見出し画像

MBSR(マインドフルネスストレス低減法)8週間コース2023年1月期募集案内

MBSRとは

1979年にジョン・カバット・ジン(Jon Kabat-Zinn博士)が、臨床的な技法としてMBSR(Mindfulness Based Stress Reduction:マインドフルネスストレス低減法)をマサチューセッツ大学の医療センターで開発しました。

MBSRは8週間にわたる、マインドフルネスのプログラムです。そのプログラムを通じて、扁桃体の反応が緩やかになり海馬と前頭前野(学習、思いやり、内省など)が活性化し、ストレス軽減・能力アップしたという科学的裏付けがあります。
(Sara Lazar, Ph.D.他 2010University of Massachusetts Medical School)

マインドフルネスを行うことで余計な雑念が消え、集中力を高める効果があるとも言われており、現代社会のように不安やストレスに押しつぶされそうな社会情勢から精神的に解放されることで、心身のコンディションを整える効果も期待できると言われています。

ここ数年、マインドフルネスは、欧米ではストレスや病気の症状を軽減するために、そして、医療、教育、スポーツ、ビジネスシーンでも組織開発や人材育成の現場で注目され、さまざまな分野で活用され始めています。

MBSRの効果

MBSR8週間トレーニングを終えた人の脳に明らかな変化が見られた。学習、記憶、感情制御、自意識、他社の立場に立つことに関連する脳の多くの部分が肥大化した。一方、危険に対し評価判断、反応することに重要な役割を担う扁桃(へんとう)と呼ばれる脳の部分が縮小していることも分かった。(扁桃が大きいと、些細なことでも危険だと判断し、恐怖や怒りなど感情を生み、過剰に反応しやすくなる)
(マサチューセッツ総合病院とハーバード大学の研究者がMRIを使って行った実験の結果
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3004979/)

健康だがストレスを抱えている一般企業の従業員の協力のもとMBSRを使い実験の結果、MBSRを受けた人たちの脳内の活動に変化が見られた(比較対象として、受けていないグループも設定)。感情表現に関わる前頭前野の活動が、右側から左側へと変化した。前頭前野の左側の活性化は、その人が不安や苛立ちといった感情を効果的に対処していることを表している。この右から左への変化は、プログラムが終わって4ヶ月後の調査でも変わりがなかったことが分かった。
また、MBSRを受けたグループと受けていないグループにインフルエンザワクチンを打ち、免疫システムの反応を観察した。その結果、MBSRを受けたグループの免疫システムの抗体反応が、受けていないグループに比べ、非常に大きく上昇したことが確認された。
(ウィスコンシン大学の研究者とジョン・カバットジン博士とその同僚
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3635809/)

その他具体的な効果は、
・ストレス反応や炎症ホルモン値が減少する
・不安症、うつ病、PTSDの症状が改善する
・ストレス管理に関連する海馬の灰白質の密度と濃度の上昇がみられる
・脳幹の灰白質が増えてストレスホルモンの分泌を調整する
・慢性疼痛や高血圧などの疾患からくる身体症状や心理的問題が軽減する
などなど、個人差はありますがその効果の高さを知ることができます。

以上のように、マインドフルネスは単なる思想や哲学ではなく、心と身体の健康への極めて実用的なアプローチであることがわかります

MBSRコースについて

MBSRは8週間にわたり行われ、各回2.5時間のセッションと、6週目と7週目の間にリトリート形式の終日セッションが行われます。

毎週のテーマ
Week1  マインドフルネスを探索する
Week2  世界と自分自身をどのように感じ取るか
Week3  自分自身の身体とともにある
Week4  ストレスとは何か
Week5  ストレス:自動的反応かマインドフルな対応か
Week6  マインドフルなコミュニケーション
Week6.5 Practice Day(リトリート形式)
Week7  自分自身をいたわる
Week8  振り返り、前に進む

