見出し画像

越境ECにおける物流とは?重要性や課題から配送の手法まで徹底解説!

近年、インターネットを通じて行う「越境EC」の国外需要が急激に高まっており、販路拡大を目指す企業から高い注目を集めています。
ECにおいて、商品を顧客へと運ぶ物流は非常に大きな役割を果たしています。
国内ECのみならず、越境ECにおいても商品が無事購入者の元へ到着することは非常に重要です。しかし、国をまたいでの取引には関税や輸送などの過程でさまざまなトラブルが生じる可能性があるため、国内ECとは異なる点に注意しなければいけません。

この記事では、越境ECにおける物流の重要性や課題、配送の具体的な手法などについて徹底解説します。

この記事でわかること

  • 越境ECの市場規模

  • 越境ECにおける物流の重要性・課題

  • 越境ECにおける配送業者の選び方

こんな方におすすめ

  • 越境ECで成功したい

  • 越境ECで物流課題を感じている

  • 越境ECで利用する配送業者の選び方がわからない



1.そもそも越境ECの市場の動向とは

インターネットの急速な普及により、ここ数年でネットショッピングは一般的な買い物手段のひとつとなりました。今や楽天市場やAmazonを使ったことがないという人は少ないのではないでしょうか。
それに伴い、国境を超えたオンラインショッピングサイト「越境EC」の市場規模も年々拡大しており、欧米や中国だけでなく東南アジアなどでも、今後さらに市場が拡大していくと予想されています。

1-1近年東南アジアを中心に急激な拡大

東南アジアは、2025年には2021年度の2倍程度の市場規模となることが期待される地域です。
インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・ベトナムなど、アジア州の南東部を占める東南アジアは、2050年頃まで人口増加が予想されている地域(タイを除く)のことをいいます。
すでに東南アジアの人口の多くがスマートフォンやタブレットを介してインターネットに接続しており、2021年にはインターネットユーザーが約4億4000万人を上回りました。
現在、インターネットユーザーのうち1回以上オンラインで買い物をした経験がある人は、全体の80%を超えています。
今後、高速で信頼性の高いモバイル通信サービスが整備されるにつれ、さらに多くの人がインターネットを利用すると予想されており、それに伴ってEC市場も高い成長が見込まれます。
質の良い「made in japan」の商品を越境ECで購入したいという東南アジアからのニーズは、将来的にさらなる高まりを見せるでしょう。

参照元:日本政策金融公庫「各国における越境ECの状況

【関連記事】
AnyMind Group、アジアでの商品販売を月額1万円から可能にする新サービス「AnyShop Official Store」を提供開始

1-2今後の更なる成長が予測

越境ECは、東南アジアのみならず日本やアメリカ、中国の3カ国すべてにおいて市場規模が増加しているビジネスモデルです。
経済産業省が発表した「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」によると、令和3年度の中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は2兆1382億円となっており、前年比9.7%増となっています。アメリカ事業者からの越境EC購入額も2兆5783億円と前年比11.5%増です。両国ともに前年に比べて10%前後も上昇していることがわかります。

日本・米国・中国3ヶ国の越境EC市場規模

参照元

このように、中国やアメリカなどを中心とした世界市場では、インターネットの拡大とモバイルデバイスの普及、物流システムの充実、決済機能の多様化、インフラ整備などにより、市場規模のさらなる拡大、成長が予測されています。
特に人口の減少による国内市場の縮小、新型コロナウイルス感染症や社会的な問題などによって通販での購入率が急増している今だからこそ、越境ECに取り組むべきだといえるでしょう。

【関連記事】
ECマーケティングとは? 集客施策・購入施策・リピーター施策を徹底解説


2.ではなぜ物流が越境ECで重要なのか

EC事業における物流の重要性を理解されている方は多いかもしれませんが、越境ECにおいては国境を越えて商品を配送するため、トラブルなく安定した物流を確保することが非常に重要です。
他にも、越境ECにおける物流は以下のような理由でも重要になります。

【関連記事】
EC物流とは?EC/D2C担当者が押さえるべきEC物流の重要性や業務、課題改善ポイント、ベンダーの種類をご紹介
ECコンサルとは?業務内容や選定ポイントまで詳しくご紹介

