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【オンライン留学6ヶ月目の話】まだ一度も中国に行ったことがない私のオンライン中国留学記【南京大学編】

 ちょうど南京大学(中国語)でのオンライン留学が折り返し地点を迎え、現在そのほかに週3回世宗大学(韓国語)の授業も受けています。なんとどちらも学費は無料。『日本で仕事をしながら』、『中国と韓国、2つの国の大学の授業を同時に』かつ『無料で』受けられるなんて、コロナ禍だからこそだなあと感じています。

 復旦大学でのオンライン留学を含めて、早6か月目。来週からは天津外国語大学のオンライン留学も並行して始まり、来年から1年間オンラインで学べる、華東師範大学の奨学金も先日申し込みました。
 概ねオンライン留学という形での学びは、私に合っているなと思います。もちろん現地で肌に触れて学ぶに越したことはないですが、仕事を続けながら学べるという点は本当に本当に大きな利点です。もともと、学生時代から留学に行きたいという想いがそこまでなかったので、より楽しみながら受講できているのかもしれません。

①仕事でのキャリアを中断させなくていい
 新卒採用重視であったり、キャリアの途中で大学に再入学する人が少なかったりする日本においては、キャリアを中断させなくていいのは、心理的ストレスが少ないと感じます。

②金銭的に負担がない
 稼ぎがなくならない上に、私が参加しているオンライン留学は全て学費が無料です。

この2点は、オンライン留学のかなり大きい利点ではないでしょうか。そして、オンライン上であっても、誰かの目がある状態での学習は、やはり一人で勉強するよりも心強く、より頑張ろうという気持ちにさせてくれます。


 ひとまず今回は主に、申し込み時から授業開始まで、南京大学の授業の雰囲気や復旦大学との違いなどシェアしていきたいと思います🤍📢

2度目のオンライン留学申込

 復旦でのオンライン留学を終えるやいなや、HSK留学推進室からまたもやオンライン留学奨学金の案内メールが来ていました。復旦で本当に充実したオンライン留学をすることができたので、迷うことなく速攻で申し込み。前回参加した分、今回も奨学金が降りるかどうか不安で問い合わせを事前にしましたが、影響はしないそうです。前回と大体は同じ流れだったかと思いますが、国際中国語教師奨学金の申請までHSK留学推進室が行ってくれたので、とても楽でした。その分なのか分かりませんが、手数料が前回より5,500円高い27,500円でしたがw 私がしたことと言えば、HSKの成績表のスクショとパスポート番号をメールで送付したくらいでしょうか。

 ただ前回と違い年齢制限がないために(前回は確か35歳位までが対象でした)申し込み者数も多いのか、HSK留学推進室の推薦状が出るまでに5日(前回は翌日)掛かりました。

 そしてそこから待てど暮らせど大学からの連絡が来ない。推薦状の発給から1ヶ月経ってようやく大学からメールが届くも、コロナのために授業の調整が難航しており、ちょっと待ってて欲しいと。結局授業の詳細を知ることができたのは、授業開始3日前でした。 ギリギリ過ぎるんじゃw おまけに授業開始が9月13日(月)で、メールが届いたのは9月10日(金)つまり営業日換算で前日です。わろたw 

南京大学と復旦大学の授業の違い・共通点

 一言で表すと南京大学は『実践』復旦大学は『知識養成』に重きを置いているという感じでしょうか。面白いことに復旦の教科書と一部内容が全く同じで、よりそれぞれの課程の特色が浮き彫りになって面白いです。復旦の「知識養成」から南京の「実践」といういい流れで受講できています。

特に違うな~と思うのは、①発言頻度 ②課題の量・内容 この2点です。

発言頻度
 発言頻度は、圧倒的に南京大学の授業の方が多いです。指名されるというよりは、自発的に発言できる機会が多いです。加えて2.3名の小グループに分かれて、グループディスカッションができる時間もあり、個人的にこの時間がとても好きです。クラスメイト全員の前で話をすると、焦ってしまうことも多いですが、小グループだと落ち着いて話せますし、クラスメイトとの数少ない交流の時間でもあり、とても気に入っています。

