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【社員インタビュー】編集部Sさんへ聞いてみた!

こんにちは!人材開発部の宮本です!
すっかり暖かくなり、キャンプ好きには最高の季節です⛺
今回は編集部のSさんのインタビュー記事となります。Sさんは新卒からコミックスマートに入社して、入社6年目の頼れるマンガ編集者です。
そんなSさんに色々聞いてみました!


私たちコミックスマートは、マンガ家が安心して創作活動に集中できるための様々な支援を行う目的で創業しました。マンガ家という職業が 世の中でより高い評価を受け、魅力的な作品を生み出し続けられる 仕組みをつくると共に、インターネットの力で あらゆる可能性を実現し、多くの読者へ作品を届けていきます。

https://www.comicsmart.co.jp/


しっかり睡眠、しっかりインプット!

ーー本日は色々お話を聞かせてください!よろしくお願いします
Sさん:
よろしくお願いします

ーーSさんは新卒でコミックスマートに入社されて、何年目になりますか?
Sさん:
入社して6年目になります。後輩もたくさんできました。

ーー編集者として普段から心掛けていることはありますか?
Sさん:
僕はきっちり6時間寝ていますが、寝る直前まで本を読んだりドラマを観たりしながらメモを取ったりしています。

マンガ編集をしていると、沢山マンガを読んだり勉強をする時間が必要で、その努力を惜しまず、苦にならないではない人じゃないと続かないと思います。
僕はそれが全然苦にならないので、エンタメが好きで良かったです!

ーーコミックスマートで働くうえで大切な要素が「エンタメが好き」という部分になると思います。この6年で「成長したなぁ」と感じる部分はありますか?
Sさん:
まだまだ躓きっぱなしで、モノになるまでに4年はかかったな、と感じてます。
新人作家さんとお仕事をすることが多いのですが、沢山のマンガを読んで、引き出しをしっかり増やした上で、なぜ出来ないのかということをきちんと言語化することが必要になります。これまで直感で楽しむことだけで良かったのですが、「なんとなく」で受け止めていた部分を徹底的に言語化して、それを作家さんと組み立てるという作業は様々なスキルが必要で、例えば作家さんによってコミュニケーションの方法を変えるとか、絵を制作するために様々な知識も必要です。
例えば映画を作ることになった場合、どんな役割が必要だと思いますか?

ーー監督、俳優、脚本家、カメラマン、ヘアメイクさん等でしょうか?
Sさん:
そうですよね、僕たち編集者のゴールは大ヒット作を生んで、さらに映像化するということですが、そういう意味では作家さんは名脚本家であり、名監督であり、名カメラマンであり、名小道具さんでもあるので、すべてにおいてプロフェッショナルでなければいけません。でも、一つ一つの仕事を言語化できていないとただマンガを描くだけになってしまいます。

では、編集は編集という仕事でいいのか。例えばカメラマンの部分が苦手な作家さんだった場合は編集がカメラマンのディレクションをするなど、この画角だとおもしろくないなと思えばこんな画角にして欲しいと指示を出すとか。そこに気づくのに4年かかりました。

Sさん担当作品:『今日からヤスです』©類/COMICSMART INC.

どこまでいっても営業マンである必要がある

ーーSさん直近のGANMA!公式noteで記事書かれてますよね。その記事を読むと、「おもしろい」という言葉にするのが難しい"感性"の部分ををしっかり言語化することを日頃から癖づけているんだなと感じました。これまでの経験がそうした習慣に繋がっているんですね!曖昧な表現をしがちな私としては見習おうと思いました!

Sさん:
とはいえ、後輩に聞けばわかると思いますが、僕はめちゃくちゃ感覚で生きてます。笑

ーーあれれ。笑 ということはやはり努力された点なんですね!
Sさん:
Uさん(伝説のGANMA!編集者)もスピーチで、「ヒットを出すまでに10年かかった」というお話をされてました。モノになるまで4年、ヒットを出すまで10年なので、あと4年必要なのかもしれません。

ーーなるほど、「マンガなどのコンテンツも芽が出てからヒットするまでに長い時間がかかる」。それと一緒ですね。
Sさん:
ただ、僕たちは巨匠ではないので、芸術性は必要なく、どこまで行っても営業マンである必要はあります。

ーー導くことが大切なんですね。やりがいはどんなところに感じますか。
Sさん:
その一つ一つのことが身について、マンガに活かされたなと感じるときですね。
僕が1年目から今までリリースしているマンガって少しづつ僕の描きたいものではなく、理想が表現されています。「いいマンガってこれだ」と思えるものがリリースされたときにやりがいを感じます。

ーー自分がおもしろいと思える作品が作家さんと一緒に作れた時にやりがいを感じるということですね!
Sさん:
そうです!例えば、絵が上手く描けない作家さんに、僕は絵を描けるわけではないですけど、あの手この手で成長させて、その作品が連載企画を通過した時は嬉しいですね。

ーーもし、作家さんが描いた作品で、「あれ、この展開イマイチだぞ」と思った時はどうするのですか?
Sさん:
伝わりづらい感覚かもしれませんが、僕にはまだそのような場面はありません。僕は作家さんに事前に描いてほしくないこと、嫌だなと思うことは徹底的に資料を作って伝えています。
理想のマンガで、世界で1番売れている某マンガの1巻がありますが、なぜその1巻が完璧なのかということについて話し合います。
世界で売れているということは、様々な言語に置き換えられ、文化背景がわからなくても伝わるマンガだと思うので、音読して完璧なマンガはこうなっているということを説明した上で、僕の理想を前もってお話しするので、なんか違うという作品が上がってきたことはありません。