2-1物流コストが利益に直結する

商品の入庫から発送まで、さまざまな業務が存在する物流業務。一つひとつの作業内容はそれほど複雑ではないものの、工数が多く大量の時間と人員を消費します。
越境ECでは、通関書類を作成するコストや長い配送期間での破損を防ぐための梱包にかかるコスト、配送コストなど国内ECと比べて物流コストが特に大きくなります。そのため、物流コストを削減しながら業務を効率化することは、利益に直接つながっているといえるでしょう。
具体的には、倉庫の運用を効率化したり配送会社の最適な組み合わせを見つけたりなどすることで、1件あたりの物流コストをどこまで下げられるかが、越境ECの売上を左右するといえます。

2-2顧客の満足度に大きな影響を与える

越境ECにおいて、スムーズな物流業務は顧客満足度に大きな影響を与えます。
特に国外への配送となる越境ECの場合は、国内と比べて受注後の梱包や出荷までの時間もかかりやすいことなどから、顧客へ商品が届くまでの期間も長くなりがちです。
一般的に、日本からアメリカやヨーロッパなどの遠方へ配送する場合、配送完了までに1週間程度かかることもめずらしくありません。
受注から配送完了までの時間が短ければ短いほど顧客満足度を高められる可能性がありますが、反対に物流業務をおろそかにすると、在庫管理のミスや配送トラブルを招き、顧客満足度が低下する原因になります。
また、トラブルによって顧客にマイナスの影響を与えてしまうと、リピーターが増えないばかりか、口コミによって新たな顧客の獲得も望めなくなる可能性もあります。
売り上げはECサイトの運営に大きく関わる重要なポイントです。越境ECを行うときは、顧客満足度に直結する物流業務をしっかりと構築するようにしましょう。


3.越境ECの課題

越境ECは、今後市場規模が拡大することが予測されているビジネスモデルです。超高齢化や少子化などによって経済の先細りが危惧されている日本において、越境ECでの海外ユーザーの取り込みは、大きなビジネスチャンスとなります。
ただしその一方で、越境ECの物流には課題が多く、国内とは異なる点に注意が必要です。課題を確実にクリアしなければ、利益どころかトラブルや不利益につながる可能性もあります。

3-1国によって配送日数が異なる

EC事業では、商品を注文してから顧客に配達されるまでの時間をできるだけ短くすることが重要です。
近年では海外でもAmazonのプライム会員が急増しており、注文当日から翌日に届くことが常識になりつつあります。しかし越境ECでは発送から通関手続き、現地からの配送も必要になるため、日本から遠い国であればあるほど、配送に日数がかかります。
そのため、受注から納品までにかかるリードタイム(所要時間)をそれぞれの国ごとに把握し、物流業務で削減できる部分と削減できない部分を割り出すことが必要です。
ただし、配送する国の情勢変動によってイレギュラーな通行規制などがあり、予定の到着日程や時間を大幅にすぎてしまう可能性もあります。
商品の到着が遅れてしまうと、顧客満足度の低下やクレームの原因になりかねません。
特に、消費期限が短い食品などの場合には、配送の遅れによって消費期限を過ぎてしまうこともあるため、遅延を発生させないよう、リアルタイムで状況を確認する必要があるでしょう。

3-2荷物の扱いが乱雑なため、丁寧な梱包が必要

日本国内では、梱包基準が明確に定まっており、従業員も荷物の取り扱いに関する訓練を受けているのが一般的です。そのため、国内の配送業者は世界的にみても荷物の取り扱いが丁寧ですが、海外の配送業者は取り扱いが乱雑なケースも多く、配送中の商品が破損する恐れがあります。
中には、配送中の商品の中にナイフがあり、乱雑に扱ったことで梱包を突き破ってしまったという例もあるため、トラブルや危険につながらないよう厳重に梱包を行わなければいけません。
越境ECでは、国内と比べものにならないほどの大量の荷物を捌くうえ、物流会社のスタッフも丁寧さに欠けることがほとんどです。
「ワレモノ」や「天地無用」などの注意書きも守られない可能性が高いため、注意書きが見落とされても商品の品質が保たれるよう、緩急材や梱包資材をうまく組み合わせなければいけません。
また、日本と海外では温度や湿度、気候が大きく異なります。配送する商品によっては気候の変動によって劣化したり故障したりする恐れもあります。顧客の元へ届いたときに品質が変わらないよう、適切な梱包・配送を検討しましょう。

