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はじめに断っておくと、この文章で書きたい「ド変態」の中には、電車の中でお尻を触るようなおじさんは、断じて含まれません。 たとえ事情があったとしても周りを不快にさせる、独善的な行為は許されないと思います。 (実際、電車の中でお尻を触る事情って、口に出したらめちゃくちゃ滑稽ですよね。) そもそもこんなタイトルになってしまったのは、国会議員の杉田水脈さんのせいです。 彼女が「LGBTには生産性がないので税金をかけるべきではない」と読める意見を「新潮45」に寄稿し大炎上、10
歌の歌詞が聞き取れないバカ耳の僕が、BUMP OF CHICKENの「シリウス」を聴いて、世界の見え方が広がった話です。 ぜひ曲を聴きながら読んでください。 ------------------------------------------------- BUMP OF CHICKEN(以下バンプ)というバンドをご存知だろうか。 代表曲は「天体観測」。 「見えないものを見ようとして 望遠鏡を覗き込んだ」なんていう最高なフレーズをこのバンドは歌う。 中学校1年生
朝ドラ「半分、青い」の主題歌、星野源の「アイデア」です。理由は読み終わる頃にはわかってもらえると思います。 ----------------------------------------------------------- 飲み会が苦手だ。得意ではない、というのが正確かもしれない。声が低く、通りが悪いのですぐ喉が痛くなるし、ぼーっとした性格のせいでどんどん話においてかれ、ほとんど上の空で飲み会の帰り道を、お酒で重くなった頭を抱えながら歩くことになる。だから、お酒を飲む
今日は法事に行った。父方の祖父の七回忌だった。お墓があるのは東京都のお寺。 雨の降る中親族が集まる。しばらく見ないと皆年を重ねている。職業や年齢、住む場所も異なる11人が祖父のことを想った。(22歳から87歳まで、一番遠い人は岩手からはるばる東京まで来た。)お寺の中の静謐とした空気の中で大切な人のことを大勢で考える時間はとても大切な時間に思えた。 もういない人のことを考えるということは、どういうことなのだろう、と御経を唱えるお坊さんを眺めながら考えていた。不謹慎な話だが
秋が冬へと徐々に近づいて行く頃、夜11時を過ぎる時間に、毎日のように自転車で夜道を走っていた。肌寒い夜風の中、コンビニの駐輪場に自転車を停めて、冷えた身体で暖かい店内に入る。毎晩、一本のエナジードリンクを手に取り、レジでお店の人にこう頼んでいた。 「肉まんを1つください。」 肉まんを食べるのが好きだ。温かく、柔らかい肉まんは身体だけでなく心も温めてくれる。外が寒いほど、その時何かに夢中になって頑張っている時ほど、美味しく感じる。 その頃自分は学校の授業に追われながら、
かなり難解でかたい文章です。 ------------------------------------------ 矛盾、という言葉は中国の故事から生まれた言葉だ。別に英語でcontradictionと言い換えてもいい。同じことを別の言葉で言っているだけだ。自分にわかりやすい言葉に読み替えて読んでくれればいい。チルチルとミチルが、幸せ(青い鳥)はどこかにあると求めるうちには見つけられず、そこにあると気づいた途端見つけられることと同じことを僕は言っている。 話がそれた。矛
眠れない。バカみたいに眠れないのにパソコンなどというもっと眠れなくなるものを開いて文章を書いている。なぜこんな文章を書いているかというと、少なくない人数が前回の僕のノート(もうポジティブなことしかできない)を読んで眠れなくなってそうだな、と思ったからだ。新しい発見をすると人はだいたい快楽を感じてドーパミンやらアドレナリンやらが出て頭や体が元気になってしまう。僕も今、思考のアウトプットが楽しすぎて脳内物質が溢れんばかりに分泌された結果、眠れなくなっている。本当はちょっと眠いのに
