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【母への手紙】


おはようございます。
【書くンジャーズ】木曜日の女
よーこさんです。
今週の書くンジャーズのお題は、
【 母への手紙 】 です。


ママちゃんへ


ようこを産んでくれて、ありがとう。
ようこを大人にしてくれて、ありがとう。

あまり優しく出来なくてごめんね。
正論ばかり言って、包み込むことを出来なくて、ごめんね。


自立することを最優先し、
自分が自分として生きることを大切に生きてきた私。

成績がいいようこちゃん、
しっかりしているようこちゃん、
幸せに生きているようこちゃん、

その評価がいつもあなたへのプレゼントとだと思い込むようにして生きてきた。


自分の価値基準に合わないあなたの言動に苛立ちしか表せず、
「距離を置く」ことで、自分を保ってきた。

気持ちが落ち着く夫の母とばかり一緒にいて、自分ばかりが楽しく過ごして来た。


我が子が反抗期から抜け出した時に、
自分もこの長い闇から抜け出そうと
新しい取り組みを始めた。
「優しくしてみる」

夫にも子どもたちにも
クラスの子どもにも保護者にも
同僚や後輩にも
夫の両親にも
父親にも
誰にも優しく過ごせる。

なのに、
自分の母親にだけ、出来ない。

そんな自分を責めて、
自己嫌悪に陥って、
情けなく思う。

夫は、
「イライラしてきたら、電話を切ればいい。
強い口調になる前に一回電話を切ればいい。
気持ちが収まったら、またかければいい。」
と言ってくれる。

たまにしかかけない電話なのに。
また落ち込む。

でも、少しずつ、少しずつ、
できることから、始めよう。
電話、時々かけるようにするようにしよう。
んーと思うことがあっても
声を荒だてないようにしよう。

『となりのたぬき』は、実は私のための絵本だったのかもしれない。


私は自分の結婚式で、普通新婦が読む
「お母さんへの感謝の手紙」を読まなかった。それも自分を自己嫌悪を陥らせていた。

両親の金婚式をして、その時にやっと
「感謝の手紙」書いて、読み上げ、渡した。
20数年経って、やっと出来た。
そのことは、私を少しだけ救った。


高校の時の友達に、25年振りくらいに
東京で会った時に、「えー、あんなに仲良かったのに?」と言われた。
「よーこがおらんくても、おばちゃんに会いに行きよったよねー」とも。

そうだ、私がいなのはわかってても、
大学から帰省した高校の時の友達が、
男女問わず、うちに遊びにきてたのだ。
そんな気さくで、友達からも人気があった母なのだ。


私が大学に行くために家を出た後、
弟が病気になり、その看病と家計を支えるための仕事で、大変だったお母さん。
私は、家計に迷惑をかけないために、
大学は奨学金とバイトで暮らしていた。

家族のために、一生懸命働き、
夫から感謝の言葉や態度をもらわずに生きてきて、自己肯定感を感じられずにいたのかもしれない。

私が、優しくして、
側にいてあげられれば、良かったのかもしれない。
でも、そうしたら、私自身が壊れる。
そう思っていた。
だから、早くに家を出た。

感謝しています。
あなたがいたから、私は大きくなれた。
一人で生きていくことを学んだ。
幸せは掴み取るものだと学んだ。


母の日に電話をした。
「声が聞けて嬉しい。」
「おしゃべりできて嬉しい。」
そう言っていた。

私も少しは、優しく話せるようになった。
内容にイライラすることは多くても
それを表現しないように努力するすべを
少しだけ覚えた。

年老いて、小さくなった母を感じる。
大切にしてこれてない自分に
何気ない日常をプレゼント出来てない自分に
きっと後悔する日が来ると思っている。

実家の母に関する私自身のことは、
私の最大のウィークポイントだ。


お母さんへの手紙という題名なのに、
自分の心の整理のようになってしまった。

お母さん、ありがとう。



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