【動画公開つき】Commita×タバネルOKR共同セミナー イベントレポート① 〜セミナー本編〜
先日、業種、企業規模問わずOKR導入支援をされてこられた株式会社タバネルの奥田様と三恵クリエスの自社サービス『Commita』の共同開催でオンラインOKRセミナーを実施いたしました!
タイトルは、『導入企業が語る、絶対に損しないOKRで得られる「成果」』。
本noteでは当日のOKRセミナーの内容を簡単にまとめ、ダイジェストにてご紹介します。
また、以下のnoteで、開催の意図や背景をご紹介しておりますので、宜しければこちらもご覧ください↓↓
登壇者紹介
🌟奥田和広 氏(画像左)
株式会社タバネル 代表取締役
🌟櫻井沙由理(画像右)
株式会社三恵クリエス BSL本部 開発推進
🌟五十嵐祐太(モデレーター 下記画像)
株式会社三恵クリエス サービス企画 『Commita』プロダクトオーナー
第一部 『組織の「成果」に必ず繋げられるOKR』
第一部は、株式会社タバネル 代表取締役の奥田さんの登壇です。
・OKRとは?設定と運用について
・OKRは「成果」を出すことができるのか?
まずは簡単にOKRの基本についてご説明いただきました。
(奥田)
「Objectivesは定性的な目的、メッセージ性があることが大切です。また、挑戦的、現状の延長線上では届かない、そういった目的を描きましょう。そしてチャレンジする先がメンバーにとって魅力的であること、かつ、一貫している、整合しているという点も大事です。
このようなObjectivesに関して、どういう指標で達成するのか、近づいているのか測るのがKeyResultsです。
定量的、計測可能であること、数をしっかり絞り込むこと、かつ、簡単には達成できない水準であることが大事です。
また、組織のビジョンミッション、理念に対して長期的な戦略があり、その戦略を四半期ごとにどのように進めるのか?の指針となるのがOKRです。長期戦略に基づいて、全社〜個人がOKRで構造的に繋がっており、加えて全社に公開されていることで常にベクトルを合わせることができます。」
また、OKRの運用の特徴として、1on1、チェックイン、Winセッションについても「高頻度で巻き込む」をポイントとして説明いただきました。
OKRについて基本的なことを理解した上で、本日の本題です。
『OKRは「成果」を出すことができるのか?』
(奥田)
「そもそもなぜOKRを導入、ないし導入検討する企業が増えているのでしょうか?日本企業の7〜9割が何らかの目標管理をしている中でわざわざOKRを導入する背景には、時代背景も含めてこれまでの目標管理では機能しない、成果がでなくなってきていることが挙げられます。(中略)
組織の中でも誰が正解を知っているかはわからない時代、素早く挑戦、失敗し一人一人が自律して双方向で学習することが求められています。」
(奥田)
「では、本当にOKRでは成果を出せるのか?当然、OKRを導入する前における組織の課題によってどんな効果が出るのかは変わってきますが、一般的な効果でいうと以下の6つが挙げられます。」
①フォーカス
②透明性・整合性
③スピードアップ
④自律性・意欲向上
⑤挑戦と学習
⑥マネージャー支援
「特に、この『⑥マネージャー支援』は特に私が導入支援している中でも大きな成果だと感じているところです。多くの課長、部長が独自にマネジメントを頑張っている中、OKRがあればマネージャー自身も何が成果なのかを常に確認でき、メンバーがどこで躓いているかもすぐにわかります。(中略)OKRはそもそも成果を上げるためのマネジメントツールだということです。」
奥田さんがはっきりと話ていた中で印象的だったのは「ただし、ツールも正しく使わないと成果が出ません。」というフレーズ。
高業績を上げ続ける組織がどのようなサイクルをしっかり回しているのか?の説明があった後、そのサイクルをしっかり回すためのツールこそがOKRだとお話しいただきました。
最後に、『OKRで成果を出すポイントは?』についてです。
(奥田)
「まず、OKR導入においてはいくつかの落とし穴があります。
導入目的が曖昧であったり、運用を現場任せにしてしまったり。OKRはいきなり現場任せにしてしまうと定着しません。ここは強制でもいいので一律の運用でまずは導入していただき、その後慣れてきてから現場が自分たちのチームに合わせてチェックインやwinセッションを最適化していくのがいいでしょう。
また、最初から完璧を目指してしまう、といった落とし穴もあります。ここでは、まず「前向きになれることを第一歩」としてwinセッションから始めることがおすすめです。
最後に、導入教育を軽視してしまうといったケースもよくある失敗です。チームで一緒に学ぶ機会を設けて、共に導入時の理解を深め、実践して、改善を回していっていただくことが大事です。」
