見出し画像

20世紀は「メディア」と「流通」がビジネスのあり方を決めた

18世紀の産業革命以来、「強いビジネス」とはすなわち「大きなビジネス」のことでした。巨大な資金によって垂直統合型のビジネスモデルを構築し、大量生産したものを巨額の広告費をかけて広範な流通網で売りさばく、という暴力的なビジネスこそが常に勝者であり、資金を集められないもの、大量に生産できないもの、巨額の広告費を捻出できないものは、日陰で細々と生きていくしかありませんでした。
そのような時代を長らく過ごした私たちは、スケールこそがビジネスにおける成功のカギだということを刷り込まれてしまっています。しかし今日に至って、かつてスケールがもたらしてくれたメリットの数々は縮小・消失しており、場合によってはむしろ競争力を削ぐ要因となりつつあります。

この変化を促進している最大の要因がメディアと流通の変化です。20世紀の後半にインターネットが普及するまで、サービスや商品を世の中に告知するためには、新聞やテレビなどのマスメディアに頼らざるを得ませんでした。

ここに、マスメディアがおかしな方向へ向かっている原因があります。
広く告知するために、どうしても視聴率を追う事になるからです。それはつまり、みんなが興味を持つ事、刺激的な事をニュース(記事)にするということです。大事な事をニュースにするのではなく。

これらのメディアはきめ細かなターゲット設定には向いておらず、必然的に多数派となる大衆の好みそうな商品やサービスを開発し、それをテレビや新聞などのまずメディアを通じて告知し、巨大な流通機構を通じて販売するというモデルに行きつかざるを得ませんでした。これはつまり、マーケティングの手段でしかなかない広告や流通の枠組みが、商品やサービスのありようを規定していた、ということです。

Youtubeが世の中を変えてくれるような気がします。

ここまで読んで頂きありがとうございます😊