電車から降り、改札を抜ける。ポケットからスマートフォンを取り出して、Suicaのアプリで自動改札機を通る時に気づいたことがある。 自分は、左ポケットに携帯電話を入れている。 考えてみると、昔からポケットに入れるものは左右を決めていた。ハンカチはみぎ、ティッシュはひだり。自転車の鍵はみぎ、携帯電話はひだり。 気づいたのは、改札の右手側にsuicaをタッチする部分がついていたから。右手でタッチすることが想定されているそれは、左手ユーザーに優しくない。 改札を通るたびに、ポ
言葉は末尾。 だんだんと描写は進み、その連なりは少し整いを見せ、彩りをもつ文末がその味わいをじわりと押し拡げる。 言葉尻はとても面白い。 例えば、りんごが好き、という一文について考えてみる。 「りんごが好き」と「りんごが好きでない」は同じ文の最後に三文字くわえただけで、意味が正反対になる。 「りんごが好きか」と「りんごが好きね」は最後の一文字以外は全く同じ文なのに、その一文字が加えると、受け取れる意味の色が鮮やかに変化する。 さらには「好き」に関して、「好きだっちゃ」「好き
人は生まれてから死ぬまで、じゃんけんを何回するんだろうか。 家族とチャンネル権を争って、友達と帰り道にアイスを賭けてコンビニで、サザエさんの次回予告の後で、じゃんけんぽん!と何かを運に委ねる。 じゃんけんはやる前から結果が決まっていると思う。 その時の気分かもしれないし、考え抜いた末かもしれないけれど、とりあえず手を決めてお互いそれを出す。 だから、出す前に結果が決まっていて、それを出した後に答えあわせをしているのだと思う。 偉い人のご機嫌とりのために、どうしても負けたい
金木犀の香りがする頃に、いつも鼻水が止まらなくなる。 気温の落差、気圧の上下、秋花粉の飛散で身体がヒィヒィ悲鳴をあげているのだと思う。 うだるような暑さの夏を抜けるとふいにやって来る秋は、サウナの後の水風呂のように気持ちいいけれど、浸りすぎるとやはり風邪をひく。 季節の変わり目には、空気が変わる。 その変化に植物は色づき、その植物を見た人は心動かされる。 嫌われ者の梅雨も、愛される桜や紅葉、全ての色を消す雪も、空気の変わり目を教えてくれる。 ちょっとした
怒ることはたぶんコスパが悪い。 なんで怒ったかという理由と、こうなってほしいなという理想が結びつきづらく、実際はその理想の結果が得られないどころか、反対の効果を生み出してしまうと思う。 (得られるもの)-(失うもの)がおそらく負の値になってしまうので、コスパという言葉を使った。 たとえば、モンスターペアレンツ。 子供を思うばかりに学校へ文句を言う親は、子供を思うばかりに、と言った通り、子供のためを思って学校に文句を言い、理不尽な要求をする。 もちろん自分のプライドや
自分で思い付いたことだけ書いていると、テーマの幅が狭くなりそうと思い質問を募集したところ、早速難問をいただきました(笑) 質問の答えを書き終えた後、高校時代にSHISHAMOの インディースデビュー曲「宿題が終わらない」をエンドレスリピートしてたのを思い出して、タイトルにしました。 それでは質問を紹介します。 やらなきゃいけないことがたくさんあるのに、やりたくなくて、やる気も出なくて、後回しにしてしまいます。いつもギリギリになって焦って泣きそうになるの分かってるのに
その結果が出た瞬間、普段お酒をほとんど飲まない友人は、昼間にもかかわらずグラスを一気に傾けた。そしてこういった。 この結果を恥ずかしく思う、アメリカの市民権を捨てたい 日本に留学している友人はそろって怒りと嘆きを吐き出していた。それほどに、ドナルド・トランプが大統領選で勝ったということは彼らに衝撃を与えたのだと思う。 トランプが掲げるアメリカファースト、というのはどういうものだろうか。もちろん色々な意味を持つ言葉であるとは思うが、貿易という側面からみると、外国製品