3-3通関の手続きが複雑

ショッピージャパン株式会社が越境EC事業の経験者110名に対して行った、越境ECの物流に関する実態調査では、課題を感じたという回答が全体の「95.5%」に上り、まったく課題を感じなかったという回答は「0%」でした。
この調査により、越境ECに着手した事業者のほとんどが、物流に関するなんらかの課題にぶつかったことがわかります。
課題を「非常に感じた」「やや感じた」という回答の中でも、実際に感じた方が多かったのは、通関手続きの手間です。
通関とは、荷物を輸入や輸出する際に税関に対して必要事項を申告し、検査を受けた後、関税などの税金を納入し、税関から輸出入の許可を受ける手続きのことです。この手続きを行わずに輸出入を行うと、密輸として法令に触れてしまうため、必ず行わなければいけません。
特に通関許可証などの書類は準備に時間がかかることを見越し、早めに準備を進めておく必要があります。また、関税についても最新の法令を常に確認し、それに則った対応ができるよう検証しておきましょう。

参照元:https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/78904

3-4国によって発送可能な商品かどうかの確認が必要

商品を発送する国によっては、輸出入が制限されていたり、禁止されていたりする商品もあります。例えば、以下のようなものは輸出入の規制対象であることが多いです。

  • ワシントン条約で規制されている希少な野生動植物:アロエ・サボテン・亀・毛皮・革製品など

  • 禁輸品:武器・麻薬・火薬・偽造紙幣など

  • 危険物:ライター・スプレー缶・花火・バッテリー・農薬など

  • 隠れた危険物:ヘアケア用品・スキンケア用品・香水・冷却スプレー・消臭スプレーなど

万が一該当する商品を発送してしまうと、税関で差し止められるだけでなく、返還のために多額の保管費用がかかったり、商品を破棄しなければならなかったりする可能性があります。
そして何より、顧客は商品の到着を待っています。顧客に不利益を与えないためにも、事前に発送可能な商品か確認しておきましょう。


4.越境ECで海外発送する手段と、それぞれのメリットデメリット

越境ECで海外発送する方法は、大きく分けると4つあります。それぞれの発送方法について理解し、メリットデメリットをきちんと把握したうえで、自社の状況に適した方法を選ぶようにしましょう。

4-1自社の国内倉庫から購入者へ個別に直接発送する

ひとつ目は、受注後に民間の国際便などを利用して、自社から商品を直接発送する方法です。現地の物流会社や事業者、モールと契約する必要がないため、初期費用もかからず、すぐに事業を開始できます。
ただし、国内の倉庫から発送を行わなければならず、1回あたりの配送にかかる費用が割高になる点、通関手続きに関する深い知識が必要な点に注意しましょう。
場合によっては、購入者に関税を支払ってもらうための連絡も必要です。この方法では、取引件数が多いほどデメリットも大きくなるため、はじめたばかりで発送件数が少なく、通関手続きを問題なく行える場合におすすめの方法だといえます。

【関連記事】
EC物流倉庫とは?特徴・種類・業務内容から、委託するメリットや選定ポイントまでご紹介

4-2対象国に自社倉庫を構え、現地から購入者へ発送する

対象国に自社倉庫を構え、そこからあらかじめ輸出しておいた商品を現地の配送業者に届けてもらう方法です。
注文のやり取りは国を超えて行われますが、現地に物流拠点を置くことで商品の移動を最小限に抑えられるため、通関手続きの省略やリードタイムの削減、商品一つひとつの配送料金の抑制ができます。顧客へ商品配送もスムーズであることから、顧客満足度も高くなるのもメリットです。
しかしその一方、現地に倉庫を用意するために多額の費用や、倉庫を維持するための管理費や電気代などが常に発生します。
また、急な注文に対応できるよう、ある程度の在庫を保管するために事前に商品を輸出しておく必要があるため、対象国での売上が安定している事業者で越境ECの経験がある場合にのみおすすめです。

