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全員でゼロから「経営理念」を作りました。

こんにちは、コモンクリエーションCEOの留置です!
今回は、ゼロから試行錯誤で経営理念「"おもしろい"から始まる」を作った道のりや、経営理念に込めた思いについてお伝えします。

経営理念の見直しの背景

私たちは当初、最短でM&Aすることを目指し会社の価値向上の取り組みを積極的に行ってきました。
設立1年目でM&Aのお話もいくつか頂いたのですが、「自分たちで会社を大きくするという選択肢もあるのでは?」と感じるようになりました。 その意見がメンバー内で日に日に強くなり、最終的には会社自身の成長を目指す方針を掲げることとなりました。
一時的に集まった組織ではなく、会社の成長のために一丸となった組織であり続けたい。そんな思いから、改めて会社の経営理念を見直すことになりました。

私たちの経営理念づくりのプロセス


【定義する】経営理念とは?を明確にする

経営理念とは何か・・・。私たちが最初にぶつかったのはこの問いでした。調べてみると、このような解釈が出てきます。

「経営者の経営哲学や信念、行動指針や目的などを明文化し、その企業が果たすべき使命や、基本姿勢などを社内外に向けて表明するもの」

特に「経営者が変わったとしても、長期にわたって受け継がれる不変的・持続的なものであるほか、抽象的・規範的である」ことが挙げられていました。
経営理念をさらに具体的にするため、経営理念をさらに噛み砕いた上でスローガンを決めていくことにしました。

Mission:日々果たすべき使命
Vision:実現したい未来
Value:社会へ提供する価値・強み
Philosophy:大切にすべき精神、行動指針

こうして、それぞれ違いを理解するとともに、方向性を定めることができました。
私たちはまず重要な指針となる「Mission」と「Vision」の策定から取り掛かりました。

【広げる】メンバー全員に1on1。私たちの価値観や個性を探す

具体的に企業理念を決めるために、まず全メンバー(4人)に対しての1on1を実施しました。
全社員との1on1を経て、二つのキーワードがあることが見えてきました。 それが、「おもしろい」「自由」です。では、これらのキーワードはどこから生まれたのか、私たちがこれを経営理念として掲げる背景には何があるのか。 そこから探し始めました。

キーワードは意外とすぐ見つかった

私たちはメンバーへのヒアリングを通して、思ったよりもすぐにキーワードを見つけることができました。
考えてみると、私自身、仕事にも「遊び」を持たせて、逆にプライベートの「遊び」も仕事の意識を持ってと、はっきり割り切らないスタンスで活動してきました。
この考えから、会社では働き方や働く場所に拘らないフルリモートの働き方にしたり、プロジェクトも全員で挑むクエストのような感覚で進めたりしていました。
そのように活動を続け、メンバーへ共感を得られた結果、今回「おもしろい」「自由」とういうキーワードを見つけられたのだと思います。
経営理念とは新たに考え、作るものではなく、既に会社にある特徴や価値を探し、言語化することなのだと思います。

【磨く】キーワードを突き詰める

メンバーから集まったキーワードをもとにスローガンを作るため、私とCOOでブレストを実施しました。
いつもは東京と福岡でリモートで業務を行っている私たちですが、沖縄の開放的な環境の中で意見を出し合う中で、漠然としたものが徐々に整理されていきました。

キーワード「おもしろい」「自由」との向き合い

おもしろさは、単に笑えること、楽しいことというだけではなく、それは夢を見ること、未知との出会い、そして新しい発見をする喜びを意味しています。
私たちの考える「おもしろい」は、常に新しいものを探求し、時代をリードする情熱の象徴です。そして、それを実現するための取り組みは、社内外の共感を生む原動力となると結論づけることができました。

「自由」という言葉には多くの意味がありますが、私たちが最も大切にしているのは「自らを制限することなく、自分の考えや価値観を大切にすること」です。 それは、自らの道を切り開く勇気や、多様性を受け入れる寛容さを意味しています。
私たちの「自由」は、自分たちの価値観を尊重しながら、新しい挑戦を続けることを重視していくと整理することができました。
こうしてブレストで「おもしろい」と「自由」という言葉の整理をした上で、スローガンをつくることにしました。

キーワードを経営理念化

これらのキーワードから、経営理念のMission・Visionを形成しました。
私たちの実現したいことは、自分たちも、そして世界中の人たちもおもしろく、自由にするということでした。
この理念を通じて、私たちは新しい価値を創造し、社会に貢献していく姿勢を常に持ち続けよう。と考えることができました。

Mission「"おもしろい"から始まる」

・一緒に仕事を楽しむ喜び
・常識を超えた新しい発想のステージ
・コンプライアンスの範囲内での挑戦

これを元に、私たちは個性を最大限に活かし、常識に囚われない発想で新しい価値を見出す組織であり続けよう、という思いを込めました。。 それは、社会に新しい風を送り、人々の生活に新しい色を加えるものになると考えたからです。

Vision「自由を最大化する」

自由とは、単なる自分の意志での行動ではありません。
私たちが理解した自由には、2つの顔があります。

・消極的自由: 他人からの干渉や束縛を受けない自由
・積極的自由:
責任を持って主体的に行動する自由 

この2つの自由の中で、私たちが最も重要と見なすのは、「積極的自由」です。
それは、自らの行動や選択に責任を持ち、他者の自由や幸福を尊重しながら、新しい価値や意義を追求する自由です。この「積極的自由」を体現していくことにより、「おもしろい」発想が生まれると考えたからです。
私たちの経営理念のキーワードとなる「おもしろい」と「自由」。突き詰めてみると、これらは深く関連しています。
責任を持った「自由」を追求することで、常識の枠を超えることができ、その結果生まれる「おもしろさ」を通じて、「おもしろい」から始まる〇〇(何か)を生み出し続ける経済活動を行っていく。
その意味を込めた「Mission」「Vision」を言語化することができました。

【体現する】経営理念ができた後のアクション

一緒に経営理念を作った現メンバーに共有し、改めて「今後どのように活動していくか?」を考え直しました。
まず、私たちが行なったのは「やりたいこと」逆に「やりたくないこと」の整理です。
「やりたいこと」について、自社サービスを成長させるため、毎週金曜日は1日それぞれが自社サービスについて考えることに時間を使う日にする施策をスタートしました。
「やりたくないこと」については、以前は多く請け負ってきた外部からの受託案件を減らす方針にシフトしています。

まとめ

経営理念づくりに着手し始める前は難しそうだと身構えていましたが、しっかりと向き合ってみると、色々なヒントが既にありました。また、これを経て、メンバーとの結束が強くなりましたし、何か決断する時に背中を預けられるものができたという心強さも感じます。
今後、この理念を浸透させることはもちろん、体現していくことで世の中に「おもしろい」を増やしていくことを目指していきます!

この記事が、これから経営理念を考える人たちのお役に立つと幸いです。


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