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#9 テストの採点で丸をしないことの意味

どうも。こみっくです。

みなさんテストの採点での丸つけどのように取り組んでいますか?

「働き方改革」が叫ばれる昨今の学校現場ですが、仕事をしている様々な場面で効率化が図られている。

僕は、テストの採点という仕事は効率化できる最たるものだと思っている。

最近では書籍やSNSで教師の時短術が発信されており参考になるものばかり。

その中で僕がこれは…イイ…!と思ったのがコチラ。


教育界インフルエンサーさる先生の「丸つけ界王拳」です。

つまりは、テストの答案に◯をつけずに✔️のみ書いていき、採点最速化を図るというもの。

1学期にこの方法を実践してみた所感をここでは述べたいと思う。丸つけが早くなったことで様々な恩恵があったように思う。ありがとうさる先生。

①『テストをその時間中に返却できる』

これが1番デカい。今まではテスト実施日と返却日にタイムラグができてしまっていた。

ひどい時には学期末にまとめてテストを返していく…という始末。

しかし、この「丸つけ界王拳」を始めてからは、テスト返却をテストの時間内にすることができるようになった。(遅くてもその日中に返却)

テスト→採点→返却→直し
この1連の流れが1時間で完結してしまうのだ。

これによって
子どもたち⇨テストを終えた直後の返却なので、間違えたところなどをすぐに復習しやすい。返却にタイムラグができるとこれはできない。

教師⇨職員室でテストの採点をしなくてもよい。放課後の時間を他の仕事に割くことができる。

と、まさにwin-winの取り組みといえるのではないか。

テストの採点=放課後に職員室で取り組む仕事
というマインドを変えることができた。
その結果、自分も早く帰ることができるわ、子どもたちは学びになるわでええことだらけやん。となった。

②答案を見た時にどこが間違っているかすぐわかる

漢字のテストをした時って、◯がごちゃごちゃしませんか?答える枠と枠の間が狭すぎて、この◯はどっちの問題の◯?みたいな・・・。

という答案ごちゃごちゃ問題も解決してれるのがこの「丸つけ界王拳」だ。

なんせ丸をつけないのだから、ごちゃごちゃすることがない。

テストにつけるのは✔️のみなので、児童にとっても見やすく、どこを間違っているのかが一目瞭然。
テストが真っ赤に染まることもない。
パッと見やすいって大事ですよね。

③でもこんな考えもある

1学期にこの取り組みをしてきて、子どもたちにとっても自分にとってもwin-winであると感じでいる。
しかし、「テストに◯が無いのはなんとなく寂しい。」という考えがあるのも承知だ。その考えを否定するつもりはないし、あって然るべき考えであるとは思う。

実際、いま組んでいる学年の主任がその考えに近い。主任となんとなく職員室でテストの話題になった時に「そういえば、こみっく先生の◯付けの仕方ってなんであの形なの?」と聞かれた。

「ヤベ・・・怒られるかも。」と思ったが、上に述べた子どもにとっても教師にとってもメリットだらけですよ。ということを話すと「ふ〜ん。まあいいけどね。」と事なきを?得た。

職員室には人の数だけ教育観や、指導方法がある。だから、テストの丸つけにも多種多様なやり方がある。僕のこの丸つけのやり方が今後持続可能かはわからない。

今のところはこの方法はメリットでしかないと思っているが、それを他人に強制するつもりはない。

だがしかし、この丸つけの方法をすることで少しでも働き方改革に繋がるのなら、広めていきたいなとは思っています。

我々の仕事に渦巻く「こうでなければならない」というマインド(今回でいうと、テストの丸つけは放課後にするものだという考え)をすこーしだけ変えるだけで、自分たちが楽になるきっかけになると思う。そして、それが周り回って子どもたちのためになると僕は信じている。

「テストの丸つけをしない。」ことは、ただ早く仕事をこなせるというだけではない、もっと大きな意味を持っていそうな気がしてならない。

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