4-3物流業務を業者に委託し、国内倉庫から発送する

物流業務を外部業者に委託し、業者が保有する国内倉庫から発送するのも越境ECで海外発送する際のひとつの方法だといえます。
物流業務を外部業者に委託する主なメリットは、配送にかかる費用やミスの削減、人材、資源などのリソースを削減できることです。委託業者は請け負っている複数の事業者の荷物をまとめて発送するため、配送料を安く抑えられます。
一方、外部業者に委託するには費用がかかることも忘れてはいけません。物流会社によっては、緊急出荷などのイレギュラーに対応できないこともあるでしょう。

【関連記事】
EC物流代行とは?アウトソーシング前に押さえるべき5つのポイントを徹底解説!
3PLとフルフィルメントって何?EC物流代行で押さえるべきアウトソーシングサービスの種類とは?
EC運営代行とは?サービス内容やメリット・デメリット、選び方や成果を出すコツ
物流を事業成長ドライバーに。物流管理プラットフォーム「AnyLogi」で実現させたいD2Cブランド支援の新しいカタチ

4-4対象国に倉庫を持つ業者に委託し、現地から発送する

対象国に倉庫を持つ業者に業務を委託し、委託業者が所有する国外倉庫から発送する方法です。
メリットとしては、現地から発送することでリードタイムが短縮できることや、配送コストが削減できること、人材や資源などのリソースを削減できることが挙げられます。
ただし、海外倉庫に在庫を確保しておくことによる売れ残りのリスクがあったり、現地の物流業者とのコミュニケーションが難しかったりなどのデメリットもあるため、安易に考えるのは危険です。
さらに、日本国内の業者に比べて物流に関する作業やサービスの質が低下することも大いに考えられます。


5.越境ECで利用する配送業者を選ぶ6つのポイント

越境ECの開始を検討する際、どのような配送業者を選んだらよいかわからず、二の足を踏んでいる事業者も少なくありません。越境ECで利用する配送業者の選択に迷ったときは、以下の6つのポイントに注意するとよいでしょう。

5-1配送が可能な重量とサイズ

配送業者、配送方法によって配送が可能な重量とサイズは大きく異なります。
例えば、コンテナを使う必要があるような大きくて重い商品や、配送する量が多い場合には、船便が利用できる配送業者がおすすめです。
また、生鮮食品やDVDは海外発送できないなど、配送できる荷物の種類が限られる業者もあるため注意しましょう。

5-2補償の有無や範囲

海外への発送は、荷物の盗難や紛失、破損などのリスクを伴うため、補償のある配送業者を選ぶと安心です。
ただし、補償の範囲や金額は業者によって異なります。他にも、補償はないけれど送料が安いなどさまざまなプランが存在するため、商品の種類によって適切なサービスを選択しましょう。

5-3充実したサポート体制

追跡サービスや荷物の受け取り時間、受け取り方法の選択ができるサービスやサポートが整っている配送業者を選ぶことは、結果として顧客満足度のアップにつながります。
例えば追跡サービスが付いている場合、発送者側が荷物の所在を確認できるだけでなく、顧客側からも追跡情報を見られるため、安心して利用してもらえます。

5-4配送スピード

配送スピードが早いかどうかも、配送業者を選ぶ際の重要なポイントです。
商品を購入後、最短期間で顧客の手元に届けることができれば、他のサイトとの差別化を図ることにもつながります。料金は高くなってしまうことも多いですが、顧客満足度も格段に高くなるため、受注から顧客の元へ商品が届くまでの期間も考慮しましょう。

5-5配送料金

配送料金は、配送業者を選ぶ際にもっとも重要といっても過言ではありません。特に越境ECでは、配送料金や手数料が国内よりも高くなるため、できるだけ抑えることが自社の利益につながります。
なお、料金体系は会社によって千差万別です。初期費用や月額費用の有無、梱包のオプション料金や海外配送にあたっての追加料金などがかかることもあります。
ホームページに配送料金の安さが目立つように表示されていたとしても、トータルでかかる費用は他の業者の方が安い場合もあるため、配送料金だけでなく、かかる費用をすべてチェックすることをおすすめします。