 また、教科書の内容を基に『これはどんな意味?』『この単語はどう違う?』『なんでそう思うの?』などなど、自分の言葉で説明をする時間をたくさん設けてくれています。生詞や文法を実践的に使って覚えるので、意味はもちろん、コロケーションなどの部分まで強く記憶に残ります。実際、授業で覚えた単語を友達との会話で即日使えるようになっていたこともありました。
 その分、教科書を主に進めるというよりは、教科書で学んだ表現を活かしながら、教科書のテーマから膨らませた部分に取り組むという割合が大きいです。ここの辺りは次のnoteで詳しくお話しできたらと思います。

 とにかく頭と口をフルに使って覚えていくので、授業中眠くもならず、前回のオンライン留学より1時間開始が遅いとはいえ、眠くて辛い時間も減りました。

 人と会話することが好きで語学を学んでいる私からすると、こうやって自分の言葉でコミニュケーションを取りながら進める授業は、とても楽しいです。躊躇なく質問したり、発言をしたりできる性格のおかげでもあるかもしれません(笑)楽しく学べている分、頭に知識が浸透していく感覚もあり、多方面において自分に合っている授業方式だなと感じます。

 ちなみに南京大学はUmeetというビデオ通話アプリを使用しています(復旦はVooVでした)。見た目は完全にZoomでして、提携企業ということなので、ほぼ完全に同じシステムを利用しているのでしょうね。Zoomを使用する韓国語のオンライン留学でも、同じようにグループディスカッションがあります。いやあ、これは本当に最高の機能だと思います👏🏻🤍✨

 このほか、各個人に全期間で2回、総合課の時間に発表の機会があります。発表のテーマは自由で、自分の好きなことについて5.6分でまとめて話す、というものです(復旦では听说课の時間で行い、あらかじめテーマが与えられていました)。今回は自分が好きなようにできたので、短视频2本とpptを作り、大好きなディズニーをテーマに『每周我都去迪士尼的原因』について好き勝手発表しました🤍🐭🐻‍❄️ めちゃくちゃ楽しかったです(笑)

 発表内容に対してのコメントだけでなく、発音だったり表現のフィードバックも欲しかったので、次回は微信で聞いてみようかなと思います…!


課題の量・内容
 圧倒的に復旦の課題が多かったので、南京は少なめに感じます。仕事しながら受講するのには、南京の課題は程よい量です。
 というのも、復旦大学では予復習の形式が決められ、予復習が必須だったため、量が膨大だったのです。"超星台"というアプリ上で動画を視聴したり、問題を解く形で予復習を行うことができ、その進捗率が表示される状態で課題が管理されていました。これに加えて、教科書の演習問題も3~4ページ分ほど出されるため、課題が出るのは精読課だけだったとはいえ、かなり大変だったなあと思います。

 南京大学の課題は、特にそういったプラットフォームがある訳ではなく、各自各々で教科書の予復習を進め、ときどき演習問題の宿題が1~2ページ分ほど出て、授業時に答え合わせをする流れです。

 口語課では、あるテーマ(主に教科書の話題に準じた)に沿って自分の意見を2.3分の長さでまとめ、録音したのち微信上で提出するような課題も週に1回ほどあり、毎回点数とフィードバックをくれます。プロの先生から苦手な発音や声調を指摘して貰えるいい機会ではありますが、どう変に聞こえるのか、どういう部分が不足しているか、どういう練習方法があるか、といった具体的な所までは聞けませんでした(一度個別に微信で聞いてみましたが、とにかく練習して!と言われましたw)頑張ってとにかく練習するしかない部分なんだと思います(笑)ただフィードバックを貰えること自体が、とてもモチベーションになります。

フィードバックはこんな感じ!前回のオンライン留学と同じことを言われてしまって悔しいけど、圧倒的に努力が足りていないので、頑張り続けたい…!