その他、高頻度かつ短時間でチーム全体で振り返り時間を設けたり、チームOKR設定を「個人で」考えた後「チーム全員で」考える時間を持つことも、うまく回すためのポイントとのことでした。
また、戦略と連動しているOKRを常に仮説と捉え、検証&修正を繰り返していく重要性をご説明いただき、最後にもう一度OKRを「成果を出すマネジメントツール」として正しく活用する意識の大切さを振り返りました。
奥田さんからはOKRで成果を出すためのポイントをしっかり伝えていただきました。
続いて、具体的にOKRをツールとして導入し、試行錯誤を繰り返した事例として三恵クリエスの櫻井が登壇する第二部です。
第二部 『OKR導入3年目の企業が語る実践で見えた失敗ポイントと成果』
(櫻井)
「本日は『成果のないOKR導入は存在しない』というお話をしたいと思います。私たちは、一般的にはOKRが向いていないとされる企業です。それでもこの2年間の運用で『OKRに向いていない企業こそ、OKRを導入する価値がある』と感じましたので、その辺りの理由をお伝えできればと思います。」
『なぜOKRを導入したのか?』
三恵クリエスでは当時、進捗が芳しくなかった中長期経営計画を前に進めるため、「会社と個人のベクトルを合わせる方法」を経営陣が探っていました。その中で出会った手法が「OKR」です。
『OKRを導入することで、会社と個人のベクトルが一致するかもしれない』
そんな期待感から、OKRはあくまで「フォーカスとアラインメントを実現するための手段」の1つとして、導入が決定しました。
『導入〜失敗〜調整〜現在』
(櫻井)
「まずは教科書通りにOKRを導入してみました。また、OKRの導入だけでなく、OKRというフレームワークがしっかりと機能するように組織体制の大幅な変更を行ったことも大きな変化でした。
そしてまずは1年間運用・・。結果は、コーポレート部門や営業部門ではうまくいっていたものの、社員の8割を占めるエンジニア部門では見事に失敗となりました。」
何が失敗ポイントだったのか?については以下の3つを挙げました。
今回は時間の関係上、①についてのみお話させていただきました。
(櫻井)
「元も子もない話なのですが、改めてOKRが機能する組織を考えてみると三恵クリエスはOKRにフィットしない組織であることが浮き彫りになりました。ではどうするのか?私たちはOKRを続けることを選択しました。ただし、大きく変えたポイントとして『教科書通りのOKR』をやめました。」
(櫻井)
「では、具体的には何をしたのか?ですが、『OKRが運用できている定義』というものを「フォーカスとアラインメト」に絞って変更しました。OKRのイベント(OKRミーティング(チェックイン)、1on1、winセッション)がしっかり回せていることより、以下の3つの質問にメンバーが答えられるかどうか?を重視しました。」
「今プロジェクトで1番重要としていることは何?」
「チームはどうやって達成しようとしている?」
「そのためにあなたが今やっていることは何?」
→この3つにメンバーが答えられる(上司や経営陣と目線が合っている)
=『フォーカスとアライメントができている』
上記定義に変えたこと、OKRの在り方をよりエンジニアの現場業務に寄せたことにより、「二重の負担感」の減少や「会社は何を求めているのか」の目線合わせができるようになってきました。
(櫻井)
「結論として、三恵クリエスではその後の1年間で明らかに以前より「フォーカスとアラインメントができるようになった」という実感があります。そして、フォーカスとアラインメントができるようになってきたことで、①経営層とミドルマネジメント層の目線がグッと合うようになったり②全社目標〜個人目標まで形骸化が無くなったり・・等、様々な成果を感じるようになりました。」
最後に、OKRを導入したことで「会社のボトルネックがはっきりと浮き彫りになった」という、想定外の成果についてもお話させていただき、理想とのズレを組織としてしっかり認識し、組織変革をする覚悟と向き合うためにOKRを導入してみるのも十分に価値があると結びました。
🌟今回第二部のセミナーでお話しした内容とほぼ同様の内容をこちらのnoteでもお読みいただけます!!
第三部 パネルディスカッション・質疑応答
第三部では「OKRお悩み相談会」として、事前にいただいたOKRに関する質問や、セミナーの中で出てきた質問について、タバネル奥田さん、三恵クリエス櫻井で回答していく時間を設けました。
こちらに関しては以下のnoteで詳細をレポートしておりますので、ぜひ続きとしてお読みください!
セミナー動画全編をご視聴していただけます!
本noteでは紹介しきれなかった「OKRの成果」についてやOKR運用を円滑にするOKR管理ツール『Commita』(コミッタ)についてもご紹介しています。ぜひご興味ある方はご覧ください!
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