ーー最初の段階で仕組み作りをしっかりされるんですね!
Sさん:
上がってきた作品に対して「なんか違うんだよな」って後出し過ぎますよね?描くのが一番大変ですから。
であれば、描くまでのマニュアルを先に準備してレールを先んじて敷いてあげることでお互いにとってスムーズに進められるかなと思います。

ーーなるほど、まさしくこれが編集の仕事なのか!と思いました。
でも、結局、編集者の作家育成能力が重要なのではなく、作家さんの能力が高ければ、編集の力が低くても、質の高い作品は出来ますし、いい作品が出来れば会社として社員全員を食べさせていけるので、いい作家さんを引っ張ってこれる編集の方が、会社にとっては大きいです。

ーーそうですよね、元々のポテンシャルにも限界値はありますしね。良い作家さんとお仕事できるようにするために努力って何かされてますか?
Sさん:
作品を沢山読むこともそうですが、最近チャレンジしているのは他誌で連載している作品を読んで感想をお伝えして、定期的にお話する機会を設けて繋がりを持つようにしています。
そこで先程お話したマニュアルを優秀な作家さんへお渡しすることで信頼を勝ち取ることができます。

Sさん担当作品:『婚約破棄で幸せを諦めた私ですが、 女嫌いの次期国王に求婚されました』
©山口夢/田恵美理/COMICSMART INC.

一緒に仕事をしてる相手が喜んで満足すること

ーーでは、仕事するうえで大切にしていることは何ですか?
Sさん:
僕が出会った本で好きな言葉があって、その本の104ページ目の3行目に書かれているのですが、そこには仕事のに定義について「顧客を生み出し、顧客を幸せに満足させて、顧客が喜んで報酬を支払いたいという状態にさせること」

幅広い意味で言うと、インタビュアーの宮本さん(私)は僕を幸せにして満足させて、情報を引き出すことが仕事ですし、僕は作家さんを満足させて幸せにしてマンガを書いてもらう、作家さんは読者を幸せにして、満足させてお金をもらうことが仕事です。

そのために、僕は徹底的に作家さんへのレスポンスを早くしますし、作家さんにとって必要な情報を供給します。
僕から作家さんへ渡せる大切なモノは原稿料です。作品はリリースしてからでないとヒットして報酬が得られるかどうかはわからないので、まずはヒットさせるための必要な情報はしっかり共有していくということは大切にしています。とはいえ、売れる作品作りのノウハウは貯めている段階で模索中ですが。

ただ、報酬は必ずしもお金ではないということです。
結論、僕の大切にしていることは「一緒に仕事をしてる相手が喜んで満足すること」を大切にしています。

ーーなるほど、Sさんがオフィスのウォーターサーバーの受け皿を何も言わずにこっそり洗ってくれている理由もそういうことなんですね!
Sさん:
ただ、僕は直感で生きているので、意見や主張も多いです。時には自制しなくちゃなとは思ってます 笑

ーーいいことだと思いますよ!意見を言えるということは。では、コミックスマートで成し遂げたいことは何かありますか?
Sさん:
まずはヒット作を出すこと、あとはやるからには編集長を目指したいです。
編集長という仕事は何をする仕事なのかを考えて、そこから逆算して仕事をしています。

編集長は、いろんな作品を読んだ上で部下の編集者に感想を言って、修正方法やアドバイスを戻すこと、チームの課題を取り除き、みんながスムーズに仕事をしやすくすることだと思うので、任せてもらっている、新人作家獲得チームでスムーズに進めるための思考錯誤であったり、講評文に対するFBを3年間続けていて、この講評は本質的ではないとか、この講評は良かったなど、講評のテクニックや引き出しを後輩たちに戻すということを続けてます。編集長としての仕事をスモールバージョンで実践しているという感じです。

Sさん担当作品:(ふ) ©織田樹/COMICSMART INC. 

最初の一歩目というのは描きたいものを描いているので、最初のスタートを踏みにじらないことが大切

ーーやはりここでも言語化して伝えるということですね!では、どんな人と働きたいですか?
Sさん:
マンガが好きなことと、作り上げた作品をおもしろいと思ってくれる人ですね。

後者は実際に編集者にならないとわからない所ではありますが、新人作家さんが作品を生み出すときは最初の一歩です。この踏み出しに対しておもしろいところを探してくれる人になってほしいと思います。

僕はコンテンツを見るときは批判的に見るタイプでしたが、この仕事をして変わりました。
基本的に物語はおもしろいモノなので、その作家さんの強みやおもしろいところはどこなのかを見つけられる人がいいと思います。

最初に出すものは基本的には未熟なことが多いですが、最初の一歩目というのは描きたいものを描いているので、最初のスタートを踏みにじらないことが大切です。

持っていてほしい要素はマンガが好きなこと、後から身に着けて欲しいのは目の前にあるものをおもしろいと思うこと、この2つです。

ーーでは、最後にコミックスマートではこの春から新卒採用を独自でスタートさせましたがコミックスマートに入りたい学生に向けて何かメッセージを!
Sさん:
就職活動も実は、仕事なのかもしれません。そう考えると、自分の持っているもので幸せにできることを探してみてください。まずは面接官を喜ばせることは何かを意識して面接に望むといい会社に巡り合えるかもしれません。

ーー素敵な締めコメントをありがとうございます!本日は沢山お話いただきありがとうございました!
Sさん:
ありがとうございました。


まとめ

Sさんは自由な面と、面倒見の良い面の両方を持っていて、そのバランスがとても魅力的な人です。今回お話を聞いて「この人はビジネスマンだなぁ」と強く感じました。
お話されていることに一貫性があり、長期的な目線を持っていることは強いビジネスパーソンである大切な資質だと思います。
Sさんに学んで、私も言語化は大事!周りの人を幸せにする!を意識してお仕事をしていきたいなぁと思いました😊


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