5-6在庫管理等のその他サービス

越境ECで利用できる配送業者の中には、在庫管理などのサービスもすべて代行してくれるところもあるのをご存知ですか?
例えば、世界220以上の国や地域にドアtoドアで配送可能なヤマト運輸では、日本全国のネットワークと全米22拠点のネットワークを連結し、輸送から関税、物流業務、決済処理やカスタマーサポートなど、ECに必要な業務の一部もしくはすべてに対応するサービスを提供しています。
費用はかかるかもしれませんが、その分安全性も高く、空いた時間で新商品を考えることも可能です。


6.配送業者例とそれぞれのメリット・デメリット

越境ECで利用する配送業者は、上述の6つのポイントをバランスよく取り入れながら選択するのがおすすめですが、配送業者ごとにメリットデメリットがある点に注意が必要です。
そこでここでは、海外配送の代表的な2種類の方法の特徴と、それぞれのメリットデメリットをご紹介します。

6-1クーリエ便(国際宅配便)

クーリエ便とは、小口の荷物や書類を海外へ発送するための国際宅急便のことで、航空便を利用した民間の配送サービスのことです。それぞれに特徴は少しずつ異なりますが、代表的なクーリエ便の業者には「DHL」や「FedEx」、「UPS」、「TNTエクスプレス」などがあります。

メリット
クーリエ便のメリットは、配送方法の種類が多いことです。配送方法によっては、日本からアメリカまで、1日で商品を届けることができます。申し込みはインターネットで簡単に行えるため、輸送の依頼に手間がかかりません。
また、時間指定や通関業務への対応などのサービスも充実しており、さまざまな形状や重さの荷物に対応している点もクーリエ便のメリットです。特に通関業務を専門とする通関士が必要な手続きを代行してくれる点は、大きなメリットといえるでしょう。
なお、クーリエ便は補償も充実しているため、高額商品を配送する際も安心して利用できます。

デメリット
クーリエ便のデメリットは、配送できる荷物や地域が限定されることです。
また、重量についても制限があります。業者にもよりますが、どのクーリエ便も大体1梱包あたり70kgまでとなっています。規定を超えても配送してもらえるものの、運送状1枚あたり1000kg以上になると対応しない業者もあるため注意が必要です。
また、クーリエ便は配送スピードが早い一方、料金は割高になることも理解しておきましょう。

6-2日本郵便(国際郵便)

日本郵便は、万国郵便連合(UPU)に加盟しており、海外配送も行っています。さまざまな配送サービスがありますが、主に以下の方法が越境ECで利用されています。

  • EMS(国際スピード郵便)

  • 国際eパケット

  • 国際eパケットライト

  • 航空便

  • エコノミー航空(SAL)便

  • UGX(ゆうグローバルエクスプレス)

  • 船便

万国郵便連合に加盟している企業であればEMS、2kg以下の小型の荷物をEMSよりも安く発送できる国際eパケットなど、幅広い配送方法が選択できるのが特徴です。

メリット
日本郵便のもっとも大きなメリットは、日本国内へ配送する時と同じ感覚で、海外へと商品を配送できることです。発送ラベルの記入も簡単で使いやすいため、誰でも手軽に利用できます。
また、他の配送業者では最初にアカウントを登録して必要書類を提出するなど、手間がかかることも多いですが、日本郵便ではその必要はありません。(UGXなど一部サービスではアカウントの登録が必要)
他にも、日本全国どこからでも同じ料金で利用できたり、燃料サーチャージがかからなかったりなど多くのメリットがあります。

デメリット
日本郵便を越境ECで利用するデメリットとして挙げられるのは、到着まで時間がかかることや混乱が起きやすいこと、高重量体で料金が高いことです。
特に近年のコロナ禍では、自社航空便を持たない日本郵便が突然使えなくなったこともあるため、他の配送業者とも契約しておくことをおすすめします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?