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【書店営業の重要性】

今日は朝6時半に起きて1時間で1話分のシナリオ書きました。ノープランからスカッと書けたので久々に気持ちが良いです。なので久々のコラムも書こうかと。最近は採用や、新入社員の信じられないトラブルなどで会社経営の難しさにのたうち回っていました。特に、労務は難しい。社員を増やすのは大変。とてもコラムを書く気力が無かったです。人事担当の活躍でようやく解決。優秀な人事担当を採用して良かったです。ありがとう。

で、今日は書店営業の話でも。最近やたら漫画編集者が良い意味でも悪い意味でも持ち上げられていて、きっとなりたい仕事ベストOOに選ばれる日も来るかも知れません。ただ僕も20年くらいやりましたが、別に編集者なんて出版社が持つ一機能のに過ぎないのになんだか大袈裟だなあと思っています。むしろ、それ以上に需要な機能はあると思います。それは・・・書店営業。

よく漫画家や出版社、僕らみたいな漫画制作スタジオなども含めたコンテンツプロバイダーは読者と向き合うべきとよく言いますが、そうでしょうか? 確かにSNSでダイレクトに読者と接する事ができる今の時代はそういう側面もあるでしょう。個人漫画家なんか特にそうだと思います。

ですが、本来我々が向き合うのは読者ではなく書店なんです。その意識が抜けがちなんですよね。僕たちがいてそれを売ってくれる書店様がいて、読者がいる。僕も編集だけやっていた時代はその意識を忘れがちでした。

ですが、会社経営するようになって、沢山の書店様(僕たちは主に電子書店の皆様)と直接接するようになって、意識が変わりました。

彼らの多くは漫画が大好きで、真剣に漫画の事を考えていて、誰よりも売ろうと考えてくれています。僕は昔は面白い漫画はほっとけば売れると思っていました。ですが違いました。面白い漫画をそんな書店員様に売りたいと思って頂き、作戦がバチッとハマった時に時に漫画は売れるのです。

僕らコミックルームは僕も含めた社員が、原作も書くし、編集もするし、書店営業もします。もちろん、こんな形がいつまでも続くとは思いません。順調に採用が続けばいずれ分業化していくと思います。が、本来は全部やれる人が強いというのは間違いありません。だって、自分が書いて、編集したものは誰だって売るのに必死に営業しますから。その必死さは将来分業化して営業専門社員が生まれた時も持っていて欲しいと思います。

思えば2001年、当時のエニックスに入社した時に最初の1ヶ月は営業に配属されました。2006年に小学館に入社した時は、研修で1ヶ月間書店員をやらされました。売場と向き合わずに漫画なんか売れません。そういう事だっただなあと改めて思います。これを久々のコラムとします。みなさん、良い1日をお過ごし下さい。

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