③その他
 その他違うこととしては、南京は先生方がテレワークということと、選択授業がない期中テストがないことでしょうか。先生が自宅で授業を行う分、黒板はなく全て画面上のやり取りになります。デジタル派の私は大歓迎です💻笑 一度先生のお子さんが出てきたことがあって可愛かった…!
 期中試験がなかったのも、韓国語のオンライン留学との並行にも支障が出ず、よかったと思います。
 あと授業とはあまり関係ないですが、前回時よりもクラスの微信群が活発に動きます💬 雪が降ったよ〜だったり、各地のコロナの状況だったり、日本•中国各地にいるクラスメイトのことが知れて、よりクラスメイトの繋がりが感じられてよいです。

共通点
 それぞれに特色があり、あまりこれといった共通点が見当たりませんでした。強いて言うなら、先生の性格がそれぞれ精读课/综合课(班主任)⇄听说课/口语课で先生の雰囲気が似ているなと感じていますw
 精读课/综合课の先生は、班主任と言うこともあって、听说课/口语课よりもベテランそうな雰囲気。どちらの先生も穏やかでとても優しい先生です。听说课/口语课の先生が怖いと言いたい訳ではないのですがが、復旦南京ともに听说课/口语课の先生は物事をハッキリ言う、チャキチャキしたタイプの先生方だなあと感じます。たまたまかもしれませんが。南京の口语课では先生が話好きすぎて、たまに听力课になっています。あと話すスピードがエゲツなく速い。ネイティブに聞いてもらっても早口だと言っていましたw でもひとつひとつ音も声調もハッキリ話してくれるので、とても聞き取りやすいです。

何はともあれ、どの先生の授業も楽しくて大好きです☺️🤍

中級から高級へのクラス変更

 私が思い描いていたイメージと実際の授業の雰囲気がそこそこ違っており……実は途中で中級から高級にクラス変更しています。というのも、南京大学のオンライン留学では初中級・高級の2クラスしかないようで(HSKから申し込んだ際は、初・中・高級の3段階だったのですが)レベル間にかなり幅があり、せっかちな私は初中級のクラスの授業スピードや、英語を交えた説明を挟むのが少しもどかしく感じてしまったのです。ひとり暴走してしまっても、他の生徒の方の学習の邪魔になるだけですしね。

 実際、韓国語のオンライン留学では、中級(TOPIK3級)くらいの教材なのですが、クラスメイトがみなTOPIK5〜6級のレベル感なので、基礎文法を実際に口に出して使ってみる、定着させることに重きをおいた実践的な授業になっています。こんな感じの授業をイメージして中級で申し込んだ次第だったのですが、こればかりは大学毎のクラス編成や授業の進め方に大きく左右される部分であるなあと学習しました。

 誤解のないように補足したいのですが、決して初中級クラスの方のレベルが低いと見下している訳でもなく、英語を話すことが悪だと言いたい訳ではありません。私自身もまだまだ中級を抜けられそうにはないですし、初中級クラスにもHSK6級持っていそうな方が何名かいらっしゃいましたし、つまるところ個人の授業に対する嗜好の問題だと思います。

 今後また同様に申し込むことがあれば、その時は高級クラスを選択しようと思います。自分の性格的にも、自分の実際のレベルよりも高い環境で、目標に向かってひたすら新しいことを学習していく方があっていると感じているからです。教科書の生詞の半分が知らない単語だったり、超上級者のクラスメイトを目の当たりにして「いつかこうなりたい!」と刺激をもらったり、毎日付いていくのに必死ですが、とても楽しいです。


以上、オンライン留学6ヶ月目の話でした。
次回は、他言語との両立の話や授業のより詳細な内容など…
他にもたくさんシェアしますので、ぜひチェックしてみて下さい👀
12月頭頃に更新予定です❣️

これまでのオンライン留学のお話はこちらからどうぞ👇🏻

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