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「16:マイメリブルー透明水彩『インディゴ』」


マイメリの人気色

最近はマイメリブルー透明水彩をメインに使う事が多いとSNSで呟いた所、お題箱で「マイメリで好きな色は何ですか?」とご質問を頂いたので、この色について書いてみる事にしました。

大柄なチューブもだいぶん減っています。

マイメリブルーのインディゴは天然インディゴを原料に用いている事で有名な一本で、人気色としてブログで紹介される事も多い絵の具なので、今更に紹介するのも気恥ずかしいのですが重用しております。

この色、私は何を描くのに一番使っているかと言えば、実は「葉っぱ」なんです。という訳で、今回はこの「インディゴ」と、同じくマイメリブルーの「イエローオーカー」の二色に明暗を加える黒(墨汁&黒鉛筆)、白(ガッシュのホワイト)の画材を使って小枝を描いてみます。

二色のマイメリ水彩で

今回用意した下絵。
クレスター水彩紙を規格サイズに切り出した後の小さな端切れです。

かわいいサイズ。

淡墨に「イエローオーカー」を混ぜこんだ淡い灰茶で、下地を塗っていきます。

下地が乾燥したら、残った薄い灰茶色の溶き水を少しとりわけ。
そこに今度は「インディゴ」を少し加えて葉色のベースを作ります。

ポイントカラーを大胆に

今度は「インディゴ」一色だけをやや濃い目に溶き、葉を彩色。
同じく濃い目の「イエローオーカー」一色だけで木の実、おさるの顔を彩色します。

インディゴもイエローオーカーも、それぞれ単体では藍色や黄土色なのですが、色は周囲との対比によって見え方が変化するものなので「緑葉はこの絵の中ではインディゴで表されるのだ」など…と画面全体の配色をまとめる時の基準色を作っておくとやりやすいように思います。

このマイメリのインディゴは、私にとってすごくキーカラーに使いやすい一色なのでたいへん重宝しています。

濃い墨液にイエローオーカーを混ぜて焦げ茶色を作り、枝の色をきゅっと暗くします。木の実や葉の先端にも焦げ茶でニュアンスを入れて。

鉛筆とホワイトで細部を

4Bのユニ鉛筆で細部の線を描き起こし、ホワイトで実にツヤを入れて完成。

明度調整に混ぜる黒は、この絵では古墨をすった墨液を使っているのですが、墨液の用意が大変であればカーボンブラックの透明水彩でも似たような事が出来ます。

自分好みの絵の具2色(+お好みで白黒)の組合せを見つけておくと、
日常のワンポイント装飾で水彩イラストを取り入れたい時に、使う色がサッと決まるので便利ですよ~!


今回使った画材

・ホルベイン クレスター水彩紙
・三菱ポリカラー はいいろ
・マイメリブルー透明水彩(インディゴ、イエローオーカー)
・胡麻油煙墨 益寿延年
・三菱ユニ 4B
・ニッカーデザイナーズカラー ホワイト

今回もご覧頂きありがとうございました。楽しい画材ライフを!

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