それぞれのセッションは、各週で学んだマインドフルネスのエクササイズから始まります。MBSRで中心となる練習は、ボディスキャン、ヨガ、座る瞑想です。コースの期間中、受講者はこれらのうちのいずれかに毎日取り組むことになります。さらに、日常生活をマインドフルに過ごすための練習も課されます。これらのエクササイズを通じ、自分自身の思考、身体感覚、感情へのマインドフルな気づきの力を高めていきます。
各セッションでは、講師からの説明、参加者みんなでの対話に加え、いくつかのエクササイズにより、その回に設定された重要なテーマへの理解を深めていきます。例えば、MBSRで取り扱われるトピックとして、マインドフルなコミュニケーション、困難な感情との付き合い方、物事に対する知覚がストレスフルな出来事への関わりかたに与える影響、といったものがあります。
セッションのなかでは、受講者自身が日常生活の中で感じたことだけでなく、クラスの中でのエクササイズで気づいたことについて、お互いに気づきを交換し合う場も設定されています。

注)上記は、一般的な進め方です。参加者のニーズによっては、若干の変更が生じる場合がありますので、ご了承ください。
注)上記コースは、MBSR講師(in Training)が、正式な指導者のスーパーバイズを受けて進められます。コースでの経験をスーパーバイズ・グループとも共有することになりますが、それ以外への情報共有はなく、個人情報も厳守いたしますので、ご安心ください。

受講者に求められること

•個人練習は、1日45分間の瞑想が求められます。しっかりと時間を確保し、練習を通じて自分自身の体に落とし込んでいくことが必要なコースです。
• 全コース8回について、すべてのセッションに参加することが求められます。
• セッションをやむを得ない理由で欠席または遅刻する場合は、あらかじめ講師へ連絡を行う必要があります。
• 精神疾患等により医療機関にかかっている場合等、参加が認められない場合があります(事前オリエンテーションで講師より確認があります)。※例:境界性パーソナリティ障害、統合失調症、薬物依存、アルコール依存、摂食障害、過去に自殺を試みた経験があること、など。
• 当コースは医療行為ではなく、またその代替行為ではないことを理解していること。
• 参加は自らの意思であり、他人から参加させられているのではないこと。
• グループワークに際しては、参加者お互いに敬意を払い、オープンな心で臨むこと。
• セッション中には、自分自身の体験についてシェアする場がありますが、シェアすることは強制されるものではなく、またシェアする場合でも差支えない範囲で行います。セッション中に共有されたことは、セッション以外の場に持ち出さないよう、参加者にはお互いに秘密性の約束により安全性への配慮を行っていただきます。
• なお、参加者相互のプライバシー保護の観点から、クラスはファーストネームでの参加とし、受講期間中はSNSやメール等を通じた相互のコミュニケーションは原則として行わないこととなっています。
• スーパーバイズを受け、受講生へのより良いコース提供の目的で、クラスを録画することがあります。予めご了承ください。

開催概要

日程:2023年1月23日〜3月13日の毎週月曜日
時間:1/23, 30, 2/6, 13, 20, 27 3/6, 13月曜日の20:00〜22:30
3/4土曜日はプラクディスデーで9:00〜16:00
受講場所:オンライン会議システムZoomで実施します
募集人員:12名(最小催行人数4名)
費用:52,800円(税込)

講師について

髙瀬一弘(Kaz)
IMA認定MBSR講師、中高生向けマインドフルネスプログラム.b講師、
日本ヨーガ瞑想協会マインドフルネス瞑想指導者、認知科学に基づくコーチ、中村天風財団専務理事、起業家、行政書士

申し込み

お申し込みは以下フォームよりご連絡お待ちしています。
また、希望者には認知科学に基づくコーチングセッション(60分)を実施させていただきます。
https://docs.google.com/forms/d/1eepd7pnKU65t0BQnfVgNOrF8vZMHAwcHq22gnaFjCU0/edit


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?