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ド、レ、ミ、ミ、ファ、ソ、ソ

ブルーノートスケールっていうのを、最近ようやく知りました。試しに「ド、レ、♭ミ、ミ、ファ、♭ソ、ソ」と弾いてみたら、なんとも言えず、またなんとも言わない物哀しさがあたりに漂うようでした。しばらく静かに、その余韻を楽しんだりした。

ちゃんと活動しはじめて、6年。その間に知るべき学ぶべき身に着けるべきだったいろいろを取り返さんとしている7年目です。がむしゃらにやることも間違ってはいないし、それなりの良さ・カッコ良さもあるんだけど、わたしの場合は、本当はちゃんとやりたかったから。もう遅いかなぁ、なんて弱気になることもたくさんありますが、めげずに挑んでいる最中です。

ブルーノートスケール・・・というかあらゆるスケールについての知識も、6年間で取りこぼしてきてしまったことのひとつ。鳴らしてようやく「悲しい響き」というものが、字面でなく実感として閃くあの感じ。水の冷たさをはじめて知るヘレン・ケラーみたいな感じかもしれない。ぼやけて見えなかった輪郭が、はっきりと脳裏に焼き付く。

大きな山を登ろうとすると、気が遠くなって、やーめた!、と思うではないですか。もしくは、その大きな山を見事登り切った人を見ると、スゴイ才能を持った特別な人なんだなぁ・・・と感じたり。
でも実際に山を登り切るまでのプロセスって、すごく地味で、地道な作業の積み重ねですよね。魔法みたいな力で山頂までフワッと浮き上がったり、超人じみた脚力で一気に駆け上がったりするわけじゃない。足元をよく見ながら一歩ずつ、足場の悪いところを踏みしめて、時たま方角を確認しては、また踏みしめて・・・。その繰り返し。何千回も。何万回も。

ブルースギターの名手たちの演奏を聞いていると、頭を抱えたくなるくらいスゴイフレーズが飛び交っていて、果てしない気持ちになります。追いつきたいとか追い越したいとかじゃないけど、そうじゃなくても、「うわ~、同じ人間かよ・・・」という気持ちになる。笑
でも、誰しもこのブルーノートスケールを知るところからはじまったのだとふと思い出すと、不思議に明るい気持ちになるのです。真っ昼間に月を見かけたような、ノラ猫が駆けていくのを見つけたような、うす明るくて、あたたかい色をした気持ち。特別で、何気ない気持ち。
これからも音楽を追い求めていこうとする果てしない旅路は、ブルーノートスケールをはじめて弾いたあの時のような、些細だけど深い感動の連続なのかもしれない。
もしそうだとしたら、そんなに素敵なことはないよね。

今度このスケールを使って、1曲作ってみたいなぁ!
それはそれで、すごくいい学びであり、冒険にもなりそうだよね。

🍎


さて、明日はレコーディングです。
新しい作品を出すつもりだよ・・・!
ライブの予定も実はけっこういろいろ入っているので、早くサイトをリニューアルして、ちゃんと告知したいと思います。サイトのリニューアルも、それはそれで楽しみ。あれもこれも、どんどん手をつけていきたいな。
「応援してくれている人や作品を楽しみにしてくれている人、ちゃんといたんだよな」ということもようやく実感できた一週間でした。いつもほんとうに、ありがとうね。
そういう人がいてくれるのなら、矜持を持ってやらなくちゃいかん。
そして、報いてあげなくちゃいけない・・・。
良い感じの緊張感です。とりあえずレコーディング楽しみ!


それではまた来週、良い週末を過ごそうね!
読んでくれて、ありがとう。



Comay.

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