Digital Road(デジタルロード)」は画像センサーなどから集めたデータをもとに、デジタル空間上に3次元の地図を作製します。3次元地図を数メートル間隔で分割し、障害物や悪天候、通信異常などの情報を配置します。

その上で、どのルートを通ると墜落などのリスクがあるかを計算し、安全な経路を策定します。ドローンの飛行性能や荷物の重量などのデータをもとに、ほかの機体とすれ違うときなどに衝突しない領域も算出します。

既に屋内での実証実験を終えており、2024年度にも屋外での実証実験を実施します。中津欣也主管研究長は「自動自立で離着陸ができる技術を確立し、運用コストの低減やドローン物流の定時性につなげる」と話します。

このDigital Roadは、モビリティを自動および遠隔で運用する場合において、天候や電波状況などの経路環境の変化をリアルタイムに把握してデジタル空間内で管理することで、その後の変化を事前に予測し、安全な移動経路を算出することで安定した運行を可能にした技術とのことです。従来は、場所によっては電波が悪くなったり、建物や樹木といった障害物があったりするため、目視による安全確認が必要でした。

今後、この技術を用いて例えば被災地の復旧を支えるために活用すること等が期待されます。日立製作所の鉄道ソリューション等で磨いた独自のデジタルツイン技術で、輸送インフラの安全性や自動化等への取り組